最近の調査によると、両親が揃っているにもかかわらず、まるで両親が離婚しているかのように少しの時間しか両親を見ない子供たちがいるということです。実際、離婚した両親は、訪問のときにたくさんの時間を一緒に過ごすこともしばしばなので、それよりも少ない時間かも知れません。子供と一緒に住んでいる親は、子供たちと隔週の週末にしか会えない場合と同じように、子供たちのために時間を作ることが大切だということに気づかずにいることが時々あります。 

 

最近の家族の傾向

今日多くの企業は、長時間労働や週末に働くこと、自宅に持ち帰って夜や休暇中に仕事をすることを求めたり、認めたりしています。やがて、仕事は親にとって生活の中心になり、子供たちのことは時間がある時に組み込まれることがあります。通勤時間が長かったり、長時間の残業、鞄いっぱいの持ち帰った仕事がある親は、子供と遊んだり、耳を傾けたりする時間が少ししかありません。携帯電話は、会社が従業員を24時間対応で働かせることを容易にしました。

成人した子供を持つ親たちが、子供時代は短いと警鐘を鳴らすのをしばしば聞きます。親業を一日中して疲れきっている時には、そんなに短いとは思えませんが、そうなのです。夜中の授乳や子供の病気、かんしゃく、常に注意を惹きたがること、すべてに終わりが来るのです。やがて過去を振り返り、なぜそんなに自分の時間が欲しかったのか、なぜその楽しい時間にもっと気づかずに、幼子と床で遊ぶことに余分の時間を使うことよりも、キャリアを築くために余分の時間を使うことのほうが大切だったのだろうかと思います。

生活費をまかなうための仕事を持つことは大切ですが、わたしたちが実際いくら必要で、その収入のために何を犠牲にするつもりなのかということを、注意深く考える必要があります。わたしたちが犠牲にする時間は取り戻すことができず、成長した子供はそのままです。子供たちの幼児期を見逃したことに急に気がついても、仕事に費やした時間を取り戻すことはできません。

 

お金よりも大切なもの

多くの親は、子供のためだと言います。わたしが10代の時、裕福な地域に住む10代の若者たちと友人になりました。彼らの親はいつも働いていて、子供のときはいつもナニー(子守兼家庭教師)と一緒、10代になるといつもひとりでした。彼らの一人が、何かのためのわたしの費用を払ってくれる時にこう説明しました。「わたしたちが住んでいる地域では、皆お金を十分持っているの。親は、お金をくれるわ。親自身をくれる代わりにね。」彼らは、物を買うことができるお金が好きでしたが、親ともっと時間を過ごすためだったら喜んで手放したでしょう。

最初に仕事を選ぶときには、多くの選択の自由があります。長時間労働の必要な仕事もありますし、そうでないものもあります。やりがいや収入だけでなく、いつか家族にどんな影響を与えるかも考えるべきです。わたしたちは、欲しいものすべてを手に入れることができなくても、物質的要求を小さく抑えることに慣れることができます。そうすれば、持っていなかったものを逃さずに済むのです。わたしたちは、質素な家に住み、安価な服と控えめな贅沢品で完全に幸せでいられることがわかりました。

そんなに少ない予算で暮らすのは大変だろうと言った大人に、私の3歳の娘はこう言いました。「子供かお金。どっちが欲しいか選ばないといけないんだよ。うちは、子供を選んだんだよ。」