2019年1月から、教会のプログラムが3時間から2時間に変わり、安息日(日曜日)は1時間の聖餐会、その後1時間のレッスン、そして聖典学習を家庭中心に進めるプログラムに変わりました。みなさんはどのように個人での聖典研究を進めていますか?

新しい取り組みへのワクワクとプレッシャー

わたしは新しいプログラムに変わると発表があった時は、それが楽しみでもあり、不安の要素でもありました。今までは、教会に行けば日曜学校や扶助協会の教師たちが学ぶべきことを教えてくれていましたが、これからは自分でしっかりと計画し、実行する必要があります。そして、個人的に新約聖書に苦手意識を持っていたので、自分で勉強できるのかと不安に感じていました。また、子供がいる家庭の場合は、今まで教会で担当の教師たちが教えてくれていたレッスンのうち、半分以上を親が教えていく必要があります。

クエンティン・L・クック長老は、こう話しています。「教会の従来の教科課程は、日曜日に教会で行うことに重点が置かれていました。教会がサポートする家庭中心の新しい教科課程によって、家族と個人による宗教的な規律の実践と信仰深い行動に、さらに強い影響を与える必要があります。わたしたちは、霊的な影響を受けることで、永続する深い改心を家庭で得られることを、知っています。『わたしたちが目指しているのは、信仰と霊性、天の御父と主イエス・キリストに対する改心を深めることのできる方法によって、教会で行うことと家庭で行うこととのバランスをうまく取ることです。』

そしてこう続けます。

「今回の変更、家庭中心と教会サポートの部分には、柔軟性があります。いつどのように実施するのかは、個人や家族がそれぞれよく祈って決めます。例えば、これがすべての家族を大きく祝福することになる一方で、地元の必要に基づいて考えた場合、若い独身者やひとり親、パートメンバーの家族、新会員などは通常の日曜日の礼拝行事のほかに福音を信じる者同士集まって交流を楽しんだり、家庭中心で教会がサポートするという概念を基にしたこの資料を一緒に学んで信仰を強めたりすることができるのです。これは、希望する人がそれぞれで行います。」

個人、または家族で「自分(達)にあった勉強スタイル」

わたしの家族は、学校や仕事の関係で平日のスケジュールが全員ばらばらでなので、平日は個々で勉強し、日曜日の夜に全員集まってそれぞれが学んだこと、感じたことなどを分かち合うようにしています。また、わたしたちには2歳の子供がいるので、託児用のガイドブックを購入しました(オンラインでも見ることが可能です)。そのガイドラインに沿ってレッスンをするようにしています。

小さい子供(特に3歳未満)に教えたことがなかったので、どのように教えたらいいんだろうと不安に思っていましたが、幼い子供たちに教える」というガイドラインが役に立ちました。子供用のわかりやすいビデオのリンクがレッスンごとに載っていて、とても便利だと思いました。わたしの息子は座って話を聴くことがまだ難しいので、体を動かしながら教えたり、歌を歌ったり、ビデオを見たりしながら教えると、楽しく勉強ができることに気が付きました。わたしは、自分自身も楽しく勉強が続けられる方法がないかと思い、新約聖書の勉強用に、レッド・ヘディッド・ホステスという会社が出版している、レッスンジャーナルという書き込みができる教材を購入しました。色々な種類があり、モルモン書も同じシリーズの教材を使っています。自分の感じたことや新しい発見を書き込めるようになっています。また、質問が書いてあって、その答えを該当箇所から探して記入するようになっていたり、絵に書く欄があったりと、わたしのように読むだけではなかなか集中できない、または楽しく勉強したい、という人はこのような教材を探してもいいかもしれません。

ある独身成人の兄弟と、夫婦で勉強をしているという姉妹に、このテキストの使用方法とその影響力について聞いてみました。(救い主はわたしたちに,すべての人を自分の兄弟姉妹として愛するように教えられたことから、教会では男性を〇〇兄弟、女性を〇〇姉妹と呼びます。)

独身成人の兄弟

「土日に勉強しています。教会の後にSAで集まって毎週担当を変えて、テキストに添いながら教えるというよりは、強化し合うような形で学んでいます。意外と知らない教義もたくさんあって、かなりためになっています。普段からそれぞれ考えていることや経験していることを述べたりする中で、証を強める良い機会になっています。

前より教会に行く意欲が増したと感じますし、発見もたくさんあります。テキスト自体がシンプルで、自分の経験と照らし合わせたり、課題を見つけることができます。また、総大会の話を思い出したり、人から聞いたことを自分も実践してみようと思えたりします。以前より書き出すようにもなりました。また、悔い改める機会にもなっています。神様に信頼されること、神権を行使することなど、戒め以外の原則からも証を得られています。日曜日のレッスンのためによく準備することを心がけています。聖霊から学べるように、普段の備えが続けられる理由の一つだと思っています。」

夫婦で勉強をしている姉妹

「まず、わたしが隅から隅まで読んで調べて、その中から自分たちに一番必要なポイントを選びます。前週の日曜日の夕食後に、家庭の夕べの一環としてテキストからのレッスンをします。次の日曜日の予習をしておけば、クラスに効果的に参加できますので。マニュアルをガイドラインとして使用して、深い研究は自分たちに合わせてやっています。日曜日の教会の時間が短くなったので、家庭の夕べを日曜日に変えました。楽しい活動をしたいときは、その部分だけ週日にまわしています。」

独身の人や、子供のいない夫婦、子供のいる家庭、状況は様々ですが、友達同士で集まって一緒に学んだり、平日に個々で学習を進めて、家族全員が集まれる週末に学んだことを分かち合ったり、それぞれに合った形で工夫をしながら聖書研究が進めていけることは、とてもすばらしいことだと感じます。

わたしも実際にこのプログラムを始めて、以前より学ぶ意欲が増したと感じています。とてもわかりやすいガイドブックに加え、書き込みのできる教材などを使うことで、不安を感じていた聖典学習がとても楽しい時間となりました。改宗してまだ数年しかたっていませんが、教会のレッスンに頼ることなく自分でしっかりと子供に教えていけるように、教えながらもまずは自分がしっかり勉強しなければという自覚が出てきたように感じます。自分の学習の後に、夫や義父、母、弟などと分かち合うことによって、さらに新しい発見やテキストに載っていないようなことを学べています。また、福音を共に学ぶことで、家族の絆が深くなったように思います。忙しい日常のなかで、時間を作ってじっくり勉強をすることは簡単なことではありませんが、少しずつこつこつと続けることで、必ず以前よりも個人の信仰、家族の絆、友情をより一層深めることができると約束します。

みなさんは「わたしに従ってきなさい」を使って、どのような祝福や証を得ていますか?また、お勧めの使用方法などがあったらぜひコメントしてくださいね。