預言者はすべての教会員がモルモン書を読み、学習するように言いました。しかし青少年の中には毎日読書をすることが、良くても「面倒な課題」、悪い時は「両親とのケンカの引き金」となってしまうことがあります。この記事では、青少年がモルモン書を読むことへ対する興味を増すことができるように手助けする6つのヒントを紹介します。

1:意味のあることにする

青少年がモルモン書を読むことに興味のない理由として最も多いうちのひとつは、それが彼らの人生にどう関係あるのかよくわからないから、というものです。わたしたちは、福音の原則が今日、彼らにどのように当てはまるのか常に尋ねるべきです。

例えば、ノア王は自分に悪い影響力を持つ人と友達になりました。(モーサヤ11:1-5参照)今日わたしたちがどのような人と友人になるかは大切なことでしょうか?ニーファイ人が武具をつけて戦争に行ったこととわたしたちが慎み深い格好をすることに関しての相似点はあるでしょうか?(アルマ43:19-21参照)ポルノグラフィーや薬物といったようなものはどのようにしてわたしたちに「少しずつ」毒を盛らせることになるでしょうか?(アルマ47:18)モルモン書の教えが実生活にどのように当てはまるかを目にすることは青少年にとってとても力強いことになります。

エズラ・タフト・ベンソン大管長は次のように言いました。「モルモン書はキリストの敵を明らかにします。…モルモン書は、謙遜にキリストに従う者たちが、今日の悪魔の企てや戦略、その教えに対抗できるよう力を与えるものです。」悪者のことを学び、彼らの特徴や罠、戦略を学ぶことによってモルモン書内に書かれているサタンの計画や陰謀を明確に見ることができます。そしてサタンは今日も同じ計画を使っているので、モルモン書を勉強すると、わたしたちはサタンに打ち勝つために必要な『内部情報』を手に入れることができます。

2:面白くする

モルモン書の学習に適切なユーモアを取り入れることは何の問題もないと思います。例えば、ノア王の話を読むとき、必ずノア王とジャバ・ザ・ハット(映画スターウォーズのキャラクター)を比べてしまいます。シーレムはまるで、テレビで礼拝を行う伝道者や、車のセールスマンのようないかがわしい詐欺師のように思えます。モルモン書の中にたった一説だけあるケミシの書いた節を読むと、彼が自分の兄弟が38年間なにも記録を書かなかったと告げ口していることに笑ってしまいます。(オムナイ1:9参照)アルマ54:16にあるアモロンが司令官モロナイに書いた手紙の中で兄弟の血の報復を誓うシーンは、映画プリンセス・ブライド・ストーリーのマンディ・パティンキンのワンシーンを連想させます。

「わたしの名はアマロン。おまえは兄を殺した。死ぬ覚悟をしろ。」(映画に出てくる有名な台詞をアマロンに当てはめたもの)

モルモン書の登場人物をより現実的な存在に感じるために少しのユーモアはとても役に立ちます。

3:霊的にする

すべての人は自分自身でモルモン書が真実であるということを知る必要があります。堅固な証はわたしたちが霊的に生き抜くために欠かせないものです。わたしたちがモルモン書の真実性に関する証を述べるときに、青少年がそれを理解することを手助けできます。「証します」といったように形式張ったものである必要はありません。「これは本当だよ」とか「この聖句に書かれていることが生活の中で本当に起こるのを見たことがあるんだ」といったようなシンプルなものが大きな違いを生み出します。適切であれば、あなたの改宗談について青少年と分かち合ってください。あなた自身がどのようにして、またいつ、モルモン書が真実であると知ることができたのか教えてあげましょう。モロナイからのチャレンジを受け入れ、自分自身で真理を見いだすよう励ましましょう。(モロナイ10:3-5)

4:グループで協力する

教義の価値を下げないでください。青少年は、見下されたような話し方をされるのを嫌います。青少年に、あなたの好きなリソースや著者を学ぶよう誘いましょう。学習しながら、頻繁に生ける預言者の勧告に目を向けましょう。青少年に対して福音についてこっそりと話そうとしたり、まちぶせする必要はありません。2007年のCESディボーショナルでデビッド・A・ベドナー長老は次のように言いました。「現代の青少年は、これまでのどんな世代よりも聖文に浸され、預言者の言葉を知り、答えを求めて啓示に頼る傾向にあります。」

5:キリストに重点を置く

ニーファイは次のように記録しています。「わたしたちはキリストのことを話し、キリストのことを喜び、キリストのことを説教し、キリストのことを預言し、 また、どこに罪の赦しを求めれば良いかを、わたしたちの子孫に知らせるために、自分たちの預言したことを書き記すのです。」(2ニーファイ25:26)モルモン書の主な目的は、世界中の人がイエスはキリストであると信じられるようにすることです。(モルモン書タイトルページ参照)それゆえ、青少年がモルモン書の登場人物で知るべき重要人物はイエス・キリストです。彼の名がどのくらい頻繁に登場するか指摘しましょう。

宣教師はたいてい求道者に、復活され、ニーファイ人に御姿をお見せになられた救い主について記録されている第3ニーファイをまず読むように言います。それは、その神聖な出来事の力強い御霊を感じることができるからです。青少年にも同じことをしてください。救い主は、人々を「一人ずつ」御自身の元へくるよう招かれました。そしてひとりひとりと個人的に時間を共にされました。イエス・キリストは今日の青少年とも同じことをしたいと望んでおられます。主は青少年ひとりひとりが彼のもとへ行き、彼と共に個人的に時間を過ごしてほしいと望んでおられます。モルモン書を読むことは、それを果たすための最適の方法です。

6:手が届きやすいようにする

青少年は常に何かをしたりどこかへ行ったりしています。多くの青少年にとって、かさばる聖典を持ち歩くことはあまり現実的ではありません。車に乗っている最中や、行事が始まるまでの待ち時間など、隙間時間に簡単に開けるように、スマートフォンやiPodなどに福音ライブラリーのアプリをインストールするよう青少年に促しましょう。アプリの便利なところは、色んな色で聖句に線を引いたり、聖句にメモをしたり、聖句と他の聖句、お話、賛美歌、テキストなど福音ライブラリーアプリ内にある様々なものを参照文献としてつなげることができるところです。引いた線は青少年が自分のlds.orgアカウントにログインするとどのデバイスからでも見ることができます。

ユーチューブのモルモンチャンネルモルモンジャパンに登録して最新の動画を見ることも勧められるでしょう。他にも、モルモンチャンネルのアプリ(英語のみ)をインストールすると、聖典を音声で聞くことができます。時間のかかる、深い勉強ではあまり理解できないかもしれない物語や、登場人物の名前、背景なども、耳で聞くことによって青少年は理解をより深めることができるかもしれません。それによって、より広い範囲からモルモン書を理解することができるようになるでしょう。読むのが苦手な青少年にとっても便利な方法でしょう。

この記事はもともとDennis Gauntによって書かれ、ldsliving.comに”6 Tips for Getting Your Teen to Read the Book of Mormon“の題名で投稿されました。
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