あなたは今までに祈ったことがありますか?特定の宗教を信じていなくても、祈ったことがあるかもしれません。初詣や合格祈願、七五三などのお参りなども祈りですね。でも、祈ってもどうせ頑張るのは自分だし、なんて思ったことがありませんか?もしそうなら、ちょっと待ってください!祈る意味はあります。そして祈りはちゃんと届けられるんです!!

知らない病人のために祈った研究の成果

カリフォルニア大学で興味深い研究が行われました。心臓病の患者さん393人を192人と201人の2つのグループに分けて、192人のグループだけ、全然知らない人々から毎日祈ってもらいました。祈ってくれる人々は、病院の近くの人から、アメリカ大陸の反対側の東海岸に住んでいる人もいました。そして、祈りの方法は指定されませんでした。研究の結果、祈ってもらったグループの患者さんは9人が症状が悪化したのに、祈ってもらわなかった患者さんは48人も症状が悪化したそうです。祈ってくれた人々の住んでいた場所は結果に関係ありませんでした。
この結果から、症状が改善をした患者さんについて知ることはできませんが、少なくとも、祈りによって病気の悪化を防ぐことがある、ということが分かります。また、祈りは、お互いが知り合いではなくても、祈りの方法が1つでなくても、祈る相手がどれだけ遠くにいても、意味があるということも分かります。

祈りとは

祈ってみたいけど、どうやって祈ったらいいの?という方のために、末日聖徒イエス・キリスト教会の祈りの方法を紹介します。

手を組んでいる写真と共に祈りの手順が描かれている

神が祈りを聞いてくださることについて、こんな言葉があります。「わたしたちが『天のお父様』と言った瞬間、御父はわたしたちの祈りを聞き、わたしたちとわたしたちの必要に敏感になられます。御父の目と耳がわたしたちに向けられるのです。御父はわたしたちの思いを読み、心をくみ取られます。御父に隠し事をすることはできません。さて、すばらしいことに、天の御父は皆さんを愛と憐れみの目で御覧になります。わたしたちの理解を超える愛と憐れみです。しかし、『天のお父様』と言った瞬間に御父はその愛と憐れみを持たれます」(リアホナ2016年10月号 フアン・A・ウセダ長老 主イエス・キリストは祈るように教えておられる

 

祈り終えるために、「イエス・キリストの御名によってお祈りします、アーメン」と言ったことで、イエス・キリストから神にわたしたちの祈りは届けられます。そして、神の祈りの答えは聖霊を通してわたしたちに与えられます。祈り終わった後、少し目をつむって自分の心にどんな気持ちがあるか確認してみてください。温かい気持ち、すっきりとした気持ち、安らぐ気持ちなどが感じられるかもしれません。それが聖霊による神の答えです。はっきりとした言葉でなくてもわたしたちは祈りの答えと神の愛を知ることができるのです。

わたしたちの祈りが神に伝えられ応えられるまでのサイクル図

もし祈った後、何も感じないのであれば、「祈る」ということを何日か続けてみてください。祈りは楽器やスポーツの練習と似ています。最初はよく分からなくても、続けることでだんだん理解できるようになってきます。

信仰+希望+行い=祈り

どうせ叶えられない、と思いながら祈る人はあまりいないでしょう。わずかでも、「この祈り、叶えて欲しい!!」という希望を持つのではないでしょうか。祈りには信仰と希望が深く関係しています。

信仰

モルモン書にあるエテル書には、信仰についてこのように書かれています。「信仰とは待ち望んでいながらまだ見ていないものである」(エテル12:6)これはサンタクロースの存在に似ているかもしれません。煙突がない家にもプレゼントが届けられたり、どうしていい子にしているのかが分かるのか不思議ですが、毎年レゼントをお願いする子どもたちは、会ったことがないサンタクロースがプレゼントを届けてくれることを信じています。少しでも「信じる」という気持ちがなければ、サンタクロースにプレゼントを頼みませんし、また祈るということもしないでしょう。
児童文学者の松岡享子さんがかつて朝日新聞の取材で話された話は興味深いです。戦争を経験した彼女の話では、十分に食べ物が無かったり空襲でいろんなものが焼かれるという辛い現実の中で、子どもたちは何かしら楽しみを見つけて暮らしていたそうです。それは「明日が来ない」ということを子供たちが信じていなかったからだ、と松岡さんは言います。また、「目に見えないものを信じるという力は、人間が生き延びるために基本となる力」と言いました。信じる気持ちが、どんな状況にいようともわたしたちに希望をもたらしてくれます。

 

希望
希望を持つことで前向きになれます。欲しい物が手に入ったり、仕事や学校で成功を収めたなどと想像すると、心がウキウキしてきませんか?希望を持つということは、ほとんどの場合将来のことについてです。ウークトドルフ管長は次のように言いました。

「希望を持つことは、日々の生活で助けを与えてくれます。希望を持つなら、それらの事柄は試練、誘惑、悲しみの中でわたしたちを支えてくれるのです。だれでも落胆や困難を経験したことがあります。耐えられないような暗闇もあるでしょう。このようなときこそ、回復された福音の神聖な原則に希望を持てば、再び光の中を歩めるようになるまで、希望を持った事柄はわたしたちを支え、助けてくれるのです。」

福音の中に希望を見出すことができると、それは大きな力となります。ウークトドルフ管長はこう続けています。

「希望は知識ではありません。希望は、主がわたしたちへの約束を果たしてくださるという、変わることのない信頼です。神の律法と預言者の言葉に従って今行動すれば、望んでいる祝福を将来受けられるという確信です。祈りはこたえられると信じて待ち望むことです。希望は、自信、楽観、熱意、粘り強く忍耐するといった特質に表れます。」

イエス・キリストに希望を見出すことによって、苦しいことも乗り越えることができるようになります。試練の中で前向きに物事を考えることができるようになります。

 

行い

まだ見ていない将来のために希望を持ったら、それを実現できるように努力を始める人が多いのではないでしょうか。目標を立てたり、必要な知識や資格を得たりすると思います。行わなければ、どれだけ頭の中で思い描いていても何も始まりません。「絶望からいち早く立ち上がる最大限の努力ができるひとが、真の成功力がある人間。これから変えていけることのできる未来に向けて、とにかく行動を起こす」(星野真「お願いです!バカなオレを億万長者にしてください!!」より)という言葉があります。行いは成功への一歩、何かを得るための一歩、達成するための一歩なのです。

もちろん、祈りも行いです。神様を信じているということの現れであり、まだ見ていない何かに対して抱く希望の現れなのです。祈ることしかできない、という言葉を聞いたことがありますが、祈りは無駄なことではありません。「神頼み」というと他力本願にも感じますが、信仰と希望を持って祈るなら、それは意味があります。

「あなたがたの父なる神は、求めない先から、あなたがたに必要なものはご存なのである。」マタイによる福音書6:8

「祈り​の​目的​は、神​の​御​心​を​変える​こと​で​は​なく、神​が​わたしたち​に​与えよう​と​すでに​備えて​おられる​祝福​を、自分​の​ため、また​人々​の​ため​に​得る​こと​で​ある。しかし、それ​を​得る​には​求め​なければ​ならない」聖句ガイド「祈り」より

この2つの引用から分かるように、神はあなたの望みをご存知ですが、あなたの信仰を表す行い=祈りを待っているんです!!

祈りが叶えられない理由

一生懸命祈っているのに、自分の願いはいつまで経っても叶えられない、という経験をしたことがある人もいるかもしれません。時として、神はわたしたちに何かを学ぶんで欲しいために、祈りに応えられないこともあります。一人の女性の話を紹介します。彼女は子供の時に視力を失いました。

ある日、3歳の甥っ子が、「神様にどうして新しい目をお願いしないの?」と聞いてきました。それは神様はなんでも叶えてくれる、という3歳の純粋な気持ちからの言葉でした。女性はこう答えました。「天のお父様はそうされないときもあるのよ。何かを学ぶ必要がある時は、願っているものが与えられないこともあるの。待たなければならないときもあるのよ。天のお父様と救い主は、わたしたちにとって良いことと必要なことをいちばんよく御存じだわ。だから、望んだ時に願ったことをすべて与えてくださるわけではないの。」

まだその時ではない

祈りが応えられない理由は、まだその時ではないからということもあります。旧約聖書の伝道の書には、すべてのことには時がある、と書かれています。あなたの願いも叶えられる時が定められているかもしれません。

「兄弟姉妹の皆さん,祈りが望んだとおりにすぐにこたえられることもあれば,望んだようにはこたえられないこともありますが,時とともに,当初期待していたよりもすばらしい祝福を神が備えてくださっていたことが分かります。そして,義にかなった懇願が,この世ではかなえられないこともあります。ニール・A・マックスウェル長老が言ったように,『信仰は神が定められた時に対する信頼を含みます。』天の御父は御自身の方法で,御自身が定められた時に、祝福を与え、わたしたちの懸念や不当な扱い、失望を解決してくださいます。」(祈りの答え ブルック・P・ヘイルズ)

もしあなたの祈りが今叶えられないからといって、落胆する必要はありません。すでにほかの必要が与えられているかもしれません。新しい願いが生まれるかもしれません。そして忘れないでください。あなたの祈りは全て神がちゃんと聞いておられます

祈りをもっと強める

あなたの祈りをもっと強めるために、ベドナー長老は3つの方法を教えています。

1.すべての行いについて主と相談する(アルマ37:37

すべての行いについて祈るために、いつでもどこでも祈ります。もちろん、静かな部屋でひざまずいて祈ったり、特別な場所で祈ることも大切ですが、それができないこともあります。車を運転しながら、泣く赤ちゃんをあやしながら、満員電車の中などです。そんな時は、心の中で祈るだけでもいいんです。手や腕を組めなくても、声に出せなくても、それで祈ることを諦めないでください。そうすれば、ひらめきやアイディア、安らぎなどの答えや、助けや守りを受けられるでしょう

 

2.心からの感謝を述べる

祈るうえで、感謝をすることはとても重要であることを覚えておいてください。ある研究によると、感謝することで生きていることを実感し、睡眠の質を高め、免疫系を強め、外見にも良い影響があると分かっています。実際に祈りの中で感謝する時に、心に大きな平安が訪れます。不安は和らぎ、心に喜びがわいてくるでしょう。何を感謝したらいいか分からないなら、ちょっと時間を取って考えてみて下さい。ないと困るものを考えてみてもいいでしょう。誰かが感謝していることを知るともっと感謝について思い出すかもしれません。ちょっと嬉しかったことも感謝してください。たくさん感謝をすると、心に幸せな気持ちがわき出てくるでしょう。感謝だけの祈りをすることもあなたの祈りが強くなる秘訣です。

 

3.真心から誠実に人のために祈る

誰かのために祈ることは、立派な奉仕になります。その人の幸せを望みます。また、自分を傷つける人のためにも祈ることで、自分の心には嫌な思いがなくなり、たとえ相手がひどいことをあなたにしたとしても、それを赦すことができるようになります。心臓病の実験でもありましたが、相手に知られずに祈ることも効果がありますが、「あなたのために祈っています」と伝えることは更に効果があるでしょう。お互いの関係がさらに良いものにもなります。何を祈っていいのか分からないなら、自分の身近な人のためにお祈りしてみてください。

「祈りの中でより多くの感謝を述べると啓示を受けやすくなるように、全身全霊で人のために祈ると、主の御声がもっとよく聞こえるようになります。」デビット・A・ベトナー

 

どんな形であれ、あなたの祈りは無駄にはなりません。心を込めて、神を信じて、祈りが叶えらえると希望を持っていれば、その祈りは必ず良い結果につながります。是非祈ってみてください。最近の悩みや問題、考えていることなどについて1週間などの期間を設けて祈ってみてもいいですね。そして、祈ってみてどうだったか、どんな気持ちだったか、そして質問などありましたら、ぜひコメントで教えてください。

 

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