末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン書を使うことから、時々誤って「モルモン教」と呼ばれる)にとって神権は、永遠の力であり神の権能です。神権を通じて、神は天地を創造し、統治されます。この力により、神は神の子供たちを贖い、高い所にあげ、「人の不死不滅と永遠の命をもたら」されます(モーセ1:39)。神は、教会のふさわしい男性の会員に神権の権能を授けます。神権を授けられた人のことを神権者と呼び、彼らは神の子供たちの救いのために、神の御名によって行動することができます。神権者たちは、福音を宣べ伝え、救いの儀式を行い、地上での神の王国を統治するために権能を与えられます。— 神権

アロン神権は、1829年5月15日に回復された

アロン神権の回復

今日の教会で、ふさわしい男性の教会員は、アロン神権の儀式に臨み、奉仕する機会にあずかります。彼らが、ふさわしく義務を果たすときに、主の御名によって行動し、周囲の人々が福音の祝福を得られるように助けます。— アロン神権

 

メルキゼデク神権は、しばらく後に回復された

メルキゼデク神権の回復

メルキゼデク神権の権能を通して、末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者は教会を導き、全世界で福音を宣べ伝える業を指揮しています。このメルキゼデク神権の儀式によって「神性の力が現れ[ます]」(教義と聖約84:20)。

この大神権はアダムに与えられました。主が御自身の福音をお授けになったときには、この神権は常にこの地上に存在していました。大神権は大背教の時代に地上から取り去られましたが、1829年に回復されました。そのとき、使徒ペテロ、ヤコブ、ヨハネがジョセフ・スミスとオリバー・カウドリに大神権を授けました。— メルキゼデク神権

神権が回復さた時点で、バプテスマ、バプテスマの確認、子供の命名と祝福、聖餐会の執行、およびその他すべての儀式は、適切な神権の権能と神権の鍵により執行されるようになりました。

こうして末日聖徒イエス・キリスト教会は、神聖なメルキゼデク神権を保持する者の権能により管理されることとなりました。ジョセフ・スミスJr.は、その権能の神聖さ、つまり神権が象徴することと、神権を持つにはふさわしく行動する必要があることの両方を理解していました。


神権の権能を通して癒しの業を行う

わたしの父は彼の父親から按手礼によって神権の権能を受けました。祖父はその神権を持っていました。父はその権能を行使して、小さな悩み問題から命が危険にさらされているような深刻な問題にまで、家族を癒してくれました。

わたしが5歳の時、今でもはっきり思い出すことのできる劇的な出来事が起こりました。わたしの家族は農場に住んでいて、コンクリートは外のプールの周りにだけしかないような場所でした。ある日2歳になる弟の三輪車を押していたら、弟が空っぽのプールの深い部分に向けて進んだのです。弟は頭から3メートル下のプールの底に落ちていきました。わたしが大きな声で泣いたので近くにいた両親が気づきました。そして両親はぐったりした弟を注意深く抱きかかえました。

田舎に住んでいたので、近くの病院に着くまで時間が掛かりました。病院に行く途中、両親は友だちのところに立ち寄り、そこのご主人と父が病人を癒す儀式を行いました。弟の頭に手を置いて、イエス・キリストの御名によって、彼の体が後遺症の問題や影響が残らずに治るように命じました。病院に着いた時には、弟は呼びかけなどに反応するようになっていました。しかし脳振とうの恐れがあったので一晩入院しました。しかし、弟は事故による後遺症がまったくありませんでした。

もう一つの癒しの経験は、わたしの信仰を強め、神権の力に対する証を強めました。夫とわたしはミニスタリングの担当の姉妹たちとそのうちの一人のボーイフレンドを誘って、湖でのジェット・スキーに出かけました。わたしは一番年下の妹と一緒に乗りました。コークスクリューのやり方を説明するため、エンジンを一挙に噴かして、舵を激しく左に切りました。しかし、彼女がわたしから手を離してしまいました。ジェットスキーが入水する時に、彼女の体はその上に舞い上がり、足が開いたままジェットのプロペラの上に墜落したのです。

わたしは妹がジェットスキーに戻れるように助けましたが、彼女は出血し、苦しみもだえていました。わたしの夫は妹の悲鳴を聞いて湖の向こう側から駆けつけて来ました。その後、彼女をピクニックテーブルの上に乗せました。妹の下腹部を見てわたしは当惑しました。 医師である友だちに電話すると、すぐに彼の家に来るようにいわれました。夫とボーイフレンドは神権を授かっていました。彼らは妹の頭に手を置いて、イエス・キリストの名前によって、彼女が癒えることを約束しました。町に戻って来る途中で出血は止まりました。友だちの家に着くまでには、妹は癒されていたのです!医師の友だちは妹のの下腹部に怪我を1つ見つけることができませんでした。全然治療の必要がなかったのです。何という奇跡でしょうか!

地上での使命を果たしていた当時、イエス・キリストはある程度信仰を持った周りの人々を奇跡的に神権を通して癒されました。主は、その十二使徒に主の名前によって行動する権能と権威を授けました。今日その権能と権威が地上に回復されています。その神権により、男女や子供たちが受ける祝福は、人の想像力を超えるものです。そしてわたしとわたしの家族に平安と慰めをもたらし、奇跡の癒しの力によって祝福してくれました。わたしは神の憐れみにより、この力がすべての人の生活を祝福し、強めるために使われるようにして下さったことにとても感謝しています。わたしは神が生きておられ、神権がキリストの回復された教会である末日聖徒イエス・キリスト教会を通してもたらされることを知っています。

 

上記の経験談はもともとDelisaによって書かれ、christ.orgに投稿されました。

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