あなたは恋愛観の違いによるすれ違いや、意見の食い違いなどで悩んだりしたことがありませんか?恋愛観の違いと言っても、男女、年齢、文化、宗教、色々な違いがありますよね。今回は、末日聖徒イエス・キリスト教会の会員と、そうでない人の恋愛観の違いに焦点を当てて、解説してみたいと思います。

末日聖徒の恋愛観(付き合ってから結婚までの期間)

教会員とそうでない人の恋愛観の違いの一つに、交際期間の違いがあります。

教会員ではない人の場合、何年も付き合い続けてから結婚したり、結婚前に同棲をしてから結婚する人は少なくありません。教会員の場合、結婚前の同棲は無く、お付き合いの期間が比較的短い傾向にあります。その理由は、コートシップが大きく関わっているのではないかと思います。

コートシップって?

コートシップとは、結婚を前提とした男女間の交際です。教会員にとって、結婚して家族を築く事はとても神聖で大切な事です。誰かとお付き合いをする場合は、ただお互いに好きだから付き合うというよりも、結婚適齢期であれば結婚相手にふさわしいか、そうでないかを意識する場合いが多いように感じます。

教会のデートの標準

教会では、少なくとも16歳までは一対一のdating(お付き合い)をするべきではないと言われています。「若人の強さのために」にはこのように書かれています。「デートを始めるときには、ダブルデートかグループデートにしてください。同じ相手とばかり頻繁にデートするのは避けてください。真剣な関係に発展させる時期が早すぎると、出会う青少年の数が少なくなり、不道徳な行いに繋がる恐れがあります。両親がデートの相手と知り合う機会を作ってください。」

わたしがある人とお付き合いをしていた頃、すぐにその人は自分の家族に紹介してくれました。結婚の話をしていたわけでもなかったけど、家族での食事や親戚の集まり、休日の家族での活動に誘ってくれました。その人も同じようにわたしの家族に直接会って一緒に時間を過ごしたい、と言っていました。

その理由はもちろん上記にあるように、不道徳な行いに繋がる危険から自分達を守るだけではなく、わたしの家族に自分の事を知ってもらう事で、オープンなお付き合いをして、家族の心配を少しでも軽減できるのではないかと思っていたという事です。もしも後々結婚を考え始めた時に、全く知らない人に急に結婚の挨拶をされると、相手のご両親が驚いてしまうのではないかと思ったからだと話していました。

確かに親の立場を考えてみても、お互いを知り合う機会があると、心の準備もできるかもしれませんね。

純潔の律法

純潔の律法とは何でしょうか。

性的な関係を持つことが認められている相手は、法律の下に結婚した配偶者だけです。男性、女性を問わず、いかなる人も結婚前に性的な関係を持ってはなりません。結婚して初めて、伴侶と性的な関係を持つことが許されるのです。
(『福音の原則』226ページより)

性的関係を持つことを待つことによって、結婚する伴侶に清い自分自身を捧げることができます。

神殿結婚(永遠の結婚か死が分かつ結婚か)

多くの末日聖徒イエス・キリスト教会の会員にとって、神殿結婚ができるか否かは結婚相手を見極める際にとても重要となります。その理由は、神殿結婚の持つ意味に深く関係しています。

「『死が二人を分かつまで』しか続かない結婚とは異なり、神殿の結び固めは、死が愛する者同士を分かつことはないと約束します。婚姻関係が死後も継続するために、その結婚はふさわしい場所で正しい権能によって結び固められなければなりません。その場所とは神殿であり、その権能とは神権です(教義と聖約132章7節、15-19節)。

神殿で結び固められる夫と妻は、主と、そしてお互いと神聖な聖約を交わします。これらの聖約により、夫婦は互いの決意を忠実に守るなら、その関係が次の世でも継続することが約束されます。そのような夫婦は何ものも、たとえ死であっても、二人を分かつことはできないということを知っています。既婚者は、夫婦間の結びつきをこの地上で最も大切にすべき関係だと見なすべきです。それは、主以外に心を尽くして愛するように命じられているのは自分の伴侶だけだからです(教義と聖約42章22節)。」末日聖徒イエス・キリスト教会「神殿の結び固めについて」https://www.churchofjesuschrist.org/temples/what-happens-in-a-temple-sealing?lang=jpn(参照2021-11-3)

教会員にとって、「結婚」という概念が「死が二人を分かつまで」とは異なり、死後も永遠に続くものであるため、神殿で結婚する事はとても大切な事です。

結婚は死んで終わりじゃない、末日聖徒の永遠の結婚

わたし自身、まだそんなに教会の知識がない求道者の頃に、教会員とお付き合いをした事がありましたが、「神殿で結婚できないならこれからの関係を考え直したい」ときっぱり言われ、戸惑ってしまった経験があります。しかし、「愛する人と永遠に続く関係」は誰もが望む事ではないでしょうか。

わたしはその後、神殿結婚や家族について学びました。色々な教材を読みあさり、神殿結婚によって得られる祝福と、神の偉大な計画の力を理解し、結婚するなら永遠に続く幸せな結婚をしたい!と強く感じるようになりました。

このように、末日聖徒の恋愛観は、神殿結婚、そして永遠の家族を築く事に向かっている事がわかります。神殿で神と誓約を交わすためには、神殿に入るのに相応しくなければいけません。

お互いが神殿で結婚するために相応しくあるために努力する事が、結婚後に困難な事があっても力を合わせて乗り越えていくための準備となるかもしれませんね。

永遠の結婚を至福にするためのポイント

結婚式などでよくゴールインという言葉を耳にしますが、結婚がゴールというよりも、結婚が永遠のスタートだとわたしは思っています。それは、神殿結婚さえすれば何も努力しなくても幸せな結婚生活が送れる、という事ではないからです。実際に結婚生活は山あり谷ありで、幸せな結婚生活を送るためには、お互いの忍耐、相手を思う思いやりの心、犠牲、努力が不可欠です。

永遠に続く幸せな結婚生活を送るためにはどうしたら良いのでしょうか?

ファウスト管長は、「結婚生活を豊かにしようとする気持ちが大切だ」と言っています。

以下に結婚生活を素晴らしいものにし、そしてその状態を保つために勧められている事をいくつか抜粋してみました。

・互いに愛と関心を示し合う

・一緒に神殿に参入する

・家庭の夕べなど家族の絆を強める活動をする

・夫婦二人だけで過ごす時間を作る

・忙しくても話し合いの時間を取る

・一緒に楽しめる時間を持つ

・感謝を伝える

・相手の良い面に集中する

永遠の結婚を至福にするためのポイント

わたしは、神殿結婚をして7年が経ちました。この7年間で本当にたくさんの事がありました。良い事だけではなく、もちろん大変だった事や大きな試練もたくさんありました。喧嘩も数えきれないほどしました。でもその度に神殿で交わした誓約を思い返し、一緒に乗り越え、成長できたような気がします。永遠に続くものだからこそ、お互いに意見が食い違ったり、問題が起きた時には諦めずにその問題に立ち向かい、お互いに努力できたのかもしれません。そして何よりも大きな祝福だと感じるのは、死を迎えるまでではなく、永遠に愛する人と結ばれていて、そこに大切な子供達や親、兄弟達、そしてその家族が繋がっている事だと感じます。それは何にも代え難い神様からのプレゼントだと思います。

いかがでしたか?みなさんの恋愛観や、恋愛観の違いで悩んでいる事やお互いに理解できるように実践してみた事、あなた自身のエピソードなどぜひシェアしてみてください。

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