最新の歴史研究が反映されたアップデート 

末日聖徒イエス・キリスト教会が、聖書と共に神聖な書物として親しんでいる教義と聖約、モルモン書には各章の始まりに導入文や要約が付けられています。
2025年10月、末日聖徒イエス・キリスト教会は、この2つの聖典の一部に小規模な修正を加えたことを発表しました。

どんな修正があったの?

今回の変更は、ジョセフ・スミス論文プロジェクトという長年にわたる歴史研究の成果を反映したものです。
『教義と聖約』の25か所の導入文が修正され、そのうち

  • 15か所は日付や場所などの事実の訂正
  • 10か所は背景や文脈をよりわかりやすくするための追加
    だそうです。

また、『モルモン書』では2つの章の要約が調整されました。これによって、救い主がニーファイの民にどのように奉仕されたのか、そして主の御名によって教会を呼ぶことの大切さが、より明確に表現されるようになりました。

修正の目的とは?

教会歴史家であり、七十人定員会のカイル・S・マッケイ長老は、次のように話しています。

「これらの小さな変更は、20年以上にわたるジョセフ・スミス論文に基づいています。 日付や場所といった細かな部分にも注意を払いながら、神聖な啓示の記録を大切に扱っていきたいのです。
これらの追加によって、主がどのように、そしてなぜ預言者を通して語られたのかを、読者がより深く理解できることを願っています。」訳:信仰プラス

どこで読めるの?

すでに多くの言語で、ChurchofJesusChrist.orgやGospel Library(福音ライブラリー)アプリで修正後のテキストを読むことができます。今後さらに多くの言語にも順次反映される予定とのことです。

印刷版の聖典にも、今後数か月のうちにこの変更が反映されますが、新しい聖典を買い直す必要はありません

まとめ

今回の修正は大きな変更ではありませんが、教会がどれほど歴史と真摯に向き合い、啓示を求めているかを感じられる出来事だと思います。
時を経ても、真理をより正確に、そして理解しやすく伝えようとする努力が続けられていることに感謝したいですね。

参照:Newsroom