エライアスはギリシャ語のἨλίας、それはヘブル語のאליהוエリヤフで意味するところは「ヤーウェは私の神」。エイヤフのもう一つのかたちは英語で言うとElijahです。 [1]

 

エライアスという名前

エライアスとは人の名前であると同時に役職名でもあり、4つの基本的な意味があります。

聖典にはエライアスという人についての情報があまり書かれていません。現代の聖典では、教義と聖約110:12が明らかにしているように、エライアスは、「アブラハムの福音の神権時代」の鍵を委ねられた人です。この鍵にはアブラハムの聖約に伴う祝福が含まれています。それは1836年4月3日に、カートランド神殿において、預言者ジョセフ・スミスとオリバー・カウドリーに授けられました。このわずかな情報以外にこの人については何も知られていません。

新約聖書では、「エライアス」という名前は、ヘブル語の名前Elijah(英語)のギリシャ語に翻訳されたものです。(マタイ17:3;ヤコブ5:17−18)[訳者註:日本語では両方ともエリヤと訳されている]

 

称号としてのエライヤス

「エライアス」は神の王国を築くために登場する先駆者に対して使われる称号と考えられます。あるいは何か特に重要なことを回復するのを補助する預言者に使われます。後者の例はヘブル人のエリヤ(ジョセフ・スミス訳のマタイ17:10−14)

バプテスマのヨハネはそういう点からはエライアス(エリヤ)と考えられます。

「そのころ、バプテスマのヨハネが現れ、ユダヤの荒野で教えを宣べて言った、『悔い改めよ、天国は近づいた。』預言者イザヤによって、『荒野で呼ばわる者の声がする、「主の道を備えよ、その道筋をまっすぐにせよ」』と言われたのは、この人のことである。」

「彼はエリヤの霊と力とをもって、みまえに先立って行き、父の心を子に向けさせ、逆らう者に義人の思いを持たせて、整えられた民を主に備えるであろう。」(るか1:17)

そして、ジョセフ・スミスは、末日聖徒イエス・キリスト教会の最初の預言者ですが、彼もエライアスと見なすことができます。

「主なるわたしは、地に住む者に下る災いを知っているので、私の僕ジョセフ・スミスを訪れ、彼に天から語り、戒めを与えた。また、ほかの者たちにも戒めを与えて、彼らがこれらのことを世に宣言するようにした。これはすべて、預言者たちによって書き記されたことが成就するためである。」(教義と聖約1:17、18)