現在、世界各地に拡散しているCOVID-19(コロナウイルス)の影響で、各地のスーパーやコンビニエンスストアからトイレットペーパーや、水、食料品、マスク、除菌用シートなどが短期間で消えたり、値上がりしたりという社会的パニック現象が起こりましたね。感染症に限らず、災害などの非常時はいつも突然襲ってきます。この記事では、非常事に困ることがないよう、日頃から備えておくべき物リスト、保存方法などを紹介します。

食糧貯蔵って何?

末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は、1930年代から緊急時に備え、一人3か月、また1年分の食料や必需品を備えておくよう、指導者により推奨されてきました。災害時には支援物資の食べ物が手に入るのが災害発生から4日目と言われていて、普通に買い物ができるまで3か月以上かかることもあるようです。ライフラインである(電気・ガス・水道・通信機器)すべてが止まり、特にガスと水道の回復に長期間かかることもあります。普段、平和な日常を送っていると、本当にたくさんの物を所持しておく必要があるのかと思うかもしれませんが、実際に非常の事態が起きた時、必ず役に立ちます。

 

非常時に必要な物リスト

・水

・食料

・日用品

・72時間非常用持ち出し袋

一日につき一人約3リットルが必要となります。最低3日分、スペースに余裕がある場合は1週間、一か月分あれば安心です。2リットル6本入りの水の箱をベッドの台のように並べて、その上に板を引き、布団を敷くという裏技もあります。水道水をペットボトルや他の容器に保存する場合は、飲み水として使うようであれば常温で3日、冷蔵庫で7日の保存が安全です。それ以降は残留塩素の減少と共に、微生物や細菌の繁殖を抑える効果も減るため、洗濯物や掃除に使いましょう。日本の水道水は塩素消毒がされていますが、万が一消毒されていない水を保存する場合は、4リットルにつき塩素系漂白剤(キッチンハイターは不可)を6~8滴入れ、半年ごとに入れ替えます。

水が出なくなった時のために、できれば5リットル分のペットボトルに水を入れてトイレの横に置き、いざという時にトイレを流せるように置いておくのもお勧めです。ただし、地震などの災害で断水した時は、特にトイレには使えません。トイレの排水管や下水が壊れているかもしれないからです。もしそんな時にトイレを流したら、家の床下やマンションなら階下の住人などに悲劇が起こるでしょう。非常用簡易トイレなどを準備しておくといいですね。

また雨水タンクを作ったり購入して、非常時に使えるようにするのもお勧めです。

食料

長期保存に適した食料は、砂糖、米、小麦粉、豆、個装で真空パックされた純餅米製の餅、野菜や果物をフリーズドライしたもの、パスタやカップ麺などの乾燥した食べ物や、缶詰などです。乾燥わかめなどは、カップラーメンに一緒に入れて戻すと、野菜不足の助けになります。

買い物に行くごとに一つずつ増やしていくと良いでしょう。健康食に気を使っている人は新鮮な野菜や果物を瓶詰する方法もあります。最近は美味しい非常食も増えていて、楽天などで非常食セットなども購入できます。

砂糖

保存食の中でも砂糖は長期保存にとても適しています。それは、砂糖はほとんどの場合保存可能期限が限られていない、または他の物と比べて長期間の保存が可能だからです。また、砂糖に含まれるブドウ糖は脳の栄養源です。災害時や緊急時、砂糖を摂取することで脳が元気になり、ストレスの影響を受けにくくなります。普段と慣れない環境(停電・避難所生活など)や先が読めない状況の中で、不安が軽減されパニック状態を避ける助けになります。白砂糖だけではなく、はちみつやメープルシロップ、ジャム類、アガベなどの種類もあります。こちらに詳しい情報が載っているので参考にしてください。

日用品

非常時に必要最低限の日用品を揃えておくと良いでしょう。

生理用品、下着、紙おむつやおしり拭き(赤ちゃん用から大人用まで)、ウェットティッシュ、薬、マスク、手袋、アルコールジェルやスプレー、トイレットペーパー、シャンプー/ドライシャンプー、石鹸、ハブラシ、マウスウォッシュ、子供のおもちゃ(幼児がいる家庭では避難所で迷惑をかけないように、自宅に戻る人たちもいるとのことです。何度も使えて楽しい物を用意できるといいですよね。)

72時間非常時持ち出しキット

災害時、すぐに救出されない、または救済物資を受けられない場合があります。統計結果から、災害発生後72時間経過すると生存率が低下すると言われています。なので最低72時間生き延びるためのキットを備えておくことをお勧めします。家が浸水した場合、水に浸かってしまい、せっかく備えておいたのに使えない物が出てくるそうです。水に濡れては困るものはジッパー付きポリ袋に入れるなどの工夫をしておきましょう。

災害用72時間キットをオンラインで購入することができますが、自分で揃える場合はこちらを参考にしてください。男性15キロ、女性10キロを目安に用意しましょう。

  • 食料3日分(1人当たり9食分)
    • レトルト食品・缶詰・パックご飯・乾麺・カップ麺・乾物(乾燥わかめ・海苔など)火を使わずに食べられる物(かまぼこ・チーズなど)
  • 水(1人あたり1日約3リットル)重くて入らないという方にお勧め、浄水ストロー
  • (蛇口付き)飲料水用タンク(給水車が来た時などに便利)
  • 医薬品(常備薬やファーストエイドキット)
    • ファーストエイドキットに入れるといい物:ガーゼ、包帯やガーゼを止めるためのテープ、消毒薬、虫刺されの薬、綿棒、小さなハサミ、ピンセット、爪切り、三角巾、毛抜きなど
  •  ティッシュペーパー
  • 帽子(またはヘルメット)
  • 非常用簡易トイレ(自分で作る場合はこちらを参考に)
  • マッチ
  • 免許証・保険証・その他の重要書類や通帳のコピー
  • ロープ
  • ハブラシ・マウスウォッシュ
  • 虫よけスプレー
  • 安全ピン
  • 携帯電話またはスマートフォン

その他の物は、以下の写真を参照にしてください。72時間キットのお勧めリスト

避難生活であると便利なもの

  • カセットコンロ
  • カセットコンロ用ボンベ多め(強火で連続使用だと約1時間使える)
  • 携帯用裁縫道具
  • ソーラーパネル充電器
  • 消化用具
  • ブルーシート
  • キャンプ用品

保存方法

乾燥野菜は真空パックにする方法があります。または乾燥させて冷凍保存用の袋に入れて冷凍保存します。お米はネルパックという脱酸素の保存方法があります。10kg用と5kg用の袋があります。箱付きを購入すると保存しやすいです。お餅は真空パックに入っているので大丈夫です。災害用アルファ米は味付きで保存に向いています。乾燥剤を入れた密閉できる缶やタッパーに保存する方法を使ってカビ防止することができます。他にも除湿する方法がいくつかあります。保存場所は食器棚や押し入れなどを少し片付けて貯蔵品をストックしたり、玄関の一部や廊下も利用できると思います。重い物は下の方に置きます。

貯蔵している食べ物は賞味期限をしっかり把握し、新しく買い足したら賞味期限の近い物を使用したりと、回転することも大切です。ローリングストック法という方法があります。様々な理由でたくさんの食料を保存しておくのが難しい場合、普段からレトルト食品や乾物などを食事に取り入れると賞味期限切れも防ぐことができます。また、いつも食べているものを非常時にも食べることができるので、余計なストレスもありません。

普段から非常食を取り入れる方法は、こちらのサイトを参考にしてみてください。

まとめ

どうでしたか?毎回の買い物時に少しずつ食料貯蔵用の食品を買い足していけば、一回で多額の費用がかかることなく、突然の非常時に備えることができます。この記事に載っていないリストやあなたが実際にこれは非常時に役立った!という情報があれば、ぜひコメントしてください。