2025年11月6日、ジェラルド・コセ―長老が、末日聖徒イエス・キリスト教会の十二使徒定員会に召されました。

コセ―長老にとって、イエス・キリストは生活の中心で、キリストへの確かな証があります。そのため、キリストの証人として召されたことを喜びつつ、この召しはわたしたちが人生で担うべき最も崇高な責任と務めであると話しました。

このことから、コセ―長老は新しく受けた召しを、単なる制度的な役割にとどまらず、信仰と証を大切にしながら果たしていくことが伝わってきます。

バックグラウンド

コセ―長老の生い立ちやバックグラウンドを、少し掘り下げてみましょう。

  • 1963年5月20日、フランス・ボルドー生まれ。生後6ヵ月の時に両親がバプテスマを受ける
  • 19歳の時にパリへ移り、1年間の軍隊勤務を経験。
  • ESSEC(エセック経済商科大学院大学)にて経営学修士号(MBAに相当)を取得し、食品流通業界でキャリアを積み、フランス最大級の食品流通会社「Pomona」のゼネラルマネージャーを務めたことも。
  • 1986年8月5日、スイス・ベルン神殿にてバレリー・バビン姉妹(3歳の時に両親がバプテスマを受ける)と結婚。夫妻には子どもが5人いる。

教会での歩みも多岐にわたります。

  • 2008年に中央幹部七十人として召され、2012〜2015年に管理ビショップリックで務め、2015年から管理ビショップとして奉仕。

管理ビショップリックの責任は以下の通りです。

人道支援や福祉プログラム、什分の一、断食献金、施設、会員記録の集約などの諸事を管理します。また、世界中の教会員にミニスタリングするために頻繁に各地を訪問します。 

教会HPより

中総幹部役員に初めて召されたころ、妻のバレリー姉妹と3人の子どもとドイツに行き、それからアメリカへ行きました。また2人の子どもはフランスに残していました。この頃の子どもたちの事を、コセ―長老は次のように褒めています。

重なる環境の変化や両親と離れて暮らすという困難を、子どもたちは文句を言わず、むしろコセ―長老が召しを果たせるように、応援してくれていました。

自分の人生や家族の犠牲があり、すべての教会指導者たちが召しを果たしてくれていることに心から感謝します。

コセ―長老と妻のバレリー姉妹 画像:末日聖徒イエス・キリスト教会

才能あふれたピアニストの一面

コセ―長老は幼少期からピアノを弾き、キリストへの証を音楽を通して分かち合ったこともあります。
イタリア人の作曲家であるニコラス・ジュスティとピアノのCDをリリースしています。
Joyful: Piano Duets
Noël

コセ―長老のメッセージ

コセ―長老はたびたび、わたしたちに証を分かち合っています。その一部を紹介します。

福音は今もあなたにとって素晴らしいですか?

福音の中での生活がマンネリ化していませんか?コセ―長老は、人はどんなに大きな感動を覚えたとしても、わたしたちが行動しないと、その価値を忘れてしまうと話しました。

末日聖徒であるわたしたちにとって、すばらしい出来事は個人の生活の中でも起きています。これには個人の改心や祈りに対する答え、そして毎日神が注いでくださる憐れみ深い祝福も含まれます。

福音のすばらしさに驚くことは信仰のしるしです。それは、自分の生活や周りの物事の中に主の御手を認めることです。わたしたちの驚きは霊的な強さも生みます。その驚きは信仰にしっかりつかまり続け、救いの業に携わる力を与えてくれます。

しかし、注意しましょう。驚く能力は、はかないものです。時がたつと,戒めを表面的に守るようになったり、無関心になったり、飽きたりして、福音の最も驚くべきしるしや奇跡に対してさえ心が鈍ってくるかもしれません。

兄弟姉妹、福音は今でもあなたにとってすばらしいものですか。今でも見、聞き、感じ、驚くことができますか。それとも、あなたの霊のセンサーは待機モードになったりしていませんか

2015年4月総大会『あなたにとって福音は今でもすばらしいものですか』

画像:Deseret News

福音に活発であるとは

毎週日曜日に教会に行き、責任を果たすことは素晴らしく大切なことです。しかし、その目的を改めて考えてみたことはありますか?

愛する兄弟姉妹の皆さん、わたしたちは福音に活発でしょうか、それとも教会に忙しいだけでしょうか。鍵となるのは、すべてにおいて救い主の模範に従うことです。そうするならば、割り当ての達成やプログラムの実施よりも、個人の救いに自然に焦点を当てるようになるでしょう。

もし救い主が、来週の日曜日に皆さんのワードや支部を訪問されたらどうなるか、考えたことがありますか。主は何をされるでしょうか。視覚資料が十分であるかどうか、あるいは教室の椅子がきちんと並んでいるかどうか、心配されるでしょうか。それとも、御自分が愛し、教え、祝福できる人に目を向けられるでしょうか。恐らく主は、歓迎すべき新会員や友人、慰めを必要とする病気の兄弟姉妹、励ましが必要な、揺れ動く若人を見いだされることでしょう。

2018年4月総大会『すべては人のために』

あなたの人生は閉ざされていない

努力が報われないと感じたり、想像していたのと全く違う人生を経験している人もいるでしょう。しかし、それを絶望だけにとどまらせないでください。

わたしは証します。人生における状況の多くが自分の手に負えないものかもしれない一方で、主の無限の祝福を受けることのできない人はいません。主の贖いの犠牲を通して、わたしたちの全身全霊を主に差し出すなら、救い主はすべての無力さと不公平なことに報いを与えてくださいます。

2025年4月総大会『報いの祝福』

コセ―長老が新しく召されたことで、神様の業はますます進むでしょう。

神様が選んだ指導者を支持し、彼らのために祈り、教えを学ぶことで、わたしたちは使徒がこの地上に今も存在する祝福を受けることができます。

参照:Church News