「クリスマスの12日」はクリスチャンの世界では愛されている伝統です。どんな風に親しまれているかと言うと、クリスマスの12日」という曲があったり、クリスマス前の12日間に毎日プレゼントを贈る伝統です。しかし、東方教会(正教会と東方諸教会)の伝統、そして東方教会と「クリスマスの12日」の関連性にわたしたちは馴染みがないことと思われます。西方教会(カトリック、プロテスタント、その他の分派)はイエス・キリストの誕生を12月25日にお祝いします。東方教会は1月6日にイエス・キリストの生誕をお祝いします。12月25日と1月6日の間には12日間の間隔があります。これがクリスマスの12日の由来です。

どうしてイエス・キリストの誕生日を祝う日が二つ?

歴史やカレンダーの間違いだと思うかもしれません。

クリスチャンの中で最も聖く重要な日は、イエス・キリストの死と復活の日です。

その聖く重要である復活を尊ぶために、古代のクリスチャンたちは復活の日であった日曜日を週の最初の日としました。

古代の聖徒達は、キリストの生誕よりも死に興味があったようです。ですので初期の歴史家たちはキリストの生誕について見落としている部分がいくつかあったようです。次の事実について考えてみてください:約1/3の新約聖書はキリストの人生の最後の週に注目しています。マタイ書とルカ書の二つのみがキリストの誕生について書き記しています。

何年も後でクリスチャンたちはキリストの誕生の日付に興味を示すようになりました。彼らはキリストが他の重大な出来事があった日にマリアのお腹に宿ったに違いないと思いました。キリストが亡くなった日にちと同じ日にマリアの妊娠が始まったと決定しました。(もちろん、同じ年ではありませんよ!)

クリスチャンたちはキリストが3月25日に亡くなったと計算しています。3月25日に妊娠期間の9ヵ月を足すと12月25日になります。何世紀か後の1582年にグレゴリオ暦が西方教会に紹介されました。東方教会は(紀元前45年にユリウス・カエサルによって導入された)ユリウス暦を使い続けました。この二つの異なるカレンダーのシステムが違う日付を生み出しました。東方教会ではイエスの死は4月6日であると言われています。宿った日から4月6日、つまり9か月後は1月6日となります。

こうしてキリストの生誕、またはクリスマスを祝う二つの伝統的な日程からクリスマスの12日が生まれました。

記事の最後に、クリスマスの意味は “Christ Mass”(キリストのミサ)またはカトリックのミサがイエス・キリストの誕生を12月25日にお祝いすることです。

この記事はもともとDr. Taylor Halverson によって書かれ、ldsliving.comに”The Real Dates of the 12 Days of Christmas That Most of the World Has Forgotten”の題名で投稿されたものです。
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