「気が利く人になりたい」と思ってもなかなか気を利かせた行動ができない、気が利くか利かないは生まれ持った才能だと思っていませんか?
実はわたしもこの記事のリサーチをするまではそう思っていました。
「気を利かせる」「察する」ことは、日本人(特に社会人)にとってとても大切な要素であるという風習がありますよね。逆に気が利かない人は本人も周りも苦労してしまいます。しかし、あなたも努力次第で「気が利く人」になれることを知っていますか?気が利くことはその人の生まれ持った才能だけで叶うものではありません。
末日聖徒イエス・キリスト教会では、「ミニスタリング」を通して隣人に愛を伝えるという取り組みをしています。しかし、ミニスタリングをしたくても具体的にどのように相手を助けてあげたら良いかわからず、難しい、と感じている人も多いのではないでしょうか。ミニスタリング において「気を効かせる」ことはとても大切です。
そこで今回は「気が利く人」になれる方法をリサーチし、お伝えしていきたいと思います。
わたしは大学時代、アルバイト先の先輩を通して「こんな風に気が利く人になりたい」と思ったことを覚えています。その先輩は、いつも周りの人があまりしたがらない嫌な仕事を自ら率先して行い、周りの人が気を遣うことがないように、いつも隠れて良いことをしていました。気が付くと面倒な仕事が終わっていてとても働きやすい環境でした。その先輩は大学を休学し、世界中にいる貧しい子供たちのためにボランティアをすることにしました。そのために日本を離れることを決め、そのアルバイトを辞めました。彼女がいなくなってから「気が利く人の影響力ってこんなにも強いんだ」と強く感じました。みなさんにも「気が利く人になりたい」と思った経験がありますか?
気が利く人の特徴
それでは「気が利く人」とは一体どんな人でしょう?
あなたは「気が利く人」と聞いて誰を思い浮かべましたか?
あなたの周りに気が利く人がいますか?もしいたら、その人にどんな特徴がありますか?
気が利く人の要素は以下の例のように色々あると思います。
- 必要なことにいち早く気が付き、さりげなく行動することができる(相手に気を遣わせない)
- その場の空気を読むことができる
- 相手のニーズをうまく理解し、先回りして相手を助けることができる
- 相手の立場に立って物事を考えることができる
- コミュニケーション能力が高く、スムーズに物事を進めることができる
- 挨拶やお礼がしっかり言える
- 一緒にいても疲れない
- 頼れる
どうでしょう?みなさんの周りにそんな人はいますか?
ミニスタリングとは?
「ミニスタリング」には、仕え、教え、導くという意味があります。
ミニスタリングにおいて「気を利かせる」ことはとても大切な要素です。なぜなら、人によっては助けが必要な時に「助けて!」と自分から助けを求めることはなかなか難しいからです。
そんな時誰かが気を利かせて助けの手を差し伸べてくれたら助かりますよね。
実際に気が利く人になれる5つの方法
(わたしの身の回りの人が実践している方法もいくつか紹介します。)
1.気が利く人の行動を観察し、真似してみる
気が利く人はどんな時にどんな行動をしているか、観察してみてください。
これなら気軽にすぐに始められますね。「この人は気が利くなあ」と思えるようになれば、あなたも気が利く人への第一歩です!
2.相手の立場に立って物事を考える
これはもちろん、人それぞれ異なるとは思います。例えば、落ち込んでいる時にぐいぐいと質問攻めされたり、あれこれアドバイスをされたりすることが迷惑になる場合もあれば、状況によっては誰かと話したり、相談を聞いてくれる相手を望んでいる場合もあります。気が利く人は相手の性格や状況をよく理解し、今相手にとって一番の助けになることは何かを考えることができます。
気が利く人からわたしが学んだことを紹介しますね。それはわたしが落ち込んでいた時期のことでした。その人はわたしが体調も悪く、精神的にも落ち込んでいることを察し、わたしを気遣うお手紙と、かわいく包まれたお菓子やキャンディーの入った袋をくれました。わたしにとってその小さなプレゼントはとても大きな支えとなりました。わたしのことを気にしてくれている、ということが伝わったからです。友人や親しい人など、相手のことをよく知っているのであれば気の利く行動を取ることが少し簡単になるかもしれませんね。普段の会話の中で相手の性格や相手のニーズを把握することが役立つかもしれません。
3.挨拶をする、感謝の気持ちをしっかり伝える
挨拶ができる人とはスムーズに会話が始められます。「おはよう!」の一言から相手の様子や状況を把握することができます。会話が苦手という人も、まずは「笑顔で挨拶をする」とういことから始めても良いかもしれません。
挨拶同様、しっかりと感謝の気持ちを伝えることも気の利く人の特徴です。
わたしの親戚は、幼いころから誰かに助けてもらったり、何かプレゼントをもらったら、必ずノートやメモに残しておきなさいと母親に教えられたそうです。彼女はしっかりとお礼の手紙やギフトカード、お花などをお礼に送るようにしています。高価なお礼はできなくても、その場でお礼の気持ちを伝えたり、小さな手紙で感謝の気持ちを伝えるだけでもお互いが温かい気持ちになり、より良い人間関係を築くことができるのではないでしょうか。
4.人が嫌がる仕事を率先してやってみる
わたしは小さい頃から父にこう教わりました。「人が嫌がる仕事を誰よりも先に進んでしなさい。」わたしは小学校、中学校、高校の12年間、いつも早いもの勝ちで最後まで残るトイレ掃除と草抜きをしました。最初は仕方なくやっていたトイレ掃除も、次第と楽しいものとなり、わたしの担当するトイレはいつもぴかぴかでした。掃除してきれいになったトイレを見ると、とても気持ちが良く、その達成感が好きでした。おかげで大嫌いだった片付けや掃除も、今では楽しくできています。あまりしたくない仕事を誰かがやってくれると、周りの人が嬉しいだけではなく、あなたにも必ず良いことが返ってくると約束します。
5.祈る
ある日曜日、わたしは聖餐会で聞いたある人の話に心を打たれました。彼は、「毎朝、今日誰かを助けることができるように、誰かに奉仕できるようにわたしを導いてくださいと祈ってください」と勧めてていました。彼は、「ミニスタリング(仕える、奉仕する)」とは、決して大きな事に限らないと言いました。彼の亡くなったおばあさんは、いつもにこにこ笑顔と前向きな人柄で周囲の人を癒し続けました。それも立派なミニスタリングです。心に浮かんだ人に最近どうしてる?とメッセージを送って、その人の事を気遣っていることを伝える、集団の中で寂しそうにしている人に声をかけてみる、体調が悪い友人を訪ねてみるなど、プレゼントなど、物質的な物ではなくても良いのです。そう思うとすぐに実践できそうですね。
わたしは「気が利く人」になりたくて、あれこれ気を利かそうと思っても、「もし相手におせっかいだと思われたらどうしよう」とか、「今はそっとしておいて欲しいと思われたら・・」など色々考えてしまって結局何もできずに、後から「あの時声をかけて助ければよかった」と後悔することがあります。「祈る」事で答えを求めることを実践してみると、「今、助けるべき」という促しを受けることができます。いつどのように行動して良いかわからないという時は、祈ってみてください。祈りにはわたしたちの想像を絶する力があります。必ず答えが見つかるはずです。
どうでしかたか?日々の心がけや努力次第で、あなたも「気が利く人」になることができるのです。ここに載っている事以外にも、皆さんが実践している方法があればぜひシェアしてください。