世界で若い専任宣教師の数が増えているため、伝道部が新しく設置されることが決まりました。2026年7月に、世界中に55の伝道部が追加される計画があります。これによって、世界中の伝道部の数は506になります。これはとても喜ばしいことです。
イエス・キリストの福音の良き知らせを世界中で分かち合おうという呼びかけに、大勢の若い教会員が引き続き応えているのを見て、心が鼓舞されています。毎年これらの宣教師は、バプテスマを受けて主の教会に入ることを選んでいる何十万人もの人々の生活を祝福する助けとなっています。
ダリン・H・オークス
宣教師とは、福音を知らない人に福音を述べ伝える役割がある人達です。また、イエス・キリストについて多くの人に証をします。そして、赴任先の地域で奉仕をすることもあります。
さまざまな宣教師
現在、宣教師には複数のタイプがあります。
ティーチング宣教師
- 週に最低40時間以上福音を伝えたり奉仕する
- 対象:独身の男性 18歳~25歳 独身の女性 19歳~29歳
- 任期:男性は2年間 女性は1年半
- 赴任時期に仕事や学業に携わることはできない
- 無給
- 通常、家から離れて赴任先で奉仕する
シニア宣教師
- 若い宣教師のように奉仕することは求められていないが、赴任先の教会や地域を助ける役割がある
- 対象:40歳以上で18歳未満の同居の家族がいない
- 任期:夫婦ー6ヵ月から23カ月
独身ー12~23ヶ月 - シニア宣教師として奉仕する時は仕事や学業に携わることはできない
- 既婚者は夫婦で召される必要がある
- 無給
- 赴任する場合は、費用を自己負担する必要がある
- 在宅を選ぶ場合は、現在の生活費でよい
奉仕宣教師
- 週に8時間から40時間、ミニスタリングなどの奉仕する
- 対象:独身の男性 18~25歳 独身の女性 19歳~29歳
- 任期:6ヵ月~24ヵ月
- 奉仕宣教師をしながら、仕事や学業に携わることができる
- 無給
- 自宅に住み、地元で奉仕する
シニア奉仕宣教師
- 対象:26歳以上の男女
- その他、奉仕宣教師と同じ
若い奉仕宣教師は住んでいる地域の伝道部会長の指示の元、奉仕伝道指導者の支援を受けながら地元で奉仕します。
シニア奉仕宣教師は、教会やステークで受けている召しを続けながら奉仕できます。ステーク会長から召され、ステーク会長の指示のもと奉仕します。
どのタイプの宣教師も、必要とされているため神様から召されました。1人1人の召しは尊く栄誉があります。
わたしたちは皆、愛と優しさをもって仕えることで、人々がキリストのもとに行く手助けができます。わたしたちは皆、聖霊の力を通して、キリストの名によって一人一人にミニスタリングを行い、イエス・キリストを信じる信仰の模範となるよう生活できます。
ジェームズ・E・エバンソン 2025年10月総大会『行って同じようにしなさい』
宣教師の数は増え続け、現在は8万4,000人を超えています。150か国以上で奉仕していて、60以上の言語で福音を教えています。
奉仕宣教師として働くことができる地域はまだ一部ですが、伝道に携わる機会と選択肢は広がっています。
※詳細については地元の指導者にお問い合わせください。

宣教師としてのふさわしさ
宣教師は神様の導きを受けて、一人でも多くの人に話しかけ、福音を受け入れる用意が出来ている人に福音を宣べ伝える役割があります。
そのため、彼らは御霊を伴侶としていられるようにふさわしくある必要があります。
また、彼らは聖約と教会の規定とを守って実行しなければならない。また、御霊に導かれるままに、これらを彼らの教えとしなければならない。
御霊は信仰の祈りによってあなたがたに与えられるであろう。そして、御霊を受けなければ、あなたがたは教えてはならない。
教義と聖約42章12-13節
聖典を読み、福音を学び、悔い改めることでそのふさわしさを身につけていくことができます。
健康であることも大切です。身体的、精神的、情緒的な健康は、あらゆる環境でさまざまな人と関わるために必要なものです。
ほかにも、宣教師として赴任している期間は給料が支払われないため、金銭的な準備が求められることもあります。宣教師として奉仕するためには、時間をかけて準備できるように早めに計画を立てることが勧められています。
かけがえのない時間
若い人が休学したり、退職して宣教師になることが多いですが、シニア宣教師も、家族の時間を犠牲にすることが求められるでしょう。しかし、それは無駄な時間ではありません。
宣教師としての奉仕期間に出会った人たちと一緒に過ごした時間は、視野を広げて多くの経験を与えてくれます。また、新しい繋がりによって伝道後の人生に大きな影響を与えることもあります。
何度も何度もひざまずいて祈ることで、心はへりくだり、神様をより近く分かりやすく感じるようになります。キリストの贖いの真理を知り、自分がどれほど神様に愛されているか知るでしょう。
その一つ一つが証となり、福音の中で生きる強い土台と力を与えてくれるのです。
これはどんなに大金を積んでも得られない時間なのです。
日本で伝道している宣教師の多くは、2人組から3人組で行動しています。胸には「末日聖徒イエス・キリスト教会」と書かれた黒いネームタグを付けています。
もし見かけたら、ぜひ気軽に話しかけてみてください。
福音に興味がなくても、喜んでくれるでしょう。