もしあなたに少しでもわたしみたいなところがあれば、きっと様々な種類の家族評議会を紹介するバラード長老のお話を聞いて、心のどこかで「はぁ。家族の予定にまた追加しなければいけないものが増えてしまった。」と思ったはずです。サッカーの試合やダンスのレッスン、家庭の夕べ、ユースの活動やその他の教会の活動に加えて更に何かを付け加えるなんて、意気消沈してしまうような気もするでしょう。

しかし、このことについてよく考えれば考える程、約束された祝福は、逃したくないものになりました。

家族評議会を定期的に開くことで,家族の問題を早期に発見し,小さな芽のうちに摘むことができます。評議会により家族一人一人が大切で価値があることを感じさせることができます。そして何よりも,家庭という囲いの中でこの貴い関係を築くうえでもっと成功し,幸福を得る助けとなるでしょう。

家族内での問題を、そもそも問題が起きる前に解決する、ですって?子どもひとりひとりが大切な存在だと感じられるよう助ける?何万もの他のものがわたしの注意を引こうと競争している中で、主な集中を家族に向け続けられるように、実際に行動にうつせる解決策?

知りたいです!そうなりたいです!

家族評議会を実施します!

わたしたち一家は、この家族評議会とやらを試してみることにしました。実際に、わたしたちの家族評議会をどんなものにしたいのか決めるため、それぞれの種類に質問のリストをつくりました。そうすることによって、構造ができあがります。すべての質問を毎回使うわけではありません。たいていひとつかふたつの質問に集中しないと、子どもたちは興味を無くしてしまいます。わたしたちのリストを紹介します。もし家族評議会をどのような構造で開いたらいいのか悩んでいるようでしたら、どうぞご自由に、わたしたちのリストからいくつかの質問を選んでどの質問があなたの家族に最適なものか試しに使ってみてください。

 

両親と子供のフィギュア

1. 全体家族評議会

一番最近された総大会でのお話に加えて、バラード長老夫妻は、大変ためになる、家族評議会:バラード長老夫妻との対談(リアホナ2003年6月号p12-15)にも参加しました。バラード長老は次のように言いました。

「父親と母親が子供たちと一緒に座って、家族でやっていいことといけないことのリストを考えるのが家族会議である、という伝統的な定義があります。しかし、わたしの場合、そういうふうにうまくいったことは一度もありません。リストを取り出した途端に、子供たちがそっぽを向いたのがわかったからです。それでわたしは、例えば庭の草取りなど具体的な問題を採り上げるようにして、家族に率直にこう尋ねました。『この問題について、どんなことができるだろうか。みんなはどう思う?』

親が問題解決に子供を参加させれば、そこに評議会が生まれます。そして、全員が一つの解決法に同意すると、全員が自分自身の問題であると受け止めるのです。」

なるほど。家族評議会の最も重要な優先すべきことは、お互いの問題を解決するためのオープンで率直な会話を持てるよう進行させることです。

母親として、この評議会がどれほど助けになっているか正直に言うと驚く程です。例えば、「ねぇだれも晩ご飯の支度を手伝っていないわよ!テーブルの準備をしなさい!」と言い、だらだらといやいや手伝います『お手伝いさん』たちを得られます。もしくは、家族評議会中に、なんとか食事の仕度を済ませようと走り回り、2歳の息子を抱きながらテーブルに食器を並べるのをすべて行うのはストレスが溜まる、ということを正直に伝えることができます。自分の気持ちについて説明して、誰かなにか考えがないかと聞くとき、いつも子供たちがどれほど喜んで助けてたがるかに驚かされます。(「テーブルの準備は僕ができるよ!赤ちゃんを抱っこするよ!」)それは、確実により良い子育ての方法です。

いつするべきか?

わたしたち一家は、日曜日の夜、夕食に評議会をすると決めました。食事中にすることで、評議会をしない、という問題を解決することができました。一家全員揃っていますし、幼い子供もじっとしてくれやすいです。

質問:

  1. 誰か、解決するのを助けてほしい問題がある人はいますか?
    1. みんなはどう思いますか?わたしたちに何ができるでしょうか?どうやって助けられるでしょうか?
  2. 与えられた家事の手伝いや責任はどうでしょう?どうやって助けられるでしょうか?
  3.  来週はどんなことが予定されていますか?
    1. テストがある人はいますか?遊びにいく予定は?スポーツの試合は?
    2. 今週何が楽しみですか?緊張していることがありますか?
  4. 今週家族の誰かがしてくれて特に感謝したことは何ですか?
  5. 来週あなたのためにどんなお祈りをしてほしいですか?

 

夫婦のマーク

2. 代表家族評議会(両親のみ)

これは、わたしと夫が何年も定期的に行ってきた唯一の評議会です。祈りで始めて、感謝の気持ちを伝えてから、困難を解決するという、わたしの福音を述べ伝えなさいに記載されている同僚関係の評価を行う際のガイドラインに従います。

正直、これはわたしができる結婚に関する最高のアドバイスです。(そしてわたしはそのアドバイスを頻繁に人にもあげます。)話しにくいことを話し合える、安全な、特定の場を設けることで、感情を溜め込みあとから爆発してしまうのではなく、困難なことに関する定期的に話し合いを持つことが保証されます。

いつこの評議会をするか?

わたしたち夫婦は、日曜日の夜、子供たちが寝てから行います。個人的には、週に一度行うのが最善だと思うので、夫婦がふたりだけでいられて、疲れすぎていないときに評議会の予定を入れてみましょう。

自分への質問

  1. 今週伴侶がしてくれた本当に感謝したことは何か?
  2. 話し合いをするべき自分のニーズは何か?

伴侶への質問

  1. 今週どうしたらあなたが、わたしに愛されている、と感じることができますか?
  2.  これから数日間、より密接な関係が必要ですか?それとも少し自分の時間が必要ですか?
  3.  _____(子供の名前)はどんなことに悩んでいると思いますか?助けるためにわたしたちに何ができるでしょうか?
  4. 今生活で最もストレスを感じさせることはなんですか?ストレスを軽減させるために何かわたしにできることがありますか?

その他のリソース:

  • 2014年2月号のリアホナに掲載されている伴侶との効果的なコミュニケーションについての『話し、耳を傾け、愛する』という記事に、これらの評議会を持つにあたりつかえる素晴らしい情報が載せられています。

 

両親と一人のこ

3. 限定家族評議会(両親と一人の子供)

バラード長老いわく、これらの評議会は主に、これから子供が行うことや行わないことについて前もって決めることを助けるのと、両親が子供が直面しているかもしれない深刻な問題や課題についてじっくり耳を傾けるためのものです。

この評議会をするにあたりわたしたち家族がぶつかった障害は、単純に、いつこの評議会をするか、ということでした。一人の子供とだけ一緒にいるということが滅多になかったため、このような形の評議会は自然と起こるものではありませんでした。

いつこの評議会をするか?

わたしたちは、月に一度、子供たちの消灯時間の後にひとりの子供とこの評議会を設けることにしました。そのおかげで、子供たちは、評議会のおかげでいつもよりも夜更かしできるので、わたしたちと話をするのを楽しみにしていました。

質問:

  1. 今週嬉しかったことは何?
  2. 何か悩みはある?
  3. どんなことに失敗した?(この質問の後は、必ず子供にハイタッチをしましょう。大事なのは、挑戦することです。)
  4.  今週だれかあなたにとても素敵なことをしてくれた?
  5. あなたが他の人にしてあげた一番いいことは何?
  6. 来週楽しみにしていることは何?
  7. 今週、あなたが愛されていて大切に思われていると感じられるように、わたしたちにどんなことができる?

その他のリソース:

2016年10月の総大会にされた、フォスター長老の『早すぎることも遅すぎることも決してありません』というお話が大好きです。フォスター長老は、彼がとても感銘を受けたパブロという男性の話をしました。彼がなぜかと尋ねると、パブロは、自分の人格は父親のおかげだと言いました。パブロはこのように言いました。

9歳のとき,父はわたしを傍らに引き寄せてこう言いました。『パブロ,わたしにも9歳の時があった。これからおまえが出くわすかもしれないことについて話そう。学校でカンニングする人を見かけるかもしれない。周りの誰もが悪態をつくかもしれない。またおそらく,教会に行きたくない日が来るだろう。そこでだ,そういうことが起きたり,他にも何か困ったことがあったりしたら,わたしのところへ話しに来ておくれ。うまく切り抜けられるよう助けてあげるよ。そして,次に起こることを話してあげよう。』」

それを聞いたとき、わたしは、「わたしも自分の子供たちとそんな会話をしたい!」と思いました。そして今は、そのような会話を正確にいつするのかという予定が立ったのです。
一人の親と一人の子

4. 一対一の家族評議会(一人の親と一人の子供)

バラード長老は、これらは最もくだけた評議会で、通常自然と起こる、と言います。わたしたち家族は、評議会がきちんと設けられるよう、子供たち一人一人との定期的なデートの予定を立てます。加えて、日付を決めることで、バラード長老が言うように、「子供たちが母親や父親と二人きりの特別な時間を楽しみにできるように」なります。

いつこの評議会をするか?

わたしたち家族は、子供たちひとりひとりと親の一人が出かけるのを月に一度の行事にしようと試みています。毎月成功するわけではありませんが、努力をしています。わたしは、なにか凝ったことをしなければならないと思うと、やる気がなくなってしまうということに気づきました。洒落たことはしなくていいのです。わたしたちは、散歩に行ったり、川で石を投げたり、ゲームをしたり、マクドナルドでアイスを食べたりしました。重要なのは一緒に過ごす時間であって、手の込んだ活動ではありません。

質問:

  1. 今日は10点満点中何点くらいの日だった?なぜ?
  2. 今日面白かったことは何?
  3.  最近友達の誰かについて知ったことを何か教えて。
  4. 今日だれかにいらっとさせられた?
  5. 今日一番自分に誇りを持てたのはいつ?

その他のリソース:

  • スーザン・W・タナーは「わたしはあなたに話したでしょうか…」という総大会のお話の中で、彼女が子供たちが巣立つ前にしておきたかった助言について話しています。このお話には、わたしたちが子供たちと話し合いをする方法の良い模範が含まれています。

 

このガイドがみなさんの役に立つよう願っています。「また一つ」やるべきことが増えた、と思っていたことが、バラード長老がおっしゃった祝福をもたらしてくれたことに驚いています。わたしたちは完璧ではありませんし、何週間も家族評議会をせずに過ごしたこともあります。しかし、これらの評議会は、めまぐるしい日々の生活で最も重要なことである、わたしと夫、そして子供たちとの関係に養いを与えることに焦点を当てるための指針となりました。

*この家族評議会早読み表はクリックしてダウンロードや印刷することができます。

家族評議会早読み表

 

この記事はCeleste Davisによって書かれ、lds.org投稿されました。