地球は、神からのわたしたちへの贈り物です。『まことに主は、人が住めるように大地を造り、それを所有できるよう に御自分の子供たちを造られました。』(ニーファイ第一書17:36) 先日、『おもひでぽろぽろ』の映画を、家族で久しぶりに観ました。その映画の登場人物である、としおの台詞に、アダムとイブを思い出させる台詞がありまし た。
『でもま山奥はともかぐ、田舎の景色ってやつはみんな人間がつくったもんなんですよ。人間が自然と闘ったり、 自然からいろんなものをもらったりして暮らしているうぢに、うまいこと出来上がってきた景色なんですよこれは。』創世記2章5節には『地にはまだ野の木も なく、また野の草もはえていなかった。主なる神が地に雨を降らせず、また土を耕す人もなかったからである。』
つまり、神は、私たちが土を耕し、地球を手入れすることを始めから計画しておられたことがわかります。そして、私たち人間は神の意志通り、地球の手入れをしてきたのです。
しかし、その同じ自然から私たちは堪え難い被害も受けています。この末日に自然災害が世界中で増えることは、随分前から予言されていました。東北地方太平洋沖地震&大津波、広 島市の土砂災害、御嶽山の噴火等、様々な災害が日本を襲っています。2012年にアメリカの各地で、岩手県陸前高田市出身の菅野結花さんのフィルムが、” 今を守る”という会で上映されました。私はその会に出席して、自然の恐ろしさや、災害から全てを失う苦しみを見聞きし、心に強い印象を受けました。又、多 くの助け手を得て、神の愛を災難の中にも感じた人々も多くいらっしゃることを知りました。フィルムが作られた目的の一つは、何年経った後でも、東北で起き たことが世界中の人々から忘れられないようにとの願いからです。
その願いを受け取り、私と主人は2012年の夏に、モルモン・ヘルピング・ハンズの 一員として岩手県に行き、以前に家々が会った低地の場所を訪れました。沢山の大きな石が散らばっていたり、土を掘っても掘っても小さなガラスの破片が出て きました。お皿やアイロン、CDプレイヤーや様々なものが土地の上に発見されました。回復にどれほどの時間がかかるかを実際に見て、とてもショックを受け ました。その土地の持ち主の奥さんは、一年後でも災害のことから膝ががくがくするとおっしゃっていました。バリバリと大きな音がしたので見てみると、それ は波で家々が破壊されていく音だったと話してくれました。低地からは避難生活をされている人々の姿が遠くに見えました。私たちの時間は限られていたので、 避難所に行ってお話する時間を取ることはできませんでした。被災地の方々には、東北で起こったことを決して忘れませんとお伝えしたいです。
モルモン教では、復活されたイエス・キリストが再び、この地上に来られることを信じています。それがいつかは知らされてはいませんが、いくつかのしるしが明らかにされています。
- 完全なイエス・キリストの福音が回復される。
- 偽予言者があらわれる。
- 戦争や戦争の噂が広まる。
- 今までになかったほどの邪悪が世界を覆う。
- 太陽が暗くなり、月が赤くなる。
- 地震が各地で起きる等。
ですから、モルモン教の預言者たちは、そのような災害に備えるように勧告しておられます。
ど のように私たちは災害に備えることができるでしょうか?3ヶ月分の食料を蓄えることが勧められています。買い物に行く度に、一つ余分に食品を購入し、少し ずつ食料を貯めることができます。又、72時間分の非常用品を備えることも大切です。食料の賞味期限を見える場所に記入しておくと、いつ新たな食料と入れ 替えるかが分かるので助かります。自分が普段から食べているものを貯蔵することが勧められています。いざ食料が無い時にも、普段から食べていないものは食 べるのに抵抗があるからです。飲み水と他の用途に使う水も貯える必要があります。非常用品の中に余分な衣服や寝具、緊急応急セットや重要な書類、本を入れ ることも勧められています。それから、災害後にどのように家族と連絡を取り合うかを決めておくことも大切です。災害はいつ、どこで起きるか分かりません。 災害があなたに起こる前に、ぜひ防災セットと食料貯蔵を用意されることをお勧めします。