神がモーセに語られたとき、神はご自身の業と栄光は「人に不死不滅と永遠の命をもたらすこと」(モーセ1:39)であると明らかにされました。この業において主を支援することが末日聖徒イエス・キリスト教会(人々によくモルモン教会と呼ばれる)の使命なのです。モルモンの預言者であり教会の大管長であったスペンサー・W・キンボールは1981年4月の総大会でこの使命について詳細に説明しました。キンボール大管長は教会の「3つの使命」、すなわち、福音を宣べ伝えること、聖徒を完成すること、および死者を贖うこと、として知られることになった重要な優先項目を強調しました。
2009年、トーマス・S・モンソン大管長の指導の下で、教会は4つ目の項目、すなわち、貧しい者および必要としている者を助ける、を追加しました。貧しい者および必要としている者を助けることは常にモルモンの信仰の一部であり、数多くの人道支援の取り組みとしてそれは現れてきていますが、新たな調整によりこの4つ目の項目は伝道と神殿の業と共に教会の最優先順位の中の最重要項目となりました。この変化は世の中にそれほど多くの貧しい人々や苦しんでいる人々がいるということの証明であるばかりでなく、末日聖徒イエス・キリスト教会は、継続する神からの啓示の岩の上に築かれており、社会の変化する必要に対応できる能力があることも証明しています。
教会の4つの使命
1. 福音を宣言する
末日聖徒イエス・キリスト教会は宣教師の教会です。毎年、18歳から25歳の何千人もの若い男性や女性が宣教師として伝道にでます。そこで、彼らは人々を見つけイエス・キリストの福音を教え奉仕を行うのです。現在、世界中で80,000人以上の専任宣教師が奉仕しています。さらに何千人もの若者が宣教師になる申し込みをしています。これらの若い宣教師が何を教えているかに関しては、What do Mormon Missionaries Teach about Mormonism?にアクセスしてください。
2. 聖徒を完成させる
主の山上の垂訓の一つで、主は次のようにおっしゃいました:「それだから、あなたがたの天の父が完全であられるように、あなたがたも完全な者となりなさい。」(マタイ5:48、3ニーファイ12:48)罪を犯さない人は一人もいないので、この戒めは最も従うのが難しいものだと思う人がいるかもしれません。しかし、現代の啓示では、完成はプロセスであり、私たちは一度に完全にはなれませんが、救い主の模範に従い、完全になれるまで忍耐強くあり続けるためにできる最善を尽くさなければならないといわれています。(教義と聖約 67:13)
この目的を達するために、末日聖徒イエス・キリスト教会は会員たちに自分たちの肉体、精神、社会的、霊的な健全さを育むための活動やプログラムに参加する機会を提供しています。多くの活動は青少年や独身成人会員のために用意されていて、彼らがその人生の最も重要な時期をうまく乗り切るように導いています。
3. 死者を贖う
多くの人々は福音を聞き救いに必要な儀式を受ける機会を得ることなく亡くなっています。イエス・キリストの贖いを通して、すでに亡くなった人々はモルモンの神殿で彼らの代わりに身代わりとなって儀式を行うことによりこれらの祝福を受ける機会を得ることができるのです。
教会の会員は次の2つの方法で死者を贖う業に参加します。1)死者のための身代わりのバプテスマやその他の神殿の儀式を行う。2)家族歴史あるいは系図探究を行う。この2つの業は重要で、それを行う人々およびその儀式が代わりに行われた人々にとって大きな祝福となります。「彼らなしはわたしたちが完全な者とされることはなく、またわたしたちなしには彼らが完全な者とされることはないのです。」(教義と聖約 128:18)
4. 貧しい者と必要としている者を助ける
真のキリスト教の一つの特徴は、貧しい者および必要としている者を助けることに重点を置いています。(ヤコブ1:27)この目的を達するために、末日聖徒イエス・キリスト教会は福祉プログラムを組織しています。それは教会員を世話するだけでなく、教会外の人々にも手を差し伸べています。末日聖徒は様々な人道支援プログラムおよび緊急対応の取り組みを行っていることでも有名です。
さらに、末日聖徒イエス・キリスト教会は世界中に職業訓練および雇用センターを設置しています。教会はまた恵まれない会員のために永代教育基金を通して教育を受ける機会も提供しています。教会が行うすべてのことはこれら4つの使命のいずれかに付随します。
教会は教義を宣べ伝えることに直接関係しない多くのことを行いますが、その4つの使命の主な目的は人々をキリストのもとに来るように助け、贖いの祝福にあずかれるように助けることです。