アダムとエバは特別に守られていたエデンの園から追い出される時、主が「皮の衣」を着せました。
裸だった2人にはとっても必要な衣服となりましたが、身を守ることだけが目的だったのでしょうか?
この「皮の衣」には神聖な意図もありました。
「アダムとエバは、救い主についての知識と、主のもとに来るようにという招き、そして主の贖いの力を受けて、この堕落した世界での旅を始めました。
彼らは神と聖約を交わし,それらの聖約を思い起こさせるために神御自身によって作られた皮の衣を与えられました(創世3:21;モーセ4:27)。」
そして現在は、モルモンとして呼ばれることもある、末日聖徒イエス・キリスト教会のガーメントととても深い関係があります。
ガーメントとは
エンダウメントという神殿内での更なる教えを受けたふさわしい教会員が、服の下に身に付けるものがあります。
それをガーメントまたは神殿のガーメントと呼びます。
- 日本語で衣類、衣服という意味がある
- 素材は一般的な肌着と同じ(綿、ポリエステル、ナイロンなど)
- 色は白
- 上半身はTシャツのようで、ボトムスは膝まである
神聖である
アダムとエバが神様から離れて試練や誘惑に溢れるこの世界で教えを受けて守られ導かれました。
それと同じように、末日聖徒イエス・キリスト教会の神殿のガーメントは、いつもキリストを覚えて神殿の聖約を守り、神様の御元へ帰ることを思い起こすことができるのです。
どのように着用するか
ガーメントは自由に着ていいという訳ではありません。
- 肌に直接着る
- その上に着る服でガーメントを完全に覆う必要がある
- 慎み深い服装=露出は少なくなる
- 水泳や激しい運動などの時以外はいつも着ている
教会の大管長会は,ガーメントをどのように着用するかにより,「各自がどれほど強く救い主に従いたいという気持ちを持っているかが分かります」と述べています(大管長会からの手紙,1988年10月10日付)
秘密じゃなくて神聖
神殿の儀式はとても神聖なので、神殿の外で話すことはできません。
そして、神殿のガーメントも神聖な象徴を意味しているので、人に大っぴらに見せるものでもありません。
しかし、それは末日聖徒の秘密事項(secret)ということではなく、神聖(sacred)だからです。
ガーメントは神との聖約(または相互の約束)を象徴し、末日聖徒(モルモン)はそれを非常な敬意をもって取り扱い、それらの聖約への敬虔さを表します。
ガーメントの象徴するものはとても大切で神聖なものなので、神殿以外の場所ではそれを語ることができません。
末日聖徒たちは、神殿と同じようにガーメントを神聖に扱っています。
教会員はもちろん、わたしたちと同じ信仰を持っていなくても、これを尊重してほしいと望んでいます。
それは、神社やお寺を訪れる時にその場所や人々に敬意を払うように、わたしたちの信じていることも敬意を持ってもらえたら嬉しいです。
守られる
神聖な象徴を表しているガーメントをいつも正しく着ることで、私たちは守られます。それは鎧や防弾チョッキとはまた違う、守りです。
「神殿の聖約を尊び、忠実にガーメントを着用すると、誘惑と悪から守られるという祝福が約束されます。救い主がわたしたちを罪から清め、個人の罪、弱さ、挫折、苦痛を克服できるように助けたいと望んでおられるということを常に思い起こすことができます。」
神殿のガーメント:主イエス・キリストを思い起こさせる神聖な物
アダムとエバが神様から離れて試練や誘惑に溢れるこの世界で教えを受けて守られ導かれました。
そして末日聖徒イエス・キリスト教会の神殿のガーメントは、いつもキリストを覚えて神殿の聖約を守り、神様の御元へ帰ることを思い起こすことができるのです。
まとめ
神様はいつもわたしたちが神様を思い起こし、キリストを覚えていて、正しい道を選ぶことを望んでいます。
神殿のガーメントはとっても神聖でありながら、それを着る人が大きな祝福を得られるものです。
こちらの動画もぜひご覧ください。
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