なぜ地上にいるのか?

地上

この試しと洗練の期間は死すべき状態であり,地上での生活です。この点についてペリー長老の言及は:

地上での経験には2つの目的があります。最初のものはわたしたちがほかの方法では得られなかった経験をえることです。2番目は骨肉の体を得ることです。両方の経験が人の存在には不可欠です。今,わたしたちは試しに遭い,試験され,わたしたちが,主が命じられたすべてのことを行なうかどうかを見られます。これらの命令は福音の原則と儀式です。それがイエス・キリストの福音の中身です。どの原則や儀式もわたしたちの試験の目的全体と関わっていて,それはわたしたちが天の父のみもとに戻って,御父のようになるために備えるものです。

しかし,この試験と洗練の期間の間,わたしたちは誤りをします。わたしたちは不完全な人間だからです。聖典の教えるところによると,いかなる汚れた者も天の王国に入ることはできません(アルマ11:37)。それではどうしたらよいでしょうか?これがイエス・キリストが地上に来られた理由の一つです。ペリー長老の語るのは:

イエス・キリストが御父の永遠の計画の中で中心的な存在です。救い主として人類を贖う役割を果たしてくださることになったのです。神はその愛する独り子をお遣わしになって,アダムとエバの堕落の結果を克服できるようになさったのです。主はわたしたちの救い主、贖い主として地上に来られました。主はわたしたちに代わって,ご自分の命を捧げることによって,肉体の死という障害を乗り越えられました。十字架上での死に際し,主の霊は肉体から離れました。3日目にその霊と肉体は再結合して永遠のものとなり,決して再び分かれることはありません。

地上での生活には終わりが来ます。わたしたちすべてには死によって霊と肉体が別れる時が来ます。イエス・キリストの復活によって,わたしたちすべてが復活し,それに関しては自分たちの行ないが善であったか悪であったかは問われません。不死不滅は天の父のすべてのこの世に生まれて来る子供に与えられる賜物です。死は新たな,かつよりよい生活への通り道であると見られるべきです。栄光に満ちた復活を通して,肉体と霊は再結合します。わたしたちは完全な,不死不滅の骨肉の身体を得,その復活体は苦痛や死の影響を2度と受けません。しかし次の世において受ける栄光はこの世でのわたしたちの実績によって決められます。贖いの賜物と福音に対する従順さを通してのみ,わたしたちは神の御元に戻り、共に住むことが再びできるのです。

末日聖徒にとって,自分たちに神聖な受け継ぎがあるという知識はわたしたちの選択,価値観,終局的には運命全体に影響します。それによって優先順位の高いものに注意を受けるように助けられ,望んでいる方向に進み,ほかの道に逸れなくて済みます。

 

家族は神の子供たちに対するご計画の中心である

天の父はわたしたちを地上に1人で送ることはなさいませんでした。家族の中に送られたのです。この理由でイエス・キリスト教会の会員は伝統的な家族を擁護して強く立ちあがります。それが神の計画の一部だからです。「家族:世界への宣言」にあるのは:

「両親には,愛と義をもって子供たちを育て,物質的にも霊的にも必要なものを与え,また互いに愛し合い仕え合い,神の戒めを守り,どこにいても法律を守る市民となるように教えるという神聖な義務があります。夫と妻,すなわち父親と母親は,これらの責務の遂行について,将来神の御前で報告することになります。。。。。家族は神によって定められたものです。男女の間の結婚は,神の永遠の計画に不可欠なものです。子供たちは結婚の絆の中で生を受け,結婚の誓いを完全な誠意をもって尊ぶ父親と母親により育てられる権利を有しています。」

ダリン・H・オークス長老はイエス・キリストの使徒ですが,その教えによると:

神がその子供たちのために立てられた計画を知っている末日聖徒には,結婚や家族に対する独特な見方が生まれます。わたしたちが家族中心の教会として知られていることは,実に適切なことです。わたしたちの神学はまず天の両親から始まりますし,わたしたちの最大の望みは完全なる永遠の昇栄に到達することであって,それが家族という関係の中でのみ可能になることも,わたしたちは知っています。わたしたちはまた,男女間での結婚が神の計画を完成させるためにはどうしても必要であることも知っています。こうした結婚関係だけが,地上における誕生の場となり,家族を永遠の命へと備えさせるために承認された機会となります。わたしたちは,結婚をし,子供をもうけ育てることは神の計画の一部であると考え,そうしたことを行う機会が与えられている人々にとっては神聖な義務であると考えています。わたしたちは,地上や天における究極の宝とはわたしたちの子供たちであり,わたしたちの子孫であると信じています。

神は御自身で家族としてのパターンを最初の両親であるアダムとエバとともに確立なさいました。父親は子供の生活にとって安定させる力で,母親は彼らを育て,教えます。イエス・キリストの使徒であるM・ラッセル・バラード長老のこの点についてのメッセージは:

家庭は天の御父の計画の中核を成します。人は皆,天の御父の家族の一員であり,現世は自分自身の家族を形成し,親の役割を果たす機会なのです。人は家庭の中で神の愛に非常に近い「無条件の愛」を学びます。価値観を教え,人格を形成するのは家庭の中です。「父親」と「母親」という召しは,決して解任されることのない召しであり,家族の中にやって来る神の霊の子供に対する責任以上に大切な管理の職はありません。

家庭はわたしたちが価値観や優先順位を学ぶところで,子供たちがそれぞれの生活や家族を築くための基礎を与えるところです。伝統的な家族では,父親と母親がいますが,子供たちは最も好ましい成長の機会を与えられます。ペリー長老のこの点に関するコメントは:

「基本的な家族は社会の最も安定した確かな基盤であり,若人が将来様々な責任を果たすのに備えるために必要不可欠な場所であることを,わたしたちは過去何世紀もの経験から十分承知しています。男女間の結婚によって築かれる家族以外の家族形態は正しく機能していませんし,今後も決して機能しないことを理解しているはずです。」

永遠の命はわたしたちの家族と昇栄した状態で住むことができる能力です。それはこの世的な意味で築かれた家族ではなく,神の方法で作られた家族です。もしわたしたちの目標が,神が現在あられる状態であるとすれば,そして家族と永遠にいたいというのであれば,わたしたちは神が家族をどう定義されているのかを理解しなければなりません。わたしたちはこのことを古代と現代の預言者を通して学んできました。それに加え,神が定められたパターンに従うことによって学んできました。「家族:世界への宣言」がこのことをはっきり述べています。「男女の間の結婚は神によって定められたもの」なのです。

 

リサ・モンタギューはアイダホの山間にある小さな町に住んでいます。妻であり4人の美しい子供たちがいます。家族は一緒に冬はスキーをし、夏はキャンプ、釣り、海岸に行くなどの活動をします。彼女は生まれたときから末日聖徒イエス・キリスト教会の会員で、人生で救い主と福音の祝福があることに感謝しています。

編集者の一言:「なぜモルモンは神創りと呼ばれるのか?」は3回シリーズでお伝えします。