編集者の一言:「モルモン教は安全な場所③」で最終回の今日はどうしてモルモン教が安全な避難所として言われているのかを説明します。

モルモン教福音のよい知らせ

イエス・キリストの福音の良い知らせで,真理の誠実な探究者は主を知ることができます。イエス・キリストはこう述べました。「永遠の命とは,唯一の,まことの神でいますあなたと、また、あなたがつかわされたイエス・キリストとを知ることであります。」(ヨハネ17:3)人はどのように神を知り,御子イエス・キリストを知ることができるのでしょうか?イエス・キリストの真実で生ける福音の教えを通してです。多くのキリスト教の教派ではイエス・キリストとその福音を教え,説教していますが,モルモン教だけが福音を完全なままで所有しています。それには神権の鍵があります。その鍵を通して神はご自分の子供たちの救いのためにすべてのことを行なえるようにしておられます。モルモン教はどのように彼らの教会が唯一の真実な教会だと主張するのでしょうか。十二使徒定員会の会長であったボイド・K・パッカー会長はその点を説明しています。:「さて,このことは,様々な教会があって,そのすべてが,何の真理をもっていないというのではありません。これらの諸教会には何らかの真理があります。あるものには非常に多くの真理があります。それらの教会には善良さが備わっています。牧師も,忠実な信徒も献身していないわけではありません。そして,多くの方々がキリスト教の徳を著しく良く実践しています。しかし,これらの教会は,それにもかかわらず完結していないのです。」 [8]

イエス・キリストの福音の良い知らせは,わたしたちが誰でも主が生きておられることを確かに知ることができることです。わたしたちは主の完全なままでの教義と教えを,その現代におけるモルモン教の中で見いだすことができます。オークス長老がその点について語っているのは:

「わたしたちはこの主の教会を『唯一まことの生ける教会』(教義と聖約1:30)と参照します。時々,このことで他の教会に属したり,他の哲学を信じたりしている人たちには大いに気持ちを傷つけてしまいます。しかし,神は自分たちが他の人たちより優れていると思うようなことはすべきでないと教えてこられました。確かにすべての教会や哲学にはある程度の真理があります。あるものには他のものより真理が多く含まれています。確かに神はそのすべての子供たちを愛しておられます。そして,主の福音の計画はすべての子供たちのためです。それは主の計画に基づいて与えられます。それでは、モルモン教が唯一のまことの教会であるとはどのような意味でしょうか。それには3つの特徴があります。(1)完全な教義,(2)神権の権能,そして(3)イエス・キリストについての証です。これらの3つがなぜ神がそう宣言され,なぜわたしたち神の僕が,これらが地球上全体で唯一のまことの生ける教会であると主張するかという理由です。」 [9]

神権とは神がご自分の子供たちの救いに関わるすべてのことを行なえるように人に授けられる権能です。この力と権能によって,イエス・キリストは古代においてその教会を設立なさいました。同じ力と権威によって預言者ジョセフ・スミスは,現代におけるイエス・キリスト教会の創設者であり預言者として,神の教会を設立したのです。ジョセフ・スミスは神権の鍵を与えられました。この鍵とは,神から,御自身の教会のことを司るために与えられた権能で,それを天よりの使者から受け取りました。ジョセフ・スミスはこの鍵を十二使徒たちに授けました。そして,神権の系譜は途切れることなく今日まで,代々のイエス・キリストの預言者や使徒たちを通して引き継がれてきました。古代と同じように,神の預言者は,この時代のために啓示を受けます。このことは実に良い知らせです。神は今日もわたしたちに語っておられるのです。神はその代弁者である預言者を通して語られます。

 

イエス・キリストの福音は避難所

神の預言者や使徒はわたしたちのために啓示を受けます。彼らの警告や勧めに注意を向けるものたちはこの世の混沌を安全に航行するための適切な港を見つけます。同時代の預言者は時の初めから大事な存在でした。イエス・キリスト教会のかつての預言者,故ジョーン・テイラー大管長は次のように述べています:

「アダムの受けた啓示はノアが箱舟を作る指示を与えませんでした。また,ノアはロトがソドムを逃れるようにとの啓示を受けませんでした。そのどちらもイスラエルがエジプトから出るようにとは告げませんでした。それぞれの時代に,それぞれの啓示が与えられました。」(ミレニアル・スター,1847年11月1日,323ページ)同じことが今日のわたしたちにも言えます。神の律法と戒めは変わりません。そして現代の預言者や使徒はこのことを思い出させるとともに,これから起こって来る危険に対してわたしたちに警告し,その準備の方法を指示してくれます。ペリー長老は次のように述べています:

「神は預言者たちに,道徳的な真理があることを明らかにされます。はいつの時代も罪です。主の戒めへの不従順は,常にわたしたちから主の祝福を取り去ります。世の中は絶えず劇的に変化しますが,神とその戒めと約束された祝福は変わりません。不変のものです。男女は選択の自由を神から賜物として受けますが,彼らの自由,そして結果として永遠の幸福も,神の律法への従順によってもたらされます。・・・。

主の不変の戒めと,個人,家族,社会としてのわたしたちの幸福や福利との関係ほど,聖文で強調されている教義はほかにないでしょう。道徳的な真理は存在します。主の戒めに不従順な人は必ず主の祝福を失います。これらの法則は決して変わりません。

社会の道徳的な指針が弱まる世の中にあって,イエス・キリストの回復された福音は決して揺るぎません。

今日の世界で価値観が移り変わっている時にあって,イエス・キリストの教えは,恒常的で,妥協することなく,また不変です。その中にわたしたちは平安と幸福を見いだすことができます。もしわたしたちが自分が知っている真理に固く掴まっているならば,そして,神の預言者や使徒の勧告に注意を払うならば,人生の嵐や社会の移り変わりつつある道徳のコンパスからの安全を見いだすことができるでしょう。

 

この記事はリサ・モンタギュによって書かれました。 アイダホの山間にある小さな町に住んで、妻であり4人の美しい子供たちがいます。家族は一緒に、冬はスキーをし、夏はキャンプ、釣り、海岸に行くなどの活動をします。彼女は生まれたときから末日聖徒イエス・キリスト教会の会員で、人生で救い主と福音の祝福があることに感謝しています。