モルモンのウェルフェア・スクウェアは、末日聖徒イエス・キリスト教会(しばしばモルモン教会と呼ばれる)の福祉事業プログラムのための最大製造地です。ウェルフェア・スクウェアの始まりは、1938年ソルトレークシティに設立されました。当初の施設は、ビショップの倉、地下貯蔵室、缶詰工場からなっていました。

ウェルフェア・スクウェアは1930年代に始められたため、施設は牛乳加工工場、デゼレト産業や関連する店、パン屋、社会福祉課のオフィス、そして雇用センターを含めるため拡大されました。ウェルフェア・スクウェアは、現在また、ホームレスを援助するため、宗教の所属に関係なく短期滞在の施設を提供しています。ウェルフェア・スクウェアで運営される奉仕および施設は、主に末日聖徒イエス・キリスト教会の会員から寄付された、断食献金から資金供給され、ボランティアによって活動されています。

末日聖徒イエス・キリスト教会の総合的な福祉事業プログラムは、開設以降(1930年代と1940年代)の数十年間と2000年代の経済の停滞期において極めて重要であり、益々必要性が高まっています。福祉事業プログラムには、貧しい者や困窮した者の世話をし、自立できるようにし、奉仕する機会を提供する、という3つの目的があります。訪問者センターは、現在、ウェルフェア・スクウェアの施設内にあり、人々にそのプログラムと提供される奉仕についてよく知ってもらい、また教会の福祉事業プログラムに関する一般的な情報を提供するのに役立っています。

ウェルフェア・スクウェアでの奉仕の中でも、特にビショップの倉は、困窮した家族に食べ物や基本的な家庭の生活必需品を提供します。この援助を受ける受益者は、彼らのビショップ(モルモンの地元の聖職指導者)または扶助協会会長(地元の教会の女性組織の指導者)に連絡をとる必要があり、そして、必需品の具体的な要求が書かれた食品注文書を持って倉庫へ行きます。ボランティアは注文を満たすために食品を集め、受益者は多くの場合、生産や缶詰工場でボランティア奉仕をします。末日聖徒イエスキリスト教会は、無料で与えるのではなく、貧困者たちが自立できるよう教え助けることに、重点的に取り組んでいます。福祉事業は、受益者にとって一時的なものであるべきだと考えられています。

デゼレト産業は、教会の会員が自らを助けることを学べる場所として設立されました。この組織は、雇用サービスを提供し、また米国西部の至る所で、大規模チェーンのリサイクルショップを経営しています。デゼレト産業により提供される雇用サービスは、第一に、各個人が、毎日出勤し、管理者の下で働き、遅刻をせず、同僚と支障なく働くといった、実務経験全般に慣れるよう助けることに重点を置いています。多くの場合、ビショップや扶助協会会長が教会員をデゼレト産業に紹介します。デゼレト産業は、高齢者や障害者にとって重要な雇用主であり、他では仕事を見つけるのが難しい彼らにとって、働く場所を提供してくれます。

末日聖徒イエス・キリスト教会の「断食献金」は、教会員による寄付です。教会員は少なくとも月に一度、日曜日に食事を二食断食し、最低その二食分の費用を福祉事業プログラムに寄付します。多くの場合この寄付は、他のワードの会員で経済的に必要な人々のために使われます。そして剰余金は、ソルトレークに送られ、ウェルフェア・スクウェアやその施設のためにその他の福祉事業に使われます。

ウェルフェア・スクウェアのボランティアは、地元のワードやステーク(地域のワードの一群、または地元の集まり)により準備されます。ボランティアサポートは、一年前から計画されます。それにより、地元の会員が必要とされる時間を把握し、いつ参加できるか計画をたてることができます。ボランティアは、事前の訓練が必要なく、主に倉庫の食品をこん包するのを手伝います。毎年、ボランティアは多くの労働時間を提供しています。

困窮した人々を助ける

分類:モルモンの生活と文化