神様に自分の願いや思いを伝えたくて、祈る人がいるかと思います。祈ることでわたしたちは神様を思い出すことができます。
思い出す方法は2つあります。自分が祈った内容を思い出すことと、祈りの後で答えを聞くことを覚えていることです。最初の方法は大切ですが、2つ目は忘れてはならないことです。しかもそれはあなたの祈りをもっと意味のあるものにしてくれます。

自分の祈りを意味あるものにするために

自分が祈った内容を忘れないためには、次のことがおススメです。

自分が祈った内容を忘れない3つの方法

さらにこの3つのことは、1番目よりも3番目の方が効果が大きいです。

あなたの祈りが具体的であればあるほど、そして自分に関係することではないほど、良いものになります。祈りは、自分の利益や関心事から、奉仕や感謝に移り変わることで深まるのです。

神からの言葉を聞く

しかし神様に話すだけでは祈りは半分の意味しかありません。いくら神様に話しかけたとしても、少なくても話すことと同じくらい聞くことにもっと時間をつかうべきです。

ただ、神様からの言葉を聞くことは難しいです。よほど強い関心がなければ、神様の言葉を聞くことを忘れてしまうでしょう。神様からの言葉を聞くことを意識し続けるために、この方法を試してみてください。

神様からの言葉を聞くために

散歩する
心を落ち着かせ、一歩ごとに心に感じる気持ちに注意を払ってみましょう。

呼吸に意識する
静かに自分の呼吸を意識してみましょう。呼吸は自然にしてみてください。肺がゆっくりと伸縮するのを感じてください。吸い込んだ空気が冷たくて、身体から出される息が温かいことを知ってください。

印象を書き留める
静寂の中で、何を感じてどんな印象を受けたか、書き留めてみましょう。

しばらく座る
浮かんだ考えや感情に流されることなく、もうしばらくそのまま座っていてください。

行動する
座った後に感じたことを行動に移して、祈りの気持ちで残りの1日を過ごしてみましょう。

キリストが祈ったように祈る

次は上記の過程を、キリストが祈ったようにしてみましょう。

キリストは最後の時、2種類の祈りの模範を示しました。

ゲッセマネの園で祈るキリスト

ゲッセマネの丘で、十字架に掛けられて亡くなる前夜に、キリストは弟子たちから離れて、たった1人で祈りました。

「うつぶしになり、祈って言われた 『わが父よ、もしできることでしたらどうか、この杯をわたしから過ぎ去らせてください。しかし、わたしの思いのままにではなく、みこころのままになさって下さい』」(マタイによる福音書26章39節)。

わたしたちのすべての祈りは、キリストがしたようにするべきです。自分の望みを神様に伝えることができますが、祈りの後の沈黙の時間に、自分の望みを神様の意思に従わせる必要があります。

このキリストの最初の祈りが書かれてある聖句を読むと、辛い気持ちになりますが、同時に勇気づけられると思います。しかし、2つ目の祈りはもっと辛くなります。

次の日、キリストは十字架に釘で打ち付けられ、律法学者や強盗達にあざけられ、暗闇が地上を覆いました。そして闇の中での出来事が聖書に書かれています。

「そして三時ごろに、イエスは大声で叫んで、『エリ、エリ、レマ、サバクタニ』と言われた。それは「わが神、わが神、どうしてわたしをお見捨てになったのですか」」(マタイによる福音書27章46節)

これも祈りです。沈黙の中で神様を待ち望み、途切れることのない意志から生まれる祈りなのです。

祈りの答えを静かに待つとき、天使が来て神様の声を聞き、その導きに従う力が与えられるでしょう。しかし、祈り静かに答えを待っていても、沈黙は続いたままで、神様を近くに感じられないこともあります。

そんな時、あなたはどうしますか?立ち上がって部屋を出るか沈黙を続けるか。
前者を選んだら、あなたは世の中の喧騒に戻ることになります。

しかし、もし2つ目の沈黙を選ぶなら、神様の声よりももっと力強くて大切なことに気付くかもしれません。沈黙は、あなたを責める時ではなく、招きだということを発見するでしょう。天には誰もいないのではなく、静かな場所なんです。そして神様はあなたを追い返すのではなく、この沈黙を一緒に分かち合おうと招いているのかもしれません。あなたの祈りも沈黙の中で感じた気持ちも、まさしく贖罪の一部なのです。

祈りの後の答え

わたしは小さい頃から教会に行っていたからか、祈りの信仰はありました。祈ったら神様がちゃんと聞いてくれると。しかしわたしの関心事や問題は、成長するにつれて複雑になっていきました。

断食して何回も祈っても問題は解決せず、心はいつも重く、とても辛い日々がありました。神様に祈りが届いていないと思った時でした。

それでも何とか解決したくて祈った時、また何も感じず疲れてしまってボーっとしばらく座っていました。30分は経ったと思います。突然、ふと心が軽くなり体の外からも中からも温かさを感じました。その瞬間わたしの心には希望が満ち、それまで感じていた諦めや絶望が消えていったのです。

それは初めての経験でした。わたしは「もう大丈夫。この辛い日々が終わる」と感じました。そして問題が解決していきました。

神様はいろんな方法でわたしたちに答えと導きを与えてくれます。もしかしたらもうちょっと我慢して待つ必要があるのかもしません。しかし祈りの後の沈黙の時間は、身近に体験できる神聖なひとときにすることができるのです。

祈りの方法や、祈りについてもっと詳しく知りたい人はこちらの記事をぜひ読んでみてください。

祈る意味なんてない?あなたの祈りが届く方法

この記事はLDSLivingAdam S. Millerによって書かれた記事を元に、書かれています。