末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモンと呼ばれることもある)では、母の日に母親だけでなく、すべての女性に感謝を伝える習慣があります。
未婚だったり子どもがいない女性教会員は、少し微妙な気持ちを感じるかもしれません。
しかし、すべての女性は生まれる前に神様とともに住んでいた時、母親としての役割を予任されていたと信じています。
この役割が母性です。
男性に神権が与えられているように、神様はこの地上で女性が神聖で大切な役割を果たせるように特別な特性を与えました。
母親だけでない女性の本質、母性
人生で結婚や子供を持つ機会がなかった、末日聖徒イエス・キリスト教会の指導者だったシェリー・デューは、母性はただの出産に関する音ではないと考えました。
母性がどれだけ重要かを理解すると、預言者たちが女性の最も神聖な役割を長い間守ろうとしてきた理由が明らかになります。
母性は単に母であること、母親に備えられたものだと考えがちですが、主が言われる母親という言葉には、もっと多くの異なった意味があります。
母親の役割と本質を定義するために、あらゆる言葉の中から父なる神とアダムが、エバに対して選んだのは「すべての命ある者の母」という言葉でした。その名が与えられたのはエバが子供を産む前でした。
つまり神様は前世で、すべての女性の母親の特権を授けたのです。
「家族ー世界への宣言」にはこうあります。
また母親には、子供を養い育てるという主要な責任があります。
これは文字どおり、自分の子どもに教育や生きていくための必要な常識を与えたり、衛生的な環境を家庭に作ったり、栄養のある食事を食べさせることが含まれますが、それに限りません。
女性は教会や家族の中で(実子がいる/いないにかかわらず)人を育て、励まし、守り、信仰を支える形で母性的な影響を与えることがあります。
これは仕事をしていてもしていなくても同じです。
実際に多くの女性の教会員は、初等協会や若い女性という組織で、子どもや青少年を教え導くという責任に携わっています。
ヘンリー・B・アイリングは子供を養い育てることについて更にこのように言っています。
これには、福音の真理と知識で養うことも含まれています。
神様が与えてくださった母性という特権によって、すべての子どもに対して責任を持つのです。
ですから、母の日はすべての女性の教会員がお祝いを受ける日なのです。

永遠の観点から子育てを考える
末日聖徒イエス・キリスト教会では、家族は永遠の存在になれると信じています。
ですから、長い目を見て子育てすることも必要です。
今小さい子どもを育てている母親や父親は、毎日子ども達にしていることが果てしないと思うかもしれません。
オムツの交換、お風呂、食事の助け、おもちゃの片づけ、山のような洗濯物、掃除しても掃除しても床にある食べカスなど、本当に疲れますよね。
もちろんそれは、必要な助けです。子どもを健康に育てるためには不可欠な親の働きです。
さまざまな状況のために、夫婦共働きの家庭があります。また、夫が家にいる家庭もあります。それが悪いわけではありません。大切なのは、親も子どもたちも「救い主に近づく家庭」を築くことです。
今自分ができていないことを責めるのではなく、いつまでも部屋を片づけられない子どもにうんざりし続けるのではなく、永遠の観点でいつか家族で主の御元に戻り、永遠の家族になることを目標とします。
大切なのは、子供に正しいことを教え、間違えたら悔い改めやり直し、相手を赦し、愛を示すことです。
神様への信仰を持って問題を解決する方法を親が模範として示し、よく子どもと話をし、お互いに幸せを感じられるように努力することです。

完璧な母親はいない
完璧な母親など存在しません。教会で、街で、SNSで、よその子どもたちが立派に見えて、自分と比較して劣等感を感じる人も少なくないでしょう。
わたしたちは、すべての人には試練があって、それは完璧に見える家族にもやってきます。どのような母親でも、育児に大なり小なり失敗をしてしまうことがあります。常に正しくできる人なんて誰もいません。
ある母親は、過去の過ちにばかり気が向いてしまう時、当時の自分にとってそれが自分のベストだったのだと言い聞かせると話してくれました。多くの人は同じようにするでしょう。わたしたちは最善を尽くし、上手く行くことを期待しますが、成功の保証はありません。
予期せぬことに巻き込まれたり、次から次へと悪いことがやってくることもあります。子どもが多ければそんな事件も増えていきます。
そんな時、末日聖徒の女性は、高い力を求めます。
神様はわたしたちの味方です。末日聖徒の母親は神様が味方についているので、決してあきらめる必要はありません。
完璧ではないかもしれませんが、神様は女性が優れた人になれることを知っています。そのため、それぞれが心の中で祈り、神様への信仰を持ちつつ、永遠に向かって進み続けます。
なので、あなたがお母さんであってもそうじゃなくても、「いつもありがとう」と言わせてください。母の日は、女性の神聖な特質を祝う日であり、すべての女性を称賛する日なのです。
この記事はもともと、テリー・リン・ビッドナーにより書かれLDSBlogsに掲載されたものに、現代の女性の抱える悩みなどを反映させています。