プレゼンや面接、挑戦するときに不安を感じたり、抜け出せない悩みで前向きになれない、真実が何か分からないことなどあるかもしれません。そんな時には誰かに相談することもあるでしょう。
でも、いつも自分を支えて慰めてくれたり、導いてくれる親友のような存在が側にいたらとても心強いですよね。
末日聖徒イエス・キリスト教会が信じる聖霊の存在は、そんな不安や悩みを解決する助けとなるでしょう。
聖霊とは
聖霊は、神会のメンバーの1人であるとわたしたちは信じています。
神様は創造主、天の父、そしてわたしたちの目標です。キリストはわたしたちの贖い主です。完全な神様と、間違えてしまうわたしたちの間を取り持ってくれます。どちらも身体があります。
しかし、聖霊は霊の存在で身体はありません。
身体がないですが、わたしたちの心に働きかけてくれます。
心に感じる温かさ、安らぎ、平安、確信、福音が真実であること、そして神様がわたしたち1人1人を愛していることを教えてくれます。
キリストは十字架に掛けられて亡くなったあと復活しましたが、それからまた天にのぼっていきました。(使徒行伝1章3-9節参照)
キリストが地上にいない間、聖霊がわたしたちの慰め主として送られているんです。
しかし、わたしはほんとうのことをあなたがたに言うが、わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのだ。わたしが去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はこないであろう。もし行けば、それをあなたがたにつかわそう。
ヨハネによる福音書16章7節
聖霊は、わたしたちが実際に福音を学んで戒めに従って生活していく中で、とっても重要な役割があります。
聖霊があなたにしてくれること
聖霊は真理を証される御方です。また個人の証や啓示の源です。聖霊は判断を下すときにわたしたちを導き、肉体的および霊的な危険から守ってくださいます。聖霊は慰め主として知られており、わたしたちの恐れを鎮め、心を希望で満たしてくださいます。わたしたちは悔い改めて、救いに必要な儀式を受け、聖約を守るときに聖霊の力によって聖められます。
「聖霊にはどのような役割があるでしょうか」より
聖霊がわたしたちに警告してくれる例として1つの話をご紹介します。
当時、東北地方の伝道の管理者だった日本仙台伝道部のリード・建岡会長は、伝道部の南部にいる宣教師のリーダーたちと集会をする予定でした。
しかし、その集会の数日前、建岡会長は心にある気持ちを感じました。それはリーダーの宣教師だけではなく、その地域のすべての宣教師が予定していた集会に参加した方がいい、という気持ちでした。
そして2011年3月11日、福島市や沿岸部の町で奉仕していたすべての宣教師は、郡山の教会に集まり集会に参加しました。
この集会の最中に、東日本大震災が発生したのです。宣教師たちが伝道していた地域も地震と津波の被害を受けました。宣教師が集まっていた教会も地震の被害を受けましたが、建岡会長が心に感じた促しに従ったおかげで、そこに集まったすべての人が無事でした。
多くの場合、静かな印象として与えられる聖霊の促しに耳を傾けるときに、それとは知らずに霊的、また物質的な危機から逃れられることがあります。
…聖霊は、わたしの父や建岡会長に警告したように皆さんのことも警告を通して助けてくださいます。
ゲーリー・E・スティーブンソン長老
「聖霊はどのように助けてくださるでしょうか」
「聖霊を伴侶とする」ための方法
末日聖徒イエス・キリスト教会では、聖霊の影響や助けをいつも受けられるようにすることを「聖霊を伴侶とする」と表現します。
聖霊を伴侶とするためには、わたしたちがしなければならないことがあります。
- バプテスマを受けて、権能を持つ人からの按手によって「聖霊の賜物」を受ける
- 戒めを守っていつもふさわしくある
- 教会のすべての儀式を受けて神様と聖約を交わす
神は人にはとうてい理解できない賜物を与えて、聖約を交わす人たちが聖約を守れるよう助けてくださいます。それは聖霊の賜物です。この賜物は、聖なる御霊を常に伴侶として、守りと導きを受けることのできる権利です。
D・トッド・クリストファーソン長老
実はバプテスマを受けていなくても、聖霊の影響を感じたり導きを受けることができます。しかし、それはいつもではありません。もしかしたら自分が必要な時にその導きがないということもあります。
しかし、バプテスマを受けて聖霊の賜物を授かったら、自分がふさわしければ、いつでもどこにいてもどんな状況であっても、聖霊の影響や助け、導きを受けることができるのです。
これはとても心強いと思いませんか?
また聖餐を毎週受けるように、必要な儀式を受ける時、わたしたちは聖霊によってさらに清くなり、ますます聖霊との繋がりが強くなります。
聖霊の導きによる経験
末日聖徒イエス・キリスト教会では8歳以上がバプテスマを受けることができます。わたしも8歳の時にバプテスマを受けました。それからしばらく、わたしは自分に聖霊の影響があることにあまり気が付きませんでした。多分、その頃は教会に行くことや戒めを守ることが当たり前だったからです。
成長するにつれて、自分の生活が学校や仕事、友人との付き合いなどで忙しくなっていきました。気が付くと、自分がふわさしくあるために努力すべき聖典学習や教会の集会への出席などがないがしろになっていました。祈りも忘れるようになりました。
やがて自分がいつもイライラしていて、解決しない悩みに悩み、前向きに考えられない気持ちや疑いの気持ちが自分の中にあることに気が付きました。
しかし、どんなに大変な状況にいても、自分の中にある安らぎ、喜び、ひらめきなどが聖霊の影響であることを認識していると、前向きでいられます。また心は穏やかで幸せを感じられます。
わたしは聖霊の影響を受けると、自分が安定して幸せでいられることを知っているので、最近では聖霊といつも一緒にいられることがどんなに祝福かを感じています。
聖霊が自分から離れている時は、不安な気持ちになります。
聖霊が離れる原因は自分です。自分が正しい行いをしていないときや戒めを守っていないとき、聖霊はわたしたちから去ります。
わたしたちが自分の罪を覆い隠そうと……するとき、まことに天は退き去り、主の御霊は深く悲しむ。
教義と聖約121:37
わたしたちが戒めを守って生活をしている限り、聖霊はわたしたちから離れることはありません。
そして問題は聖霊が来るときではなく、去るときが分かるかどうかです。そうすれば、だれも御霊が退く原因になるようなことはしないでしょう。
デビッド・A・べドナー
聖霊がいつも一緒にいてくれることは、どんなサポーターがつくよりも心強いです。それはまるで大切な親友のようです。聖霊と一緒の生活はきっとあなたの生活を豊かにして、心に安らぎを与えてくださるでしょう。
そしてあなたが望むなら、そんな生活が実現できるんです。
こちらの動画もぜひご覧ください。
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