大切な人の死、思いがけない事故や事件、病気や不安など、人生では避けようと思っても次から次へと試練がやって来ますよね。

2025年9月29日、末日聖徒イエス・キリスト教会のダリン・H・オークス会長は、預言者ラッセル・M・ネルソン大管長の逝去、そしてミシガン州で起きた痛ましい銃撃事件を受けてメッセージを分かち合いました。
その中でこう語りました。

わたしたちの心は悲しみに沈んでいます。…しかしその不朽の教えは、わたしたちを導き、苦しみの中で慰めを見いだす助けとなっています。

この言葉を読むと、試練や悲しみの中でも、キリスト福音がよりどころとなってくれることを改めて感じます。

試練は避けられないけど…

人生には、「どうして今こんなことが?」と思う出来事が続けて起こることがあります。答えを探してもすぐには見つからず、心が折れそうになるときもあるでしょう。

でも、キリストの福音はそんなときに希望を与えてくれるのです。

死の後に大切な人とまた再会できる希望がキリストの福音かが与えている
画像:Canva

福音がくれる確かな約束

救い主イエス・キリストは、その無限の贖いによって死に打ち勝ち、すべての人が栄光を受けて復活する道を開きました。
大切な人と再び会えるという約束は、どんな悲しみの中でもわたしたちを支えてくれます。

そして何より、わたしたち一人一人は神様の大切な子供だということです。これは紛れもない真理です。神様はどんな信仰を持っていても、特定の信仰を持っていなくても、あなたのことを良く知っていて愛してくれています。

この知識は、不安や苦しみの中にいても、不安を沈め、心を軽やかにし、前に進む力をもらえることがあります。

慰めや助けを必要としている人たちに手を差し伸べることで、キリストの愛を実践し本当の幸せを感じる
画像:Krea

支え合う力

オークス会長はまた、トラウマや深い悲しみのただ中にいる人々に、祈りや奉仕、励ましの言葉をもって手を差し伸べてくれている人々に感謝の気持ちを伝えていました。

末日聖徒イエス・キリスト教会の会員は、信仰の道を歩む時に、互いに支え合い、励まし合います。教会員ではない人に対しても、慰めや助けを必要としている人たちに手を差し伸べます。

誰かが涙しているときに寄り添い、手を差し伸べる事で、どんな人も救い主の愛を実践し、分かち合うことができるのです。

おわりに

試練は避けられません。しかし、キリストの福音はその中で希望の光となります。
ネルソン大管長の教え、そして救い主イエス・キリストの贖いを思い出すとき、わたしたちは苦しみをただの痛みで終わらせるのではなく、信仰を強める経験に変えることができるのです。

どうか今、心が折れそうな状況にある人が、キリストの福音の中に力と慰めを見つけられますように。