ジョセフ・スミスは若い頃、天使にこう言われました。ジョセフの名前は「良くも悪くも、すべての国民、部族、国語の民の中で覚えられること、すなわち、良くも悪くもすべての民の中で語られる…」。

本当にその通りになりました。だって天使と話したって言ったら、そうなっちゃいますよね。

ジョセフ・スミスは悪魔の使い、金目当てのペテン師だと言う人たちがいます。末日聖徒イエス・キリスト教会の会員にとって、彼は神の預言者です。

ジョセフ・スミスのことを全く知らない方や、どうしてそんなに重要な人物なのか分からないっていう方は、ぜひこの記事を読んでください!

神とキリストに会ったジョセフ

1800年代初期、ジョセフ・スミスは農業を営む家庭に生まれ、アメリカ合衆国東部に住んでいました。14歳の時、父なる神とイエス・キリストに会ったと主張しました。
お二人は、ジョセフがずっと祈り求めていた疑問への答えをくださいました。それはどの教会に入るべきかというものでした。

今の時代も同じですが、当時の様々な宗派が同じ聖書を使って、全く違った教義を教えていることにジョセフは気づいていました。

彼は何が正しくて、何が間違っているかまったく分かりませんでした。お二人が目の前に現れたことに驚きましたが、質問の答えにもっと驚きました。

父なる神とイエス・キリストは、ジョセフにどの教会にも加わってはいけない、神はどの教会も認めていない、どの教会も何かしらの間違いがあると言われました。

ジョセフはこの経験を何人かに話しましたが、特に他の宗派の指導者からひどい迫害を受けました。後に彼はこのように書いています。

「わたし​は​実際​に​光​を​見た。その​光​の​中​に​二人​の​御方​を​見た。そして、その​方々​が​実際​に​わたし​に​語りかけられた​の​で​ある。たとえ​示現​を​見た​と​言った​こと​で​憎まれ、迫害​された​と​して​も、それ​は​真実​で​あった。そして、その​よう​に​言った​こと​で、人々が​わたし​を​迫害し、わたし​を​ののしり、わたし​に​対して​不当​に​あらゆる​悪口を​浴びせて​いる​とき、わたし​は​この​よう​に​心の​中​で​言う​よう​に​なった。『真実​を​告げた​こと​で、なぜ​わたし​を​迫害する​の​か。わたし​は​実際​に​示現​を​見た。どうして​わたし​は​神​に​逆らえよう​か。なぜ​世​の​人々​は​わたし​が​実際​に​見た​もの​を​否定​させよう​と​する​の​か。』わたし​は​示現​を​見た。わたし​は​それ​を​知って​いた。神​が​それ​を​御存じ​で​ある​の​を、わたし​は​知って​いた。わたし​は​それ​を​否定できず、また​そう​する​勇気​も​なかった。」

数年後、天の使いがジョセフを訪れました。この天使の名前はモロナイでした。

天使は、隣の郡の丘に、古代の記録が刻まれた金の版が埋められていると言いました。
それは古代アメリカ大陸に住んでいた民が、自分たちの記録を書いたものでした。

その中の一番大切な部分は、キリストが復活した後に、古代アメリカの民を教え導いたことです。

それから4年後、ジョセフは金版を手に入れ、偉大な力を通して「モルモン書ー イエス・キリストについてのもう一つの証」を翻訳しました。

真実の教会を回復した

キリストが地上で教え導いた時、主の福音を確立し、教会を建てました。でもキリストの死から数百年の間に、主の福音と教会は変わってしまいました。
わたしたちは、キリストがジョセフ・スミスを通して、古代の教会を回復されたことを信じています。

ジョセフ・スミスを通して、正しい教義、神の教え、
権能が回復されました。末日聖徒は、ジョセフ・スミスのことを拝んでいません。ジョセフ・スミスは、モーセ、エレミヤ、ペテロなどの古代の預言者と同じような役目を務めました。

大切なのは、ジョセフの話しは嘘か、本当かということです。もし嘘だとしたら、大嘘つきですね。もし本当だったら、それは世界を変えることです。
答えが知りたい人は、ぜひ神様に聞いてください。モルモン書を読み、それが真実かどうか神様に尋ねて下さい。
心から求めるなら、きっと答えが与えられます

末日聖徒の信じていることを気軽に知りたいと思うだけでも大丈夫です。

ジョセフスミスの画像と「さらに詳しく知りたい方へ」の文字

14歳のジョセフの体験

14歳のジョセフの体験
ヨーロッパやアメリカ合衆国で第二次大覚醒と呼ばれる、熱烈な宗教運動が盛んな時代に、ジョセフ・スミスはまだ10代の少年でした。
合衆国北東の地域は、特にその影響を大きく受け、既存の宗教団体の争いや、新興宗教の出現が絶え間ないために「火災地域」と呼ばれました。

純粋に宗教を求め、宗教運動に参加する人もいましたが、一方で指導者間の激しい論争や、炎と硫黄の地獄を説いて民衆を怖がらせる様子を楽しむ風潮もあり、世間は浮き立っていました。

すべてのプロテスタントの宗派が聖書を信じているのに、なぜ同じ信条を持てないのか、少年ジョセフは理解できませんでした。異なる意見だけでなく、全く異なる教義を信じていて、誰もが自分たちは真理を教えていると断言していたのです。

ヤコブの手紙1章5節と6節を読んだことがきっかけで、彼は森の中へ祈りに行くことにしました。14歳のジョセフは、示現を受けることを全く想像していませんでした。
他の人にその経験を話した時から、彼の命は危険にさらされるようになりました。実際に殺される日まで、常に危険と隣り合わせでした。

ジョセフは演説台の上で熱狂的な説教をし、教会を設立したのではありません。それとは全く反対に、貧困の中で、常に敵から身を隠し、書物を翻訳し、それを出版しました。
印刷されたその書物を、わずかな支持者が配布したり、販売したりました。今日の末日聖徒の宣教師と同じように、彼らもこのように勧めました。「この書物を読んでみて、それが真実かどうかを神に尋ねてください。」

何人かの人たちは、ジョセフ・スミスやモルモン書を受け入れる準備ができていたようです。彼らの多くは、自分の宗教に欠けているものを感じていたので、完全にその宗教に改心しているわけではありませんでした。彼らは特別な霊的経験を通して、キリストの元の教会が改革されるだけではなく、回復される必要があると考えていました。

神に召された人

ジョセフ・スミスは聡明な人でしたが、3年間の初等教育しか受けていない素朴な農家の少年でした。彼は研究や勉強をするために、図書館や大学に通うことができませんでした。
末日聖徒に様々な出来事が相次いで起こり、教会員はあちらこちらに移動しました。何をしたらよいか分からない中で、彼は啓示を頼りに行動しましたが、その啓示は必要な詳細を指示するものではありませんでした。

ジョセフは常に迫害され、悪口を言われましたが、前に進み続け、決してあきらめずに、死を迎える時にも、自分に与えられたモルモン書に対する使命や、新しい真実の教会の完全さについて証を持っていました。
末日聖徒はジョセフ・スミスを崇拝していませんが、彼の業績や試練を次々に乗り越えたことに対して心から感謝しています。

多くの学者は、ジョセフ・スミスは天才的な宗教家だったといいます。彼の教義は真新しく奇想天外に思われますが、それら全ては初期のキリスト教と同じものです。なぜなら彼は新しい福音を確立するためではなく、福音を回復するために選ばれたからです。

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