（何気なくモルモン教会と呼ばれることが多い）末日聖徒イエス・キリスト教会は、いくつかの面で、他のキリスト教宗派とははっきりと異なります。最も重要な存在の一つは、わたしたちの聖典には、聖書に加えて他の聖典があることです。回復されたイエス・キリスト教会で最も特徴ある聖典は、モルモン書です。聖書と同種の聖典としてモルモン書が存在することは、クリスチャン社会で異論があり、ある人々がすべてをまとめてモルモンはキリスト教ではないと非難する根拠とさえなっています。真実は、モルモン書が真実の聖典で、聖書と張り合うものではなく、聖書を補完するということです。


モルモン書は何処から来たか

モルモン書は、紀元前６００年から紀元４００年頃に古代アメリカに住んでいたある人々の歴史を記録したものを集めたものです。ほとんどはヨセフとその息子のマナセの子孫であるイスラエルの子孫です。これらの言葉は、預言者から預言者へ渡され、ついにモルモン書の最後から２番目の預言者モルモンの手に渡ります。モルモンは、すべての記録を神の導きにより一セットの版に編纂し、地中に隠しました。

金版は1823年に、天使がジョセフ・スミスをその場所へ導くまで掘り起こされることはありませんでした。(1) その金版は1827年に、ジョセフが翻訳を始めるまで、その場所から取り出されることはありませんでした。モルモン書の翻訳は、神から与えられた道具と啓示により可能になりました。末日聖徒は、モルモン書の翻訳が他のどんな本よりも完璧だと信じています。

なぜモルモン書が大切か

モルモン書にはいくつかの目的があり、最も重要なことは、聖書と同じようにイエス・キリストを証しすることです。モルモン書の目的は、「キリストのもとに来て神の慈しみにあずかるように彼らに説き勧め」ることです。（ヤコブ1：7）モルモン書は「二つの証は一つよりも力強い」という良い例です。主は、モルモン書が受けるであろう妨害を預言されました。

「『聖書か。我々はすでに聖書を持っている。だから、ほかに聖書は必要ない』と言う者よ、あなたがたは愚か者である。あなたがたはユダヤ人によらずに聖書を手に入れたか。・・・二つの国民の証が、わたしが神であることと、一つの国民をもう一つの国民と同じように覚えていることの、あなたがたへの証拠となることを知らないのか。・・・わたしがこれを行うのは、わたしが昨日も、今日も、またとこしえに変わらないこと・・・を、多くの人に証明するためである。」（２ニーファイ２９：６－９）

モルモン書は聖書と変わりません。その目的と教義は同じです。両方とも歴史背景が書かれた古代の預言者に与えられた神の啓示です。

モルモン書と聖書はともに機能する

両方の聖典が、イエス・キリストを証しています。イエス・キリストは復活後、実際にモルモン書の民を訪れました。聖書は、この神学理論を支持しています。ヨハネ10：16で、イエス・キリスト自身がこう説明しています。「わたしはまた、この囲いにいない他の羊がある。・・・彼らも、わたしの声に聞き従うであろう。そして、ついに一つの群れ、ひとりの羊飼いとなるであろう。」

聖書とモルモン書双方の教義は、お互いを支持しています。モルモン書は実際に、聖書で述べられているいくつかの教義を明確にする役割をしています。聖書は多くの翻訳とバージョンを経てきているので、その過程で重要な福音の真理が失われ、または変えられたとすればつじつまが合います。

たとえばモルモン書は、バプテスマについての教義を明確にし、広げています。イエス・キリストご自身がバプテスマを受けられ、すべての人がバプテスマを受けなければならないという模範を示されました。他のキリスト教宗派は、この教義を誤解してきました。ある宗派は水に沈めるバプテスマを施さず、多くは新生児にバプテスマを施します。モルモン書はバプテスマの儀式についての洞察を与えています。バプテスマは、浸水、「水の中に沈」」（モーーサヤ１８：１４）めなければならず、儀式と聖約を理解することができる人にだけ施されるべきです。新生児でなく、「責任を負うことができ、罪を犯す可能性のある者に」です。

両方の本が必要である

聖書とモルモン書は互いに頼っています。聖書とモルモン書を一緒に学ぶ時、キリストの福音が２つの異なる地域社会でどのように機能していたかを学ぶだけでなく、キリストの教義について、より学びます。両方の本はキリストを証し、その御許に帰るために従う必要がある過程をともに示しています。聖書とモルモン書を合わせる時、イエス・キリストの福音には境界がなく、それは魂を変え、昇栄させます。

(1)   ジョセフ・スミスは、古代使徒たちの時代以来、神により召された最初の預言者です。ジョセフ・スミスはキリストの教会を今日地上に回復した預言者です。

この記事は、Mormon Bibleに記事を１つ書いているシャルロッテにより書かれました。

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