あなたの住んでいる所で,モルモン教の宣教師を見たことがあるかもしれません。…黒い名札を付けて二人一組で,バックパックを背に自転車に乗っていたり,道を歩いている姿を。彼らはまだ年若い青年や女性ですが、実はモルモン教には年配の宣教師もいるのです。主の業において、年配の宣教師たちに求められている働きがどのようなものかご紹介します。

すべての年代の人が、主の業を果たすうえで役割がある

前述の通り、町で見かけるモルモン教の宣教師と言えば、高校を卒業して間もない若い男性、女性がほとんどですが、結婚した熟年夫婦もモルモン教の宣教師として奉仕します。伝道をする夫婦もいますがこのモルモンチャンネルの「行動で示す信仰」のエピソードにあるような奉仕を行う夫婦もたくさんいます。ビデオの説明は次のようにあります。「アランとリンダ・ターナーは、ジンバブエのハラレで人道支援宣教師として奉仕したときの経験を話しています。彼らが召されてからその国に到着してどうだったか,そして様々な人道支援プロジェクトについて話しています。」

モルモン教の夫婦宣教師が奉仕するには、他にもたくさんの方法があります。例えばリーアン(写真上)は、彼らの住む地域で必要を抱えた人々のために働く、都心宣教師として奉仕しています。

つい最近,家族で教会の史跡を訪れましたが,そこには夫婦宣教師が奉仕していました。彼らがわたしたちに証した時,御霊を強く感じ,わたしたちはその地域のモルモン教の歴史や,尋ねた場所についてよく理解することができました。これはモルモン教の夫婦宣教師がすることの、別の例です。

わたしたちには地元で奉仕するシニア宣教師がいます。例えば,わたしのワードには教会の依存症回復プログラムで奉仕する姉妹がいます。ほかにもわたしたちの地域で家族歴史の業をもっと進めたいと望む人々を助けるために家族歴史で奉仕している宣教師もいます。

奉仕の機会はいつでもあります。その多くは様々な必要を援助するために,退職した人々が仕事や教会で得た技術を、教会内や必要を抱えた人々のために仕え,福音を分かち合うために使い続けられるようにします。宣教師たちはしばしば奉仕しながら技術や才能を磨くことができます。しかし宣教師が奉仕する基本的な理由は、彼らが主イエス・キリストと福音と教会を愛しているからです。 宣教師の機会には様々なものがあり,フルタイムやパートタイムがあります。人道的援助や上記にあげた以外に,モルモン教の宣教師は、世界中のあらゆる場所の神殿で奉仕し;様々な国の地元のウェブサイトlds.org や,教課のニーズ,教育,指導者訓練または基本的な音楽の指導;LDSファミリーサービスや雇用リソースセンターなどの様々な場所で奉仕できます。

ソルトレークにある家族歴史センターで系図を調べる家族を助けるシニア宣教師

ソルトレークにある家族歴史センターで系図を調べる家族を助けるシニア宣教師

世界中で必要とされるシニア宣教師たち

モルモン教の夫婦宣教師がする多くのことについて、十二使徒定員会のロバート・D・ヘイルズ長老は以下のものを挙げています。

これらの例を考えてみてください。インドに召された夫婦は、盲学校で衛生設備を建てるのを支援し,点字タイプライターを確保しました。ハワイに召された夫婦は20人の支部を200人に増やし,そのうちの70人をともに神殿に参入するよう準備をさせました。ペルーに召された夫婦は、孤児院の500人の子供たちのために薬品とクリスマスのプレゼントのおもちゃを調達しました。カンボジアに召された夫婦は、インスティチュートクラス(福音を学ぶクラス)を教え,支部の会員を訓練してわずか10か月後には180人の会員に成長しました。ロシアに召された夫婦は地元の農家を支援し,国営農場の11倍のじゃがいもの収穫ができるようになりました。一方フィリピンに召された夫婦は700人近い貧しい家族が、うさぎの飼い方や菜園の育て方を学ぶのを支援しました。ペンシルベニア州に召された夫婦は、60人の人々が家族の系図記録を準備するのを助けました。その半数は他の宗教の人々でした。ガーナに召された夫婦は井戸掘りや,井戸の改修をして村や難民キャンプの19万人の人々に飲料水を提供しました。

若い宣教師の場合と同様に,モルモン教の夫婦宣教師は主を愛しているので,主の業を助けたいという気持ちで奉仕しています。時には奉仕は非常な犠牲を伴います…夫婦宣教師だけでなく,その家族にも同様です。わたしの両親は南アメリカで3年間働きました。彼らは孫の誕生やバプテスマ,祝日や家族の集まりに来ることができず,家での慣れ親しんだ快適な生活からは離れていました。わたしたちも生活の中で,彼らの助けや支援を受けることができず寂しく思いました。とはいえ,わたしの子供たちは祖父母が彼らの模範により,神の業が大切であるということを証をするのを見ました。

わたしは世界中で時間,手段,才能を犠牲にして助けの必要なところで支援する宣教師たちに感謝しています。将来,夫とともに夫婦宣教師としてこの偉大な業に携わる日を楽しみにしています。