毎年12月になると、今年ももう終わってしまうのかと寂しい気持ちになったりしますが、今年は「やっと一年が終わる」と、正直ほっとしてしまっている事が少し悲しいです。2020年はわたしたちにとって特別な一年でした。COVID−19により生活が一変したと感じた人が多いのではないでしょうか。コロナウイルスに感染してしまったり、大切な人を亡くしたり、遠くに住む家族に会いに行けなかったり、学校が閉鎖されたり、職や住む場所を失ったりと、大変な経験をした人もたくさんいると思います。多くの人が孤独を感じている/感じたのではないでしょうか。そこで、今年のクリスマスを、特別な贈り物を通して忘れられないクリスマスにしませんか?
感動の実話
クリスマスの「特別な贈り物」によって人生が変わった人の感動の実話を紹介します。彼の名前はラリー・スチュワート。彼は貧しい家に育ちました。彼は何度もビジネスに失敗し、その度に20ドル札に救われた経験から、クリスマスにサンタの格好をして困っている人、貧しい人に20ドル札を配るという活動を始めます。その後彼はビジネスで大成功を遂げ、大富豪になりました。その後も毎年クリスマスに困っている人々に20ドル札を配り続けました。会社は次第に大きくなり、ラリーは大富豪になり、100ドル札を配るようになりました。正体を明かさずにサンタの格好をしながらお金を配ったことから、シークレットサンタと呼ばれるようになりました。そのシークレットサンタは、彼が58歳で食道癌になり、この世を去るまでの27年間、慈善活動家としてプレゼントを配り続けました。その数は700万人以上、1億8000万円以上になったそうです。
2007年1月、食道癌により亡くなった翌日、彼はその慈善行為により「レガシーアワード」を受賞しました。ラリーが設立したシークレットサンタ協会は、今でも存在し彼の奉仕の精神は受け継がれています。そして毎年登録を希望する人が後を断たないそうです。会員資格は、「少なくとも1回、他人へ親切な行為をすること」です。
わたしが今までもらった贈り物の中から、とても嬉しかった物をいくつか紹介します。
神が贈ってくださった友人の助け
その日、わたしはとても慌ただしい一日を過ごしていました。次の日に大学の期末試験があるのに、急にアパートから引っ越す事が決まり、荷造りに加えてアパートの掃除をしなければいけませんでした。夜9時を過ぎて、眠気と焦りと、ストレスでその場で泣き崩れてしまいました。近くに誰も頼れる人はいないと思っていました。するとその時、トントンとドアをノックする音が聞こえました。急いで涙を拭きドアを開けると、友人が差し入れを持って立っていました。「どれ!掃除、しよっか!」と言って手伝ってくれました。わたしが何も食べていなかった事、助けが必要だった事を察して来てくれたのです。その時初めて、「あ、神様ってこういう風にして愛を示してくれるんだな」と実感しました。
優しい言葉に救われた日
これはわたしが長男を妊娠している時にもらった贈り物です。
わたしは妊娠初期に、重いつわりで日常生活もままならない状態でした。毎日朝から晩までベッドの上で天井を見つめながら泣く事しかできませんでした。とても孤独でした。ある日友人が、小さな封筒を届けてくれました。中には短いお手紙と、わたしの好きな飴が一つ、入っていました。その優しい言葉と、心遣いがただただ嬉しくて、ポロポロと涙を流しながらその手紙を読んだ事を覚えています。わたしは一人じゃないんだと強く感じました。
小さな心の大きな愛
この贈り物は、3歳の長男から、次男を妊娠中にもらった贈り物です。
次男の妊娠も前回と同じく、日常生活もできないほど重いつわりでした。ベッドとトイレを往復する毎日でした。そして今回は妊娠鬱も酷く、家族とも会話ができない状態でした。息子のお世話も何もできず、主人と主人の家族が面倒を見てくれていました。ちょうどパンデミックとも重なり、お友達とも遊べず、長男もかなりの影響を受けました。ある日おばあちゃんと幼稚園から帰ってきた息子が、お花を握り締めてベッドに来ました。自分の事で精一杯で息子を抱きしめることもできないわたしに、「ママのために摘んできたよ。元気になってね」とそのお花を差し出して言いました。長男のその小さな心は、当時寂しさと不安でいっぱいだったはずです。でも、このお花は今まででもらったどの花よりも1番愛のこもったお花でした。
贈り物/キリストの生涯の模範
イエス・キリストは生涯、人々に愛と奇跡を与え続けました。「イエスは生涯を人々に仕えることにささげられました。病人を癒し、盲人の目を開き、耳や足の不自由な人を治されました。あるとき、イエスが病人を癒しておられたところ夕方になり、人々は空腹になりました。イエスは群衆をそのまま残らせ、5つのパンと2匹の魚を祝福し、奇跡的に5,000人を満腹にされたのです(マタイ14:14-21参照)。飢えた人、凍えた人、裸でいる人、孤独な人を見たら、いつでもできる限りのことをして助けるべきである、とイエスは教えられました。わたしたちは人を助けるとき、主に仕えていることになるのです(マタイ25:35-46参照)(福音の原則 第11章キリストの生涯)」
イエス・キリストの生誕を祝うクリスマスに、キリストの模範を通して愛を人々に与える事はキリストへ愛を示す事にもなりますよね。
ラリーさんの実話は与える物がお金でしたが、お金でなければいけないというわけではありません。大切な事は相手が愛を感じる事です。例えば、クリスマスの日に一人で住んでいる人や大切な人と過ごせない人たちにカードやお花、チョコレートなどをプレゼントしたり、クリスマスカードで相手の事を思っていることを伝えたり、メールや電話をするだけでもその人を気にかけていることが伝わります。特別だった今年1年の締めくくりに、わたしたち一人一人の小さな親切でいっぱいの、特別なクリスマスにしましょう。わたしも12月に入ってから、朝お祈りをして、心に浮かんだ人や最近落ち込んでいる人に、メールや小さな贈り物で愛を伝えています。その人達の笑顔やありがとうの言葉で、わたし自身が幸せをもらっています。
あなたのこれまで受けた小さな親切で、心に残っている贈り物は何ですか?あなたのエピソードをぜひシェアしてみてください。
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