サタンはうそと偽りの父であり「狡猾な者」を含む多くの称号を持ちます。言葉を自由に操り、人を納得させます。実際にサタンは天に住んでいた霊の3分の1を惑わし、彼に従わせました。普段わたしたちは、サタンについてあまり学びませんが、サタンが末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン書があるので誤ってモルモン教と呼ばれる)の会員に対し、どのような手段を使うのか知ることは賢明なことです。エズラ・タフト・ベンソン大菅長は、総大会で次のように教えました。

「サタンの手段について学ぶことにより、わたしたちは彼の誘惑に対処できるようになります。」 エズラ・タフト・ベンソン大管長

このことを考慮しながら、サタンに抵抗できるように、教会員を攻撃するためにサタンが使う、反モルモンの8つの手段を見ていきましょう。

1. 真実半分、うそ半分

サタンに関する最大の誤解の1つに、サタンは常に100%真実ではない真っ赤なうそをつくというものがあります。しかしサタンは、はるかに賢いのです。サタンの最も説得力のあるうそは、うそに何かしらの真実を混ぜたものです。創世記3:3−4で、サタンはエバに禁じられた実を食べるように誘惑し「あなたがたは決して死ぬことはないでしょう(うそ)」「神のように善悪を知るものとなる(真実)」と言いました。

サタンの目的は、わたしたちが真理を理解できないようにすることです。真理とは何でしょうか?主は、教義と聖約で次のように説明されました。

24 真理とは、現在あるとおりの、過去にあったとおりの、また未来にあるとおりの、物事についての知識である。
25 これ以上のこと、あるいはこれ以下のことは何であろうと、初めから偽り者であったあの悪い者の霊である。(教義と聖約 93:24-25)

サタンはうそに包まれた何かしらの真実を使ってわなを仕掛け、常にわたしたちを欺こうとしています。腕のいい漁師が、釣り針に疑似餌を仕掛けるように、サタンはうそで包まれた半分の真実を使って、あなたをだまそうとすることでしょう。

「ルシフェルはずる賢く、狡猾です。ルシフェルが私たちに対して使うおもな方法の一つは、偽りを言い、だまし、悪を善、善を悪だと信じ込ませることです。…サタンとその手下は、私たちの周囲の至る所に疑似餌を置き、私たちがだまされて疑似餌に手をつけるのを今か今かと待ち構えています。」 M・ラッセル・バラード長老

2. 的はずれな口説

「情報で聞く者を惑わそうとする的はずれな口説は、たとえ説得力があっても、当面の問題に対し不適切である。」(的はずれな口説についての説明ー英語)

これはサタンが使う手段であり、圧倒的に最も効果的なものです。サタンは的はずれな事実でわたしたちを迷わし、落とし、滅ぼそうとしています。

例えば、「あなたは、天父の霊の子供であり、生まれつき価値のある存在」であることは真理です。しかしサタンは「あなたは太っている。独身であり、誰もあなたを必要としていない。あなたは背が低すぎる/高すぎる」とささやきます。これらの的はずれな口説は、真実かもしれませんが、それらは真理からわたしたちの注意をそらします。ゆえに、それらはサタンのうそなのです。サタンはうそに熟達しており、的はずれな口説を巧みにあやつります。

サタンは常に、教会に属する人たちに対して的はずれな口説を使います。誰かがモルモン書が真実であると証をすると、サタンは「しかしジョセフは、帽子に入れた聖見者の石を使ったではないか」と言うことでしょう。そのことと、モルモン書が真実かどうかということと何の関係があるのでしょうか?それは、的はずれな口説であり、わたしたちを混乱させます。再度申し上げます。「教会は真実です。」「しかし、ブリガム・ヤングはこう言いました…。」といった会話のように、真理とは無関係な事柄は、真理からわたしたちの注意をそらします。それは、まやかしなのです。

もしサタンが、Aは真実であるという事実から、わたしたちの注意をそらし、代わりに、わたしたちをBとCに注目させることができるならば、彼はわたしたちの証を密かに傷つけることができます。決して、自分の証から注意をそらされないようにしてください。

「サタンは善良な人々を攻撃する強力な武器を持っています。それは混乱という武器です。」 リチャード・G・スコット長老

 

3. 個人攻撃

「個人攻撃」は、ますますよく知られるようになってきています。もし政治の話題をよく知っている人であれば、見たことがあることでしょう。それは、問題を対処する代わりに、その人の人格を傷つけることです。ジョセフ・スミスはモロナイに、ジョセフ・スミスー歴史1:33で、サタンはジョセフの名前を良くも悪くもすべての民の中で語られるようにすると警告しました。これは今日も続いています。

例として、ある人が「ジョセフ・スミスは、神の預言者である」と証したとします。するとサタンまたはモルモン教徒の反対者は、「しかしジョセフ・スミスは、こんなことやあんなことをした」と答えます。「彼は預言者か否か」という質問に取り組む代わりに、彼のありとあらゆる事柄を非難し、彼の名前を叫び、怒鳴り、中傷します。わたしの哲学の教授なら、彼らの議論は無効であり、非論理的であると言うことでしょう。これは預言の成就でもあります。

「現代のすべての人が解答を迫られており、わたしたちの救いがかかっている重大な問いは、ジョセフは神に召されたのかということである。」 ブルース・R・マッコンキー長老

 

4. 不条理に訴える

サタンは、多くの場合、単純に回復はばかげたことであるとささやき、どうしてばかげているのか、それを証明することなしに、回復の主張を避けるよう人々をそそのかします。サタンは、常にこの方法を使います。「神さまが、14歳の少年に現れるだって?そんなことは、ばかげている!」とささやきます。 サタンはどうしてばかげているかについて、決して弁護しません。それは、できないからです。このことは、モルモン教の歴史をとおして見ることができます。「金版の聖書?なんてばかげているんだ!」または「今の時代に神さまが人に話されるだって?ばかげている!」あるいは「なぜ神さまは、わたしたちはガーメントを身につける必要があると言われるのだろうか?そんなおかしなことがあるもんか!」などと言う人を聞いたことがあるかもしれません。実際のところ、教義について言及する代わりに、サタンはただこう言うのです。「ばかげている!」

 

5. 権威に訴える

ある人は「御霊は、アブラハム書は真実であるとわたしの心に証しました」と言ったとします。するとサタンとその反対者は「しかし主要なエジプト学者は、パピルスの訳とアブラハム書の訳は一致しないと証明したではないですか!」と返すことでしょう。これは実は、多面性の誤った推論です。まず、彼らは自分の立場が正当であると証明するために、権威者に訴えますが、権威者にこの訴えの事情を伝えません。

ジョセフが、パピルスの巻物を購入した際に、その巻物の端はぼろぼろに裂けていました。そのため彼はその端を切り落とし、安全な場所に保管しました。そして、ジョセフはその巻物をアブラハム書として翻訳しました。 その後、巻物は失われ、その切れ端だけが残りました。エジプト学者が分析し、翻訳が不正確であると判断したのは、その切れ端のことであり、ジョセフがアブラハム書として翻訳をした巻物ではありませんでした。

誰かが、権威者や知識者に訴えようとするときに、あなたは神に証を求めてください。わたしたちが「新しい」ことを耳にするときに、その新しいことのために、聖霊からすでに得た証は覆されるのでしょうか?いいえ、そんなことはありません。聖霊がわたしたちに証することよりも勝るものは、決してあり得ません。

「聖なる御霊が内なる霊に語りかけてくださるときに、わたしたちはこの証を受けます。」 ディーター・F・ウークトドルフ副管

 

6. 誤った二分法

あるテーマに関して、たった2つの選択肢しかないと考えるのは誤りです。これは無神論者たちの間で、最も一般的な考え方です。神がこのようなことを行われるのであれば、神など存在しないという考え方です。無神論者は「もしわたしが神であったならば、こうするであろう。しかし現実はそうではないので、したがって神は存在しない」と考えます。実際に、答えはシンプルです。あなたは、神ではないのです。

「神の方法と人間の方法は異なりますが、神の方法は、人のものよりもはるかに優れています。」 デルバート・L・ステイプリー長老

 

7. 人々に訴える

この手段もシンプルです。「みんながやっているんだから、大丈夫だ」という論理は、悪いことをしても大丈夫だと、サタンが多くの若者たちを納得させるためによく使う方法です。これは多くの場合「仲間からの圧力」と呼ばれます。仲間に抵抗したり、正しいことを行うことが俗受けしないときに、それを行うのは難しいものです。そんなときには、預言者の勧告に従いましょう。

「安易な悪ではなく、困難な善をいつも選べますように。」 トーマス・S・モンソン大管長

 

8. 早まった一般化

簡単に言うと、1つ2つの経験から結論を引き出すことを言います。「あるビショップといやな経験をしたことがあるので、この教会自体、真実ではないと思う」と言う人がいます。少しの経験しかない、または、まったく経験がないにもかかわらず、結論を引き出す人は、早まった一般化の罪を犯しています。キリスト以外に、完璧な人はいないことを忘れないようにしましょう。

「神の完全な御子を除けば、神は不完全な人間を通してその業を行ってこられました。それは神にとって大変な忍耐を要することでしょうが、それでも神はそのようにしておられます。私たちもそうするべきです。」 ジェフリー・R・ホランド長老

 

結論

結局のところ、サタンのうそを見抜き、防ぐ唯一の方法は、この業は真実であるという、神からの証を得ることです。一度証を得たならば、サタンの揺さぶりに屈しないでください。サタンが「あなたの知らない教会のこの部分の歴史を見てごらんなさい」とささやくときに、あなたは「わたしには、この教会が真実であるという証があります」と答えることができるでしょう。その結果、神から選ばれた人を欺こうとするサタンの試みに打ち勝つことができます。ウークトドルフ管長が教えられたように、「自分の信仰について疑いを持つ前に、その疑いを疑ってみ」てください。

誰かが、あなたの心を明るくするよりも、暗くさせる議論を持ちかけるときに、この議論を提起しているのは誰であるか自問してください。背教者の言葉によって、あなたの信仰が揺さぶられないように気をつけてください。背教者からの情報は、信頼できる情報源ではないからです。ユダのように、彼らはすべてを捨て、今ではキリストに敵対する人々なのです。ニール・A・マックスウェル長老の有名な言葉で、次のように言われました。

「教会から離反した人々の目を通して教会について学ぼうとするのは、ユダの言葉からイエスを知ろうとするようなものです。」 ニール・ A・マックスウェル長老

PS. わたしのインスティチュートの教師ロン・バーソロミュー、哲学教授マイケル・アート、そして英語教授サム・ビーソンに特に感謝の意を表します。また、この案を練るために協力してくださったすべての方々に感謝しています。

 

この記事はJeremyによって書かれ、mylifebygogogoff.com投稿されました。