ファイヤサイド

ファイアサイドは末日聖徒イエス・キリスト教会(しばしばモルモン教と呼ばれます)の会員のための形式ばらない集まりのことをいいます。名前どおりに必ずしも火を囲んでというわけではありません。個人の家で行われるファイアサイドは心地よい暖炉の火があるかもしれませんが、多くのファイアサイドは教会の建物の中で行われます。モルモン教にとって、この言い回しは大平原を横断した開拓者の旅の一日の終わりに火を囲んで集まった慣習からきたものと思われます。どこで開かれようとファイアサイドは暖かさと安全な環境を得る場所なのです。

今日のファイアサイドはほとんどが日曜日の夕方に開かれるのが典型的で、教会の会員たちがより形式ばらずに交流する方法となっています。ファイアサイドは常に話者がいて、それはビショップ(地元の集まりの指導者)だったり特別な話者だったりします。お話はたいてい日曜日の聖餐会でされるよりもさらにくだけたものです。ファイアサイドには賛美歌と祈りも含まれます。場所は個人宅であったり、人数が多い場合は教会堂やカンファレンスセンターで行われます。

福音の原則をさらによく教えるために特別な活動やワークショップを取り入れたファイアサイドもあります。こじんまりとしたファイアサイドでは参加者がより親しくなれる環境で参加、貢献することができます。ファイアサイドの中には地元のワード(地区ごとの信者の集まり)やステーク(複数のワードが集まったもの)が主催するもの、そして個人の家族で催すものもあります。それにはたとえば帰還した宣教師がその経験をより分かりやすく分かち合うことなどが含まれます。

伝道の業の精神で会員たちはしばしばファイアサイドに友人を連れてくるように勧められます。ファイアサイドはモルモンの信仰を持っていない人々が、教義や教えをより社交的で形式ばらない環境で親しむことができます。これらの集会は人を高め、教化するものであるべきです。テーマはたいていイエス・キリストへの信仰を築き、証を強めることを中心としています。