編集者ノート:いつから子供に自分でお金を使わせますか?子供はいつから金銭教育をして行くべきでしょうか?これはクリスチャンで金銭教育のエキスパートのデーブがする、聖書から学んだ金銭管理の原則を使ったアドバイスの一例です。

 

子供の金銭教育

デーブへ

6歳の息子が400ドル(約4万4千円)の貯金をしました。彼はそのお金でいつかバイクを買いたいと言っていましたが、最近になって気が変わったようで、タブレットを買いたいと言うようになりました。彼がこんな風に気分を変えてしまうのは大丈夫なことでしょうか?わたしはどのように対応すればいいでしょうか?

クリスティーナより

 

 

クリスティーナへ

バイクを買おうと、タブレットを買おうとわたしはあまり心配は感じません。特に、息子さんが自分で貯めたお金だったらなおさらです。大切なのは子供に何かを教える機会を逃さないことだと思います。

そんなに幼いお子さんにとっては特に、後悔は確実に親の気がかりなことでしょう。しかし現実問題、彼の決断も、もしかしたらするかもしれない後悔も、彼の人生を台無しにするわけではありません。買い物をする前に、よく話をして、助言をするようにしましょう。そして彼が買い物をした後で間違った選択をしたような気がして機嫌を悪くするようなことがあれば、それは親であるあなたが「悪い選択をしてしまったのね。それは気の毒だったね。でも、だからわたしは買い物をする前にあなたによく考えて欲しかったのよ。お母さんの知恵に耳を傾けるチャンスがあったのに聞かなかったでしょう。今あなたが悲しい気持ちになっているのは気の毒だけど、この経験を忘れないで、今回の悪い選択から何かを学んで欲しいわ。」と、諭すことができる機会を与えてくれます。

それは対処しきれる痛みと選択についてくる自然の結果の過程なのです。

わたしの娘のひとりも、何年も前に家族で遊園地に行った時に似たような経験をしました。子供たちにはみんな決められた額のお小遣いが与えられ、わたしたちは子供たちに、そのお金をすぐにつかいきらないようにと忠告しました。しかし娘はあっという間にゲームセンターでお金をつかいきってしまい、それからずっと他の兄弟たちが乗り物に乗ってとても楽しんでいる姿を見ながら文句を言っていました。わたしたちは娘に追加のお小遣いをあげることはしませんでした。しかし、その対処しきれる痛みのおかげで、その日娘は価値のある教えを学びました。彼女は両親の言うことを聞くことと、遊園地のゲームセンターはぼったくりだということと、自分の欲望をもう少しコントロールして、物事をよく考えることを学びました。

子供に自分のことは自分で決断をするという感情の面での威厳を与えることは非常に重要なことです。このような自由がきちんと監視され、親としての忠告と保護のもとに与えられるように注意する必要があります。自分で貯めたお金だからといって、したいことを何でもしていいというわけではありません。親であるあなたが納得のする方法で、お金は使われるようにするべきでしょう。

その過程で少し言い合いになったりするかもしれませんが、それは子供たちに金銭教育をし、決断をすることや、成熟した大人になること、そして人生での選択について教える素晴らしい機会なのです。

デーブより

 

デーブ・ラムジーはアメリカの信頼された金銭及びビジネス評論家です。ニューヨーク・タイムズ出版のベストセラーである『Financial Peace』『 More Than Enough』『 The Total Money Makeover』『 EntreLeadership』という4冊の著者でもあります。彼の最新の本は『Smart Money Smart Kids』という題名で、娘であるレイチェル・クルーズとの共同作品です。4月22日に出版されました。ラジオ番組『デーブ・ラムジー・ショー(The Dave Ramsey Show)』のリスナー数は600万人を超え、毎週500局以上のラジオ局で放送されています。デーブの動向に興味のある方は、Twitterアカウント@DaveRamseyでフォローするか、daveramsey.comでチェックすることができます。

 

この記事はもともとDavid Ramseyによって書かれ、ldsliving.comに “Dave Says: Teach Kids How to Spend Money Wisely” の題名で投稿されました。
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