飛ぶネコの父は背中で語る人でした。

普段の仕事の他に、地域のために活動していた父はとても忙しく、出張で家にいないのはよくあることでした。でも、父がいなくて淋しい思いをした記憶はないのです。

 

父親が帰ってくるのが待ち遠しい

仕事から帰宅して、次の会合に行くまでのわずかな時間に、家の前の空き地で繰り広げられる
キャッチボール、バドミントン、野球、ソフトボールが毎日の何よりの楽しみで、そのために父の帰りをいまか、いまかと待ち焦がれていました。

飛ぶネコの父親を待ち焦がれるワクワク度は、週末に向かって高まっていきました。父がどこかに連れて行ってくれるのが楽しみで。行く先は、父の職場であったり、取引先であることがしょっちゅうでしたが、とにかく、父と出かけられることが嬉しかったのです。

父が仕事を片づけている間は、飛ぶネコたちは車で待っているだけ。車をあちこちいじり、ときには、灰皿の吸い殻にライターで火をつけて遊んでみたりと、やりたい放題の飛ぶネコたちでしたが、「馬鹿な真似をするんじゃない」と叱られはしませんでした。

子どもだけを残していったらそうなることを承知の上で、もしかしたら、週末でさえ仕事を優先して、飛ぶネコたちを構えないことに、ある意味罪悪感を抱きつつ、でもとうさんは、君たちのことを大事に思っているよ、というのを見せてくれていたのかもしれない、と、親になった今では思ったりするのです。

父と関わっている人たちに会い、かわいがられるのも好きでした。わたしが父の特別な存在のように扱われている気がして。

飛ぶネコの子どもたちが夫の帰りを待っているのを見ると、あの時の気持ちが甦ってきて、なるほど、と思うわけです。

胴体の長いネコが飛んでいる絵

画像はKeepers of Lightより

 

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この記事は飛ぶネコによって書かれ、Keepers of Lightに投稿されたものです。

絵:この絵はモルモン教の画家Liz Lemon Swindle さんが描いた”Even Superman Needs A Dad” (訳:スーパーマンでさえ父親が必要)という作品