神の目的とは何でしょうか?
古代の預言者、モーセは高い山に連れて行かれ神と直接話をした経験について記録しています。神はモーセに全人類を含むこの地球のすべての御自身の創造物をお見せになりました。そして神はモーセに次のように語られました。「見よ、人の不死不滅と永遠の命をもたらすこと、これがわたしの業であり、わたしの栄光である」(モーセ1:39)。不死不滅とは永遠に生きるという意味です。永遠の命、あるいは昇栄とは神の御前で永遠に生活し、神のように生きるということです。
モルモン教は神が実在の御方であり、私たちの御父であることを信じています。神の究極の目標は、御自身の子供たち一人一人が神の御許に帰り、神と共に永遠に住むことであると教えています。
人生の意味は何でしょうか?
神の第一の目的が人類の不死不滅であり永遠の命であるということを知ることで、モルモン教の会員は人生における目的と方向性が得られます。まず第一に、私たちは神とイエス・キリストを知らなければなりません。「永遠の命とは、唯一の、まことの神でいますあなたと、また、あなたがつかわされたイエス・キリストを知ることであります」(ヨハネ17:3)。、それから、私たちはすべての人が同じように神とイエス・キリストを知ることができるようにそのメッセージを世の人々に分かち合わなければなりません。
神の救いの計画
モルモン教の会員として、私は人類がこの世に来る前に、神の子供として神である天の御父の御前に住んでいたことを信じています。「すべての人は、男性も女性も、神の形に創造されています。人は皆、天の両親から愛されている霊の息子、娘です。……神の属性と神聖な行く末とを受け継いでいます」(「家族―世界への宣言」)。肉の体ではなく、すべての人は霊として住んでいました。前世と呼ばれるその場所で、私たちが再び神のもとに戻り、神と共に住むための御自身の計画を教えてくださいました。神は私たちの恩恵と成長についてとても心にかけておられます。私たちのために地球を創造し、私たちが肉体を得、死を経験し、どのように生きるかについいて道徳的選択の自由を行使できるようにしてくださいました。究極的に、地上での生活が私たちの永遠の行く末を決定するのです。神は御自身の御子であるイエス・キリストを通して地球を創造されることを選び、キリストを世の救い主、贖い主となるように選ばれました。何故なら、神は人類が地上にて罪を犯し、悔い改めて御父の御許に戻れるようにする道が必要であることをご存じだったからです。ルシフェルは、神の計画を拒み、すべての人を強制的に神の御許に連れ帰るので、神のすべての栄光が欲しいと言いました。神はルシフェルと彼に従う天にいた霊たちを神の御前から追い出されました。サタンと呼ばれるルシフェルと彼に従う霊たちは、死すべき肉体を持っている人々を神の御許に戻る道から外れるように誘惑します。
地球が創造され、アダムとエバがエデンの園に置かれました。彼らはまだ神と共に歩み、神と話しました。神は彼らに産めよ増えよ地に満ちよという戒めを与えられました。そして善悪を知る木の実を取って食べてはならないと命じられました。サタンが彼らにその実を食べるように誘惑しました。エバはその実を食べなければ、最初の戒めである増えよ、地に満ちよという戒めに従うことができないことに気づきました。アダムもそれを食べました。アダムとエバはエデンの園を追い出され、神の前から離されました。その結果、罪と死が世の中にやってきました。そしてアダムとエバは子供をもうけ始めました。人類は彼らの子孫です。
神の御前から絶たれるとはどういう感じか想像できますか?アダムとエバは、私たちが地上にやってきて地上での経験をするための究極の計画を知るために、なんと勇気ある行動をとったことでしょうか!天の御父は、その無限の愛と憐れみにより、アダムとエバに戒めを教える使者を送ってくださいました。それにより、彼らがキリストに対する信仰を学び、再び神の御許に戻るために悔い改めの方法を学ぶことができるようにしてくださいました。
「エバは……喜びながら言った。『わたしたちの背きがなかったならば、わたしたちは決して子孫を持つことはなく、また善悪も、贖いの喜びも、神がすべての従順な者に与えてくださる永遠の命も、決して知ることはなかったでしょう。』」(モーセ5:11)。
神は御自身の子供たちにとても憐れみ深い!
死後の不死不滅と昇栄
地上での死すべき生活は人々が肉体を得て、神の戒めに従うことを選ぶ機会を与えてくれます。義しい生活をすることは段階です。神は私たちがこの地上での生活をする間に罪を犯すことをご存知でしたので、救い主、イエス・キリストを罪と死を克服するために送ってくださいました。イエス・キリストはその罪のない完全な命を犠牲として捧げ、人類を永遠の律法が求めるものから贖い、再び神の御許に帰ることができるようにしてくださいました。キリストが罪と死を克服されたので、この地上に生まれたすべての人が、地上でどのような人生を送るかにかかわらず、再び生きることができるようになりました。この地上で生活したすべての人が復活するのです。それは、霊と完全な体が永遠に結合するという意味です。これは不死不滅という贈り物です。すべての人は死後、神の裁きに応じてそれぞれの栄光を受けるのです。
昇栄には個人の改心が必要です。モルモン教のすべての教義は救い主、イエス・キリストの使命と贖いの犠牲の上に築かれています。救い主、御自身が戒め、聖約(人が神に行う約束とそれに伴う神からの祝福の約束)やいくつかの儀式(バプテスマや聖霊の確認など)を明らかにしてくださいました。天の御父は戒めや聖約、および儀式を守るようにわたしたちに求めておられます。何故なら御父は、それらが私たちが肉欲を克服し、天の御父のようになる助けとなるのをご存じだからです。この人生での選択が永遠の結果に影響を与えることを知ることで、神の戒めに従順になる決意は強められます。
神は次のように約束してくださっています。「わたしの戒めを守り、最後まで堪え忍ぶならば、あなたは永遠の生命を得るであろう。この賜物は、神のあらゆる賜物の中で最も大いなるものである」(教義と聖約14:7)。この賜物は、私たちが神の全き栄光を受け、神の御前にて永遠に住み、永遠の命または昇栄を得ることができるようにしてくれるのです。
この地上で生活する間に、イエス・キリストの名前を聞くこともなく生きて死ぬ人は数多くいます。神の計画は憐れみに満ちたものですので、すべての人が、この世もしくは次の世で、神の御許に帰るために必要なすべてのことを学ぶ機会を得ます。
神の憐れみと恵みが私にも当てはまると知ると、私は時々圧倒されます。私は、神が私のことをご存じで、神が私の御父であり、神が本当に私が御父の御許に帰ることを望んでおられることを知り、謙遜になります。
ヨハネの示現は神に従った人々の栄えある昇栄を描いています。
「また、御座から大きな声が叫ぶのが聞いた。『見よ、神の幕屋が人々と共にあり、神が日と共に住み、人は神の民となり、神自ら人と共にいまして、人の目から涙を全くぬぐいとって下さる。もはや、死もなく、悲しみも、叫びも、痛みもない。先のものが、すでに過ぎ去ったからである。』……勝利を得る者は、これらのものを受け継ぐであろう。わたしは彼の神となり、彼はわたしの子となる」(黙示録21:3,4、7)。
神の救いの計画について、もっとこちらから学べます。あるいは、モルモン教の宣教師と、これらの教義について話し合うことができます。又はこちらのモルモン教のページでチャットすることもできます。