メッセージ:

わたしたちは皆、伝道活動に参加することができます。これは主の業であり、主はわたしたちが伝道に参加できるよう助けてくださいます。
(シルビア・H・オールレッド「それゆえに、あなたがたは行って」)

総大会のお話:

シルビア・H・オールレッド「それゆえに、あなたがたは行って」2008年10月年次総大会

歌:

「み言葉により」讃美歌,p.197.

聖句:

あなたがたはこの民に悔い改めを叫ぶために召されている。(教義と聖約18:14

レッスン:

準備するもの:懐中電灯又は携帯電話等のフラッシュ、鏡

手順:鏡を使ってフラッシュライトを部屋の色々な場所に反射することができることを説明します。実際にその部屋の中でターゲットを選び、鏡を使ってその場所に光を反射させてみましょう。(レッスンの前に練習しておきましょう)。参加者に、部屋の一番暗い場所にさえもその光は反射するということを説明します。障害物を避けるために時に、じっくりと考えたり、時間を費やしたり、努力をし、どの角度を使うべきか考える必要があります。それでも、全ての場所を使うことができます。

これを伝道活動に例えてみます。主を光としてわたしたちは主が与えてくれる愛と真実を反射する鏡のように行動します。わたしたちはこれを天の御父の全ての子供達に反射することができます。世界には暗い人生を送る人たちがたくさんいます。わたしたちにとって時に近づき難く、手を差し伸べるのは不可能だと感じることもあるかもしれません。しかしながら、わたしたちはこのレッスンから、彼らも又、この光を受けることができることを学ぶことができます。彼らを助けるために、時間や努力を伴う場合もあるかもしれません。しかし、勤勉に、そして信仰を持つことによって叶えることができます。

お話:

第二次世界大戦中、ほとんどの若い男性は軍隊に徴兵され、その他の若い男性は伝道活動のために残りました。そのため、アイダホ、ボイシのフィレオン・B・ロビンソンは1943年に彼のビショップから伝道の召しを受けたことに驚きました。彼には5人の子供がいました。そのうち2人は結婚していました。娘の夫は、戦争のためヨーロッパにいたため、娘と孫はわたしたちと一緒に住んでいました。もう一人の娘はブリングヤム・ヤング大学に在学中でした。そして息子のフィル・ジュニアは徴兵の準備をしていました。それに加え、ロビンソン兄弟の妻ドロシーは、体調が良くありませんでした。

ロビンソン兄弟は、その伝道の召しを容認しました。しかし、たくさんの友達が「フィル、行かなくてもいいじゃないか、教会は君が行かなくてもなんとかなるよ。ここに残って家族の世話をした方がいい」と彼に言いました。ロビンソン兄弟は考え始めました。そしてステークの祝福師とその他の友達に家に来て一緒に祈って欲しいと頼みました。祈りの後、祝福師のM・J・ベンソンは彼に言いました。「フィル、君が約束したように、伝道に出るべきだ。そうすれば2年後帰ってきた時に、家族は祝福されるよ。」ロビンソン兄弟は伝道に出る決心をしました。彼と彼の息子は同じ電車に乗り出発しました。一方は戦争へ、一方は人々に平和を伝えるため。宣教師が不足していたため、ロビンソン長老はカリフォルニアのオックスナードに一人で伝道するよう召されました。家族からは、ドロシーの体調が良くならないということ、家族が経済的に苦しい状況であるという知らせが届きました。しかし同時に、彼のメッセージを聞きたいという人がそこの地にいることがわかりました。彼が福音の原理を教えようとしたとき、人々は彼に、なぜ家族の元に帰らないのか、又は国の勝利の為働かないのかと聞きました。ロビンソン長老は落胆し、仕事に戻ることを考え始めました。彼は一日8時間働き、夜と、休日は伝道活動をすればいいという思いがよぎりました。これは合理的な解決方法に見えますが、その方法が主の御手ではないことをわかっていました。ロビンソン長老は主に尋ねる事にしました。普段よりもっと長く熱心に祈りました。彼がベッドに入った時、強い御霊を感じました。それは体中に広がっていくようでした。その時彼は福音の原則を深く理解しました。そしてそれが簡単に説明できるものであることに気付きました。それは最も光栄で平安な経験でした。そしてその経験が彼の伝道活動と人生を変えました。

ロビンソン長老の伝道活動はその経験のおかけでとても良いものとなりました。そして更に素晴らしい経験をすることができました。彼はとても祝福されていると感じました。伝道中のある時期、彼は壊れたテントといくつかの家具をもらいました。彼にとってそれは十分でした。そしてお金も少し貯めることができました。

1944年、ロビンソン長老はデスヴァレーの近くの砂漠地域に転勤しました。テハチャピで伝道している時、できるだけ早くインヨカーンに住む場所を探すよう伝道部会長から指示をもらいました。そしてある雨の日、彼はインヨカーンにヒッチハイクしていきました。彼は住む場所を探しましたが、なかなか見つけることができなかったので、16kmほど離れたリッジクレストに移動し、探しましたが、そこでも見つけることはできませんでした。ロビンソン長老は一日中雨に打たれていました。彼はどうして朝ここに来るよう促しを受けたのだろうと考え始めました。その時、一台の車が彼の前に止まりました。運転していた見ず知らずの女性はロビンソン長老に、「送りましょうか?」と声をかけてくれました。当時ヒッチハイクは普通に行われることでした。ロビンソン長老は送ってもらえ、とても嬉しい気持ちになりました。ロビンソン長老がその女の人に彼が宣教師であることを伝えたとき、彼女はこう答えました。「本当?なんて素晴らしいことなの!」ロビンソン長老は微笑みながら答えました。「雨と泥の中を歩くことはそんなに素晴らしいとは思えませんが。」

しかし彼女はどうしてそう言ったのかを説明しました。近所に体調を崩した教会員の女性が住んでいました。その日の朝、その女性はモルモン教の神権者がどこにいるのか知りたがっていました。運転していた女性は、彼女がリッジクレストにいる友達に会いに行く事を決めて行ったのですが、その友達が留守で、帰る途中、雨の中道を歩いていたロビンソン長老を見つけたの事が不思議な偶然だと思いました。ロビンソン長老は、その女性に癒しの力、そして他の福音の原則について説明しました。

その女性はロビンソン長老をモーガン姉妹のところへ連れて行きました。ロビンソン長老はドアをノックし、「主があなたに祝福を施すためわたしを送ってくださいました」と言いました。モーガン姉妹は、喜んで彼を家の中へ迎えました。彼女は妊娠していましたが、流産の危険にさらされていました。以前に3度の流産で、3人の赤ちゃんの命を失っていました。

ロビンソン長老は、モーガン姉妹に祝福を施し、その赤ちゃんが無事に産まれてくること、そしてその子が強く、健康になることを約束しました。彼は数カ月間彼女と連絡を取り、その約束が叶えられたことを知りました。しかし既にその夜、家に帰る途中、ロビンソン長老は主がモーガン姉妹の元に導いてくれ、主が約束したことは果たされると知っていました。

ロビンソン長老の伝道は成功に終わり、沢山の人々が教会に導かれました。そして、彼の受けた数々の信仰が強められる経験は、彼が正しい決断をしたことに確信を与えました。ロビンソン長老が家に戻った時、もう一つの約束が叶えられました。彼の家族は今まで以上にうまくやっていました。彼の妻の体調も戻り、そして子供達も自立し繁栄していました。数年後、彼のすべての子供達は神殿結婚をし、教育を受け、そして孫たちは現在伝道活動に出ています。彼の子供のうちの一人は伝道部会長として召されました。どんな状況に置かれていても伝道活動をした彼の模範は、世代を超えて子供、そして孫に伝えられ、素晴らしい伝統を築きました。

活動:

それぞれの参加者に、伝道に出ている家族、又はワードの人に手紙を書いてみましょう。

この記事はもともとShauna Gibbyによって書かれ、ldsliving.comに”Missionary Work”の題名で投稿されました。
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