仕事を取り巻く環境は変わります。会社は、変化についていくために削減やリストラを行い、厳しい経済情勢を切り抜けようとします。もし、残念なことに、あなたがリストラにあったならば、これからご紹介する、変化を切り抜くための方法を参考にして下さい。

 

気持ちを落ち着かせる

リストラはショックが大きい出来事です。自尊心を深く傷つける出来事です。一日中、そのショックに浸ることもできます。そうではなくて、ぜひ深く息を吸って下さい。そのような状況を余裕をもって切り抜けてください。被害者意識を持たないでください。静かな場所を見つけて下さい。落ち着いてください。自分の気持ちを整理して下さい。自分の中に感じる感情を認めてください。怒り、恨み、少し落ち込むこと、これらはごく自然な感情です。そのような感情をよく見つめた後に、それがあなたから取り去られるようにして下さい。信頼できる友達に電話してみて下さい。その友達は、あなたが乗り越えられるように助けてくれる人、そしてあなたの気持ちを認めてくれる人のことです。けれども、ぜひ覚えておいてください。あなたの事を一番よく知っている御方は、神様です。ですから、まず、神様に頼って下さい。ストレスを感じるときに、ぜひ、天父に祈る習慣を身に着けてください。神様はあなたが落ち着いて考えることができるように助けて下さいます。

 

人事部から明確な説明を受ける

どの手当を受けることができるのか。退職金の金額など。その他の重要項目を明確に理解するようにして下さい。手当や就職支援プログラムについて尋ねてください。何かに署名するように求められるときには、注意深く読んでからサインをするようにしてください。どんなときにも、自分が何に同意をしているのかを確かめてください。

 

自分のよい素質をリストに挙げる

あなたは多くの年月を経て、才能、技術、目標達成を手に入れてきました。職場で成し遂げたことをリストに書き出してください。職場では、どのような人物であったのか。学んだこと。そして雇われた当初と比べて何が上達したのかを考えてください。きっと自信を持てることが沢山あるでしょう。これが立ち直るための最初のステップです。

 

助言を受ける

退社時の面接では、新しい機会を得るためにどこを探したらいいのか、誰に話したらいいのかを尋ねてください。個人的な事としてとらえないで下さい。ぜひ、今のつながりを大切にして、積極的に新しい人脈を作って下さい。もしかしたら前の会社の上司があなたを他の会社に紹介してくれるかも知れません。それにあなたの上司は将来転職する可能性だってあるのです。もし危機を上手く乗り越えるならば、その上司が新しい機会が訪れたときに、あなたのことを思い出すかもしれません。

 

感謝を表す

ボニー ・ パーキン が言ったように、「感謝は魂を鼓舞する原則です。それはわたしたちの心を、この世界を隈なく満たす豊かな生ける神へと誘います。」(「感謝、幸福への道」エンサイン、リアホナ2007年5月号、35ページ)。解雇されたときには、そのようには考えることはできないでしょう。でも、考えてみて下さい。あなたにチャンスを与えてくれた会社に「ありがとう。」というべきでしょう。もちろん、物事は上手く行きませんでした。でも、正しいことをするならば、気持ちが落ち着きます。そして、先に述べたように、自分の感情を制することは、次の機会を見つけるための最初の段階なのです。

 

人脈を用いる

うろたえないでください。オンラインの求人広告に応募してみて下さい。少数ですが、そのように仕事を見つける人もいるのです。人脈を上手に利用して下さい。なぜなら、人脈はあなたが信頼する人たちの集まりだからです。ソーシャルメディアのステータスを更新して下さい。そこに、今、自分が持っている技術を簡潔に盛り込んでください。例えば、「熟練した会計士、コンサルタント職求む」などと書き込めます。自信のある描写の仕方をして下さい。

 

祈る

解雇されたことで、自分自身だけでなく、家族にとっても、よりよい道が開けることがよくあります。恐らく、あなたは、学ぶべきことを全て学んでしまったのでしょう。そして、次に進む時が来たのでしょう。天父は、あなたの進歩に関心を持たれています。そして、細部にわたり配慮し導いて下さいます。一日の始めに、祈りと聖典勉強を通して、御霊の導きを求めて下さい。忍耐できるように、そしてふさわしいコンタクトを見つけることができるように、チャンスを見抜くことができるように、どうぞ祈り求めてください。不安な時に、いち早く立ち直る方法は、霊的にバランスを保つことです。そのバランスを模索するときに欠かせないものは、信仰です。ゴードン ・ B ヒンクレー大管長はこのように言われました。「わたしたちに必要なものは、何よりも信仰を増し加えることではないでしょうか」(エンサイン1987年11月号54ページ)。解雇されること、またその他の試練は、あなたの信仰を築くために与えられているのかも知れません。それにより、わたしたちが人生により深い意義を見出し、これから訪れる幸せにさらなる喜びを感じることができるようになるのです。試練が与えられる理由に関わらず、祈りは信仰を増します。そしてわたしたちは天父から教えを受ける準備が整うのです。すなわち、わたしたちは人生のなかでいつも神の助けが必要だと悟ることができるのです。

 

 

この記事はもともと lds.org“First Things to Do When You Get Laid Off” の題名で投稿されました。