人生の分かれ道で難しい決断を前にしたとき、あるいはただただ混乱して、「これからどうすればいいの?」と感じる瞬間。そんなとき、心の中で(あるいは大声で)こう叫んだことはありませんか?
「神様の声なんて、どうやって聞けばいいの?本当に聞けるの?」
もしそう思っても、心配しないでください。あなたは決して一人ではありません。誰もがそんな瞬間を経験します。神様からのはっきりとしたしるし、天からのささやき、あるいは人生の道筋を教えてくれる天からのナビを、心から願ったことがあるでしょう。
主はあなたに語りかけたい
あなたに伝えたい美しくて力強い真実があります。主はあなたに語りかけたいと願っています。神様はあなたとの関係を大切に思っていて、昔の預言者にしか語りかけないような遠い存在ではありません。生きていて、愛に満ちた御父で、今日、今、この瞬間のあなたの日常の中で、語りかけたいと願っているのです。
考えてみてください。愛情深い親が自分の子どもと話したい、導きたい、慰めたい、一緒に喜びたいと願うように、天の御父もわたしたちとそれ以上に深い関係を持ちたいと願っています。神様は知恵を隠しているわけではありません。むしろ、わたしたちが耳を傾けるのをじっと待ちながら、手を差し伸べているのです。
神様の語り方はひとつだけではない
ここからが本当に希望に満ちた、そして少し安心できるポイントです。「神様の声を聞く」となると、だいたいの人が、天からの雷のような声や、木々が燃えるような劇的な場面を思い浮かべがちです。もちろん、神様はそういった方法でも語ることがあります。でも実際には、神様の語りかけはもっと静かで、個人的で、そしていろんな方法を使うんです。
神様は一つの方法だけで語りかけることはありません。神様は創造性がとても豊かなので、その分語りかける方法もさまざまです。もし、映画のワンシーンのような劇的な啓示を待っていて、何も感じられないと落ち込んでいたなら、ちょっと深呼吸してみてください。もしかしたら、すでに神様はあなたに語っていたのに、気付かなかっただけかもしれません。大切なのは、神様が語る方法を理解し、それに心を開いて、積極的に耳を傾ける時間と姿勢を持つことです。
神様の声を聞くことは、受け身の行為ではありません。それはパートナーシップです。神様が語り、わたしたちが聞くのです。そのためには努力と忍耐、そして心から聞きたいという願いが必要なのです。
神様の声をよりはっきりと聞くための8つの方法

では、わたしたちはどうすればこの神聖な対話に積極的に参加できるのでしょうか?どうすれば主の声にもっと注意深く耳を傾けることができるのでしょうか?
ここでは、時代を超えて通じる真理に基づいた神様の声を聞くための8つの方法をご紹介します。
1. 聖霊を通して
おそらくこれが最も個人的で、一般的に神様が語りかける方法です。聖霊はあなたの心の中の感情、思いや直感、突然のひらめきを通して語りかけてくれます。聖書では「静かな細い声」(列王記上 19章12節)、モルモン書では「まったく優しい静かな声」(ヒラマン書 5章30節)と表現されています。穏やかな促し、心に平安が広がる感覚、善い方向への優しい導きに注意を払いましょう。あなたの心の中に神様の声があるのです。
2. 聖典を通して
聖典は文字通り神様の言葉です。心に質問を抱いて、学びたいと願いを持って読むと、聖霊がある箇所を照らし出し、まるで今の自分のために書かれていたかのように感じることがあります。読むだけでなく、黙想し、祈りながら、神様が何を教えようとしているのかを考えてみてください。
3. 祈りを通して
祈りは神様に話しかけるだけでなく、神様の声を聞く時間でもあります。あなたの思いを打ち明けた後、少し静かにしてみてください。静寂の中に期待を込めて耳を澄ませるのです。答えは感覚や思い、あるいは心に感じる安心感として訪れることもあります。
4. 霊感を受けた指導者や教師を通して
神様はしばしば、預言者、使徒、地元の教会指導者など、神様が召した僕たちを通して語り掛けます。総大会や地方の集会、あるいは日曜学校の授業で語られる言葉は、あなたの人生への直接的な啓示になることがあります。心を開いて聞き、その教えがあなたにどう関係するかを考えてみてください。
5. 信頼できる友達や家族の助言を通して
神様は、わたしたちの人生に置いた人々を通して語ることもあります。霊的な思いを持ち、あなたを大切に思ってくれている人たちからの助言は、聖霊に導かれた答えであることもあります。信頼する人々からの言葉に心を開いてみましょう。
6. 自然や創造物を通して
周りを見てみてください。自然の美しさや秩序、壮大さは、神様の力、愛、そして創造性を雄弁に語っています。自然を味わい、心を静めることで、霊的な印象や創造主との深いつながりを感じることができます。
7. 人生の経験や試練を通して
その時はつらくても、神様はしばしば困難を通して深い教訓を教えてくれます。試練の中で忍耐、信仰、従順、そして神様に頼ることを学ぶことができます。過去の経験を振り返って、神様がどのように導いてくれたかを見つめてみましょう。
8. 個人的な啓示を通して
最終的に、神様はあなたに直接語りかけたいと願っています。これは最も聖なる、個人的なコミュニケーションの形です。神様とあなたとの、そしてあなただけのために用意された対話です。上記の7つの方法を実践していくことで、個人的な啓示が分かるようになり、それに従う力がさらに強まっていきます。
皆さん、神様は語っておられます。重要なのは、わたしたちが耳を傾ける時間を取っているか、です。
そのためには意識して努力し、答えを認識するまで努力し、答えを受けるための謙虚な心を必要としています。でも、その努力には大きな価値があります。さまざまな方法で主の声を聞こうと真剣に求めるとき、あなたと神様との関係はより深まり、歩むべき道がさらにはっきりと分かり、そしてその一歩一歩に主の愛に満ちた導きを感じることができるようになるでしょう。
参考: morefaith.ph