古代から人々は音楽を使い、人々に大切な歴史や教えを語り継いだり、神様への祈りを捧げてきました。これは現代でも多くのシーンで見ることができます。

宗教に関係なく、音楽から力をもらったり癒されたことがある人もいるでしょう。今回は末日聖徒イエス・キリスト教会の音楽とその取り組みを紹介します。

現代の預言者の祈りの詩

2003年、当時末日聖徒イエス・キリスト教会の使徒だったラッセル・M・ネルソンは、祈りのメッセージを込めた詩を書きました。

Our Prayer to Thee(和訳はこの下にあります)

1.
We pray to Thee, our Heav’nly Father,
With grateful hearts and deep devotion.
We thank Thee for our great Exemplar—
Thy beloved and atoning Son—
Who gave Himself as sacred ransom,
That we may live again with Thee!
Our joy is full, our song so gladsome;
Renew our faith and hope in Thee.

2.
We pray to Thee, our Heav’nly Father,
With humble hearts and adoration.
We thank Thee for our loving Savior,
Who came to save from death and sin.
He gave to us Thy truth to brighten
Our path, to help us walk His way—
To love and serve, to lift and lighten
The lives of others day by day.

3.
We pray to Thee, our Heav’nly Father,
With grateful hearts and deep devotion,
In promised joy and endless splendor—
May we be bound to Thee as one!
We seek Thy mercy and forgiveness
And pray to know Thy holy will.
We yearn for Thee; we plead in meekness.
May we Thy holy laws fulfill.

和訳 ※信仰プラスオリジナルのため教会公式ではありません

1.
わたしたちは天の御父に祈ります
感謝を胸に 深い献身をもって

わたしたちは偉大な模範である
愛する御子 贖い主に感謝します
御子はわたしたちが再びあなたと
共に生きられるよう
尊い身を差し出されました

喜びは満ち
心は歌であふれています
どうかわたしたちの信仰と希望を
新たにしてください

2.
わたしたちは天の御父に祈ります
へりくだった心で
あなたをあがめながら

死と罪から救うために来られた
愛深き救い主に感謝します

彼はわたしたちに真理を示し
その光で歩む道を照らしてくださいました
互いを愛し 仕え 支え合い
日々 隣人の人生を
軽やかにし 明るくするよう
教えてくださいました

3.
わたしたちは天の御父に祈ります
感謝を胸に 深い献身をもって

約束された喜びと 終わりなき栄えの中で
わたしたちがあなたと一つに結ばれますように

憐れみと赦しを乞い
御心を知ることができるよう
祈りますい

あなたを慕い
従順な思いで
歎願します

あなたの聖なる律法を
果たすことができますように

この詩はある賛美歌に新しい歌詞として付けられ、2003年4月の総大会で、タバナクル合唱団によって歌われました。

ネルソン大管長のこの歌への思いは、この大会で話した説教の中にあります。

義人の歌はわたしへの祈りである。教義と聖約25章12節

ネルソン大管長は音楽に親しみ、大管長会と十二使徒の定例集会では、賛美歌の伴奏をしていたという記録があります。祈りのメッセージを素敵なメロディーと合わせることで、より多くの人が祈りについて覚えていることができるようになりますね。

聖なる曲を若い人に

末日聖徒イエス・キリスト教会は、2025年9月に新たに12曲を賛美歌集に加え、その中の一つがネルソン大管長作詞の「Our Prayer to Thee」が含まれていることを発表しました。

英語、フランス語、ポルトガル語、スペイン語ではすでに60曲が加わったことになります。また、ドイツ語、韓国語、タガログ語では37曲が加わりました。新しい賛美歌は、教会の集会や家庭で使用するように勧められています。

新しい賛美歌の選考委員会は、若い世代を念頭に置いて賛美歌を選んでいます。末日聖徒イエス・キリスト教会は、若い人たちが神聖な音楽の力を個人的に体験できるよう招いています。

わたしたちは、人々がこれらの歌を歌うとき、イエス・キリストをより身近に感じられることを願っています
七十人定員会 マシュー・L・カーペンター長老

実際に今回の新しい賛美歌の歌や演奏には多くの青少年が携わっています。

音楽は一度聞くと心に残ります。また頭の中で何度も再生されることもあります。いつもその曲を聞いて心を落ち着かせていたら、心がザワザワする時に冷静さを取り戻すことができます。

また、やる気を出すために聞いていた曲を大切な時の前に聞いて、気持ちを高めることもできます。

そんな経験をしたことがある人も多いでしょう。音楽が人の生活に与える影響を考えると、神様への祈り、キリストへの愛、真理の証、キリストの教義が歌われている賛美歌は、未熟で多くのことを吸収し、多くの助けをより必要としている若い世代にとって、大きな支えになることでしょう。

教会では毎年青少年のテーマとそれに基づいた曲が発表されます。

2026年ユーステーマ 画像:末日聖徒イエス・キリスト教会

2026年はモーセ書6章34節です

見よ、わたしの御霊があなたのうえにあるので、あなたのすべての言葉を、わたしは正しいとする。山々はあなたの前から逃げ去り、川はその流れを変えるであろう。あなたはわたしにつながっていなさい。そうすれば、わたしはあなたとつながっていよう。それゆえ、わたしとともに歩みなさい。

記憶に残る賛美歌

わたしも子供の頃に教会で歌った曲をいつも思い出す時があります。

それは雨上がりの虹を見る時です。

その歌は「にじがすきです」というタイトルです。

雨上がりのまるで空気も全部洗われたような雰囲気の時にこの歌を思い出すと、わたしの心まで洗われたような気持ちになります。

そして神聖な気持ちになるのです。

幼い頃に歌った歌がわたしの人生でずっと残り続け、思い出すたびに穏やかな気持ちをよみがえらせてくれるほど、音楽が人に与える影響力は大きいです。

教会の集会の前に賛美歌を歌うと、その時間その場所に、御霊を招くことができます。家で賛美歌を流してもそうです。

家族や友達と一緒に賛美歌を歌うことで、より神聖さが増すこともあります。勇気が欲しい時、誘惑に負けたくない時、心が折れそうな時にも賛美歌はわたしたちの支えとなり励ましてくれます。

どうぞ新しい賛美歌を聞いてみてください。