末日聖徒イエス・キリスト教会は、しばしばはからずも「モルモン教会」と呼ばれますが、幸福の計画についての真実の原則を教えています。この計画は神がその子供たちの霊的物質的な進歩を促すための方法です。この地上での生活で、多くの人は「自分たちはどこから来たのか?地上での生活の目的は何か?死んだら自分はどうなるのか?」というような疑問を抱きます。神の幸福の計画はこれらの質問に答えます。

私たちはどこから来たのか?

mormon-council-heaven末日聖徒(「モルモン」)は、人類はこの世での生活の前に、天の父である神とともに、神の子供として生きていたと信じています。「人類のすべては、男性も女性も、神の姿にかたどられて創造されています。一人一人は、天の両親の愛する息子であり娘です。そして、(中略)神聖な特徴と運命を授かっています。」(家族:世界への宣言)肉体の体を持つ代わりに、霊として生きていました。

その状態は、前世と呼ばれます。天の父は子供たちにご自分と再び住むための計画を教えられました。神の子供たちが、肉体を得、死すべき状態を経験し、道徳的な選択の自由を使ってどのように生活したらよいのかを選ぶように、地球が創造されることになっていました。

神の霊の子供の一人であるルシフェルは神の計画を拒み、別の案を出しました。全ての人を強制的に御もとに連れ戻すという案です。彼の計画によれば、神の全ての子供が救われるようになるので、彼は神の栄光のすべてを得ることを望みました。神はルシファーと彼に従うすべての者(天の群衆の3分の1)を追い出しました。ルシフェルは、サタンとも呼ばれますが、従った者たちと一緒に、死すべき状態である人々を神のもとに戻れる道から外れてしまうように誘惑します。

地球が創造され、アダムとエバはエデンの園に置かれます。彼らはまだ神とともに歩み語り合えました。神は、彼らが生み地上に満ち、善悪を知る木の実を食べないように命じました。サタンは彼らがその実を食べるようにそそのかしました。エバは彼女とアダムがその実を摂らなければ生み、地上に増えることができないことを理解しました。彼女はその実を食べ、アダムも食べました。アダムとエバはエデンの園から追い出されました。罪と死がこの世に入ってきました。アダムとエバは子供を持つようになりました。全人類は彼らの子孫です。

「エバは、(中略)喜びながら言った。『わたしたちの背きがなかったならば、わたしたちは決して子孫を持つことはなく、また善悪も、贖いの喜びも、神がすべての従順な者に与えてくださる永遠の命も、決して知ることがなかったでしょう。』」(モーセ5:11

地上での生活の目的は何か?

死すべき状態での経験は、それぞれの人に肉体を得、神の戒めに従うことを選ぶ機会を与えます。善なる生活をすることが一つの選びになります。神はだれでもこの世の生活では罪を犯すことをご存知でしたので、イエス・キリストを救い主として備えることによって、私たちが罪と死を克服できるようにしてくださいました。イエスは、その完全で罪のない命を犠牲に捧げることで、人を永遠の律法の要求から贖い、人が神の御もとに戻ることを可能になさいました。

末日聖徒イエス・キリスト教会のすべての教義は救い主であるイエス・キリストの使命と贖いの犠牲を反映しています。救い主御自身が、戒め、聖約(2方向の約束で、人は責任を果たし、神は約束された祝福を授ける)、儀式(儀礼的な行為、バプテスマなどがその例、それは文字通り、あるいは象徴的に人の神の御もとへの旅について教える)を啓示なさいました。天の父は神の戒め、聖約、儀式に従うことを要求なさいます。それは、神がそれらによって人は肉欲を克服し、もっと神のようになれることをご存知だからです。この世での選択が永遠の結果に影響することを知ることは、末日聖徒が神の戒めのすべてに従順であろうと決意することを強めます。

末日聖徒(「モルモン」)は家族の関係は死を越えて続けることができると信じています。結婚の関係を通してもたらされる生殖のプロセスは天の父がその霊の子供たちが地上に生まれて来るための手段として計画されたものです。

地上にいる間に、多くの人はイエス・キリストの名前を聞くことなく生き、死んで行きます。神の幸福の計画はまた、憐れみ深いもので、神の御もとに戻るためにすべての必要なことを、学ぶ機会をすべての人に備えられます。

死んだ後どこに行くのか?

天の父の救いと幸福の計画の一部には死後の経験が含まれます。死ぬと、肉体と霊は分離します。肉体は土に埋められますが、不死不滅である霊は霊界に行きます。霊界は2つの部分に分かれます。パラダイスと霊の囚獄です。この世に生きている間に神の戒めに忠実だった人たちはパラダイスに行きます。戒めを拒んだ人たちや生きている間に神について学ぶ機会がなかった人たちは霊の囚獄に行きます。パラダイスの人たちは霊の囚獄に行って、そこにいるすべての霊たちにイエス・キリストのことと神の戒めについて教え、だれもが救われるために必要なことを学ぶ機会をもたらします。イエス・キリストを拒む人はその囚獄にいる間に自分の罪についてその代価を払わなければなりません。

mormon-Christ-doctrine3末日聖徒は未来のある時点で、イエス・キリストは地上に勝利を伴って戻って来られ、1千年の間統治されると信じています。この二つのことは、再降臨と福千年と呼ばれます。

最終的には、この地上にかつて生きた人々はみな復活します。その意味は、彼らの霊と完全な体は一緒になって永遠に分かれることはありません。それから、神の最後の裁きが起こります。人の永遠の行く末は、その人の人生での選びに基づいて決定されます。その選びにはイエス・キリストの恵みと贖いを正しく受け入れたかどうかが含まれます。神の判断に基づいて、それぞれの男女は日の栄え、月の栄え、星の栄えという3つの栄光の王国に分かれて送られます。これらの3つの王国は日と月と星の栄光によって象徴されます。神は日の栄えの王国にお住みになり、そこでは、儀式によって結び固められた家族の関係が永遠に続きます。

幸せの計画

神はそのすべての子供たちが戻って来てともに住んでくれることを望んでおられますが、大切な選択の自由ないしは自由意志の賜物があるために、人は本当の意味で自分の生涯の方向を決めることになります。

私は選ぶ機会があることに感謝しています!私はこれまで多くの誤った選びをしてきましたし、選択することは時には難しく思われる時もありますが、神様はとても憐れみ深い方です!イエス・キリストの贖いを通して、私は自分の罪を悔い改め、神の前に再び清い者になることができます。神の幸福の計画があるために、私の人生には目的があり、永遠の目標があります。

私の好きな聖句は、もし神に従うならばこの世と次の世での生活において幸福を得ることができると約束しているのですが、その聖句はモルモン書の中の預言者であり王であった人の勧告の中で次のように述べられています。ベニヤミン王は勧めています。

そしてさらにあなたがたは、神の戒めを守る者の祝福された幸福な状態についても考えてほしい。見よ、これらの者は物質的にも霊的にも、すべてのことについて祝福を受ける。そして、もし最後まで忠実であり続けるならば、彼らは天に迎えられ、決して終わりのない幸福な状態で神とともに住めるのである。これらのことが真実であることを記憶にとどめ、覚えておきなさい。主なる神がこれを言われたからである。(モーサヤ2:41

神の幸福の計画を理解し、従うことはこの世での生活において平安をもたらし、次の世に対しては希望を与えてくれます。私はモルモンの宣教師に神の幸福の計画について教えてくれるように尋ねて、このことについてもっと学んでくださるようにお勧めします!