編集部注: 2025年6月22日(日)、末日聖徒イエス・キリスト教会のラッセル・M・ネルソン大管長は、ユタ州プロボ市の宣教師トレーニングセンターに集まった新任の伝道部会長夫妻に向けて、事前収録されたビデオメッセージを通して、モルモン書の力とその改宗を深める働きについて証を述べました。

大管長は、「人生の中で、これほど多くの人生が変わるのを見ることができる時期はほとんどありません」と語り、こう続けました。「それはもちろん、あなた方の任地で教会を見つけ、加わる人々の人生を含みます。しかし、同じくらい重要なのが、あなた方の宣教師自身の改宗なのです。」

モルモン書:霊的な宝

ネルソン大管長は、新任の指導者たちに対し、自分たちと宣教師にとって最も強力な道具の一つであるモルモン書を十分に活用するように励ましました。

「あなた方とあなた方の宣教師たちが使える改宗のための最も偉大な道具の一つは、モルモン書です」

大管長はまた、初期の教会指導者パーリー・P・プラットの改宗の話にも触れました。プラットは初めてモルモン書を読んだとき、霊的な引力が強すぎて、食べたり眠ったりすることさえも負担に感じたと語っています。その強い証は彼を海を越え、大陸を越えて、回復された福音を伝える旅へと駆り立てました。

さらにネルソン大管長は、預言者ジョセフ・スミスの有名な言葉を引用しました。

「モルモン書は地上のあらゆる書物の中で最も正確な書」であり、その教えに従えば、「どんなほかの書物よりも神様に近づくことができる」

「モルモン書は神様の言葉です」とネルソン大管長は力強く証しました。「それはキリストの教義を教え、ほかのどんな書よりも救い主の贖いについて詳しく説明しています。そして、聖書の翻訳の過程で失われた単純で貴重な真理と契約を含むを回復しています。」

聖霊に満ちた体験

ネルソン大管長は、大管長会が教会本部を訪問する来賓にしばしばモルモン書をプレゼントしていることを紹介しました。その際、『第3ニーファイ11章』に記された、復活した救い主が民の前に現れる場面を読むようしばしば勧めているそうです。この箇所は、読む人の心に深い感動を与え続けてきました。

「大管長会の会議室に入ってくる御霊を想像できるでしょうか」と彼は語り、こう引用しました。
 

「見よ、わたしはイエス・キリストであ〔る〕… わたしは世の光であり命である… 立ち上がって、わたしの脇腹に手を差し伸べなさい…」                         第3ニーファイ11章10、12節
                      

多くの来賓が、これらの言葉に深く心を打たれ、涙を浮かべることもあるといいます。「彼らが感じているのは、まさに聖霊がイエス・キリストを証しているのです」と大管長は述べました。

力と祝福の約束

ネルソン大管長は、モルモン書を伝道活動の中心に据えるなら、主が努力を大いに増し加えてくださると約束しました。

彼は、モルモン書の真理に従って生きることで得られる三つの力について強調しました。

  • 不可能を可能にする力
  • より純粋な者となる力
  • 神様からの権能をもって教える力

さらに、個人的な祝福として、「改宗の深化」「家族の強さと保護」「召しにおける神様の導き」も約束されました。

「愛する皆さん、わたしはあなた方を心から愛しています」と、彼は温かく締めくくりました。

世界的な働きが始まる

4日間のセミナーの終わりには、世界各地から集まった167組の新任伝道部会長夫妻が、霊的に新たな決意を胸に送り出されました。米国29州に派遣されるのは42組、他の125組は48か国に本部を置く伝道部に配属されます。ほとんどの夫妻が今後10日以内に3年間の任務を開始する予定です。

信仰プラス 編集部より: ネルソン大管長の証にわたしたちも心から同意します。モルモン書はただの本ではなく、イエス・キリストを証する聖なる書物です。そして、それはあなたの人生をも変える力を持っています。

出典:Deseret News