ここ何年間もロバート・D・ヘイルズ長老が総大会のたびに同じネクタイをしていると指摘されていました。ニール・L・アンダーセン長老はこのネクタイについて心温まる話をフェイスブックでシェアしました。以下はニール・L・アンダーセン長老のフェイスブック2017年10月9日の投稿より。

アンダーセン長老、ヘイルズ長老のネクタイ友達について語る

わたしはロバート・D・ヘイルズを愛しています。昨日、彼を埋葬したとき、彼の驚嘆すべき生涯について多くのことが語られました―アスリートとして、ジェット戦闘機パイロットとして、ビジネスマンとして、夫や父親として、そしてさらに大切な主イエス・キリストの特別な証人として。見ず知らずの人に、それも子供に親切を示した男性(女性)こそ弟子と言えるのではないでしょうか。ヘイルズ長老と過ごした間、わたしは彼が多くの人に手を差し伸べ、励ましてきたのを本当にたくさん見てきました。この「ネクタイ友達」の話は7年間にわたる(その間ヘイルズ長老自身病気と闘っていました)ある子供との友情を表していますが、この話はわたしがここに出すまで決して広くは知られていませんでした。

2010年4月の総大会でロバート・D・ヘイルズ長老が話をするとき、5歳のジェイソンはメリーランド州ボルチモアの自宅でそれを見て、興奮して飛び上がりました。ヘイルズ長老がしていたネクタイは彼のクローゼットにあるネクタイととても似ていたのです。彼はクローゼットまで走って行って、母親にネクタイを結んでもらい、画面の中のヘイルズ長老と一緒に写真におさまりました。

総大会で話すヘイルズ長老をモニター越しに一緒のネクタイをして写真を撮る

6か月後、ジェイソンはネクタイをして、総大会でヘイルズ長老の名前が呼ばれるのを辛抱強く待っていました。嬉しいことに、ヘイルズ長老は白い水玉の同じ黒いネクタイをして現れました。

2011年4月の総大会では、ヘイルズ長老は話をしなかったので、長老を励ますためにジェイソンは同じようなネクタイをした二人の写真とともに手紙を書きました。これが「ネクタイ友達」と言われるヘイルズ長老との友情の始まりでした。

2011年10月の総大会までには、もう総大会でそのネクタイをすることは決まっていました。彼はジェイソンに次のような手紙を書きました。

「親愛なるジェイソン:
お手紙とわたしたち二人が総大会のネクタイをしている写真をありがとう。
わたしは君のためにあのネクタイをしました。ネクタイ友達がいるのは楽しいね。
わたしにお手紙をくれて嬉しいです。君の描いたすてきな絵もありがとう。
4月の次の総大会の後もお手紙楽しみにしています。

敬具

君の『ネクタイ友達』

ロバート・D・ヘイルズ」

総大会でのネクタイ友達に感謝するヘイルズ長老の手紙

このようにして総大会のたびに手紙のやりとりが続き、そこには「君のネクタイ友達、ロバート・D・ヘイルズ長老」というサインがありました。

ジェイソンが成長するにしたがい、ヘイルズ長老はネクタイのことだけではなく、バプテスマに備えること、そして神権、神殿に備えるように、そして「救い主である主に忠実に仕えること」について書いてくれるようになりました。2013年10月にはヘイルズ長老は総大会の話で「神の武具」を身に着けることの大切さについてジェイソンの写真を使いました。長老はよく彼のモットーである「名誉の帰還」という言葉も添えてくれました。

総大会で使われた神の武具を身につけるジェイソンの写真

2013年にはジェイソンはついにヘイルズ長老と対面することができました。これにより友情はさらに確固としたものとなり、ヘイルズ長老はこれからの総大会ではいつも同じ黒地に白の水玉模様のネクタイをしようと心に決めたのでした。

友人に対するもっともすばらしい贈り物として、ヘイルズ長老はその黒地に白の水玉模様のネクタイを自分の最後となる総大会のお話の後にはジェイソンにあげるので、2023年に伝道に出る前の聖餐会のお話ではそれをつけるようにと言いました。

木曜の夕方、妻のキャシーとわたしは中央幹部とともにメアリー・ヘイルズ姉妹にお悔やみを伝えましたが、ヘイルズ姉妹にも心にかけている人がいました。「アンダーセン長老、家にとっても特別なネクタイをしまった箱があるの。ジェイソンに渡すのを助けてくださる?」と姉妹は言ったのです。


この記事は元々はNeil L. Andersenがフェイスブックに載せたものを
www.ldsliving.comに“The Beautiful Reason Elder Hales Always Wore the Same Tie for General Conference”という題名で投稿したものです。
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