典型的なモルモン教の戒律に合わせられない子供の親は、他の教会員がそのような子供にどう反応するかによって時々苦しい経験をします。教会では清潔で慎み深い服装をするように教えられています。日曜日の集会では男性はスーツにネクタイをしめて参加することが望ましいとされていますが、わたしの15歳の息子の髪は長く肩に届いています。そしてたいてい教会にネクタイをしていくのを拒みます。

誤解しないで下さい。大抵の人はわたしたちにとって励みとなり,この件について温厚に接してくれますが,毎週,ほとんど例外なく,何人かは息子の長髪や服装についてコメントする衝動に駆られるようです。彼らの言葉を聞くとわたしは身がすくみます。

その人たちはまず、息子が教会に来ること自体が大変なことを知らないのでしょうか。毎回望んでいないのに髪型や服装について教会に来る度にいわれたらまた来たいと思うでしょうか。ここにいること自体が成功なのです。善意でしょうが,このような教会員たちはそれが分かっていません。それがわたしが言いたい事です。

彼らはわたしの息子の長髪が,彼がすごく気にしている大きい耳をうまく隠してくれるということを知らないのです。また自分の証に悩んでいることを知っていません。だから、わたしにとって最大限できることは彼を教会に連れて来ることなのです。子供たちがちょっととげとげしているモルモン教の親を代表して、教会員の方々に2−3提案したいと思います。

 

1.歓迎する

もし子供たちが教会やミューチャルの活動で疎外されたり批判されたりしたら,活動に参加するのはとても難しくなります。その代わりに「会えてうれしい」と告げて,ご自分の子供さんにも同じようにするように尋ねて下さい。

 

2.理解する

子供に長髪をやめさせたり,ネクタイ着用を強要したりする親もいると思います。ですから,多くの人たちはなぜわたしがそれを強制しないかと思っていることでしょう。しかしわたしは息子のことを知っていますし,すべてのことは一歩一歩進めていかなければなりません。

親はしばしば戦うことを選ばなければならないことを理解して下さい。みなさんはそれぞれの家庭で,どのようなことがなぜ起こっているのかすべては知らないでしょう。どうか親が,子供たちが福音に従って生きるように最善を尽くしていると考えて理解の目を向けて下さい。

 

3.忍耐強くある

ある人にとって容易のことがほかの人には難しいものです。変化は一夜にして起こりません。 

もし教会の指導者でしたら,なぜ慎み深く身だしなみを整えなければならないかの理由を説明し,それを愛のある裁きっぽくない方法で教えてください。子供たちがこれらの原則が理解できるように時間を与え,自分自身で変わる決意ができるようにさせて下さい。 

もしあなたがわたしたちの子供たちの指導者でなければ,子供たちに説教したり,身だしなみのことで恥をかかせたりしないで下さい。彼らの学校のこと,趣味,希望,夢などについて話して下さい。彼らを人間として価値を認め,外見以外のことで話すことがあることを示してあげて下さい。

 

4.誠実である

わたしたちの子供たちはあなたが誠意をもって彼らのことを考えていることを感じますし,あなたは彼らに対して大きな影響力になれます。わたしたちにはあらゆる助けが必要です。しばしば子供たちの心に触れ福音に生きるようにより強い願望を持つように働きかけてくれるのは青少年の指導者や配慮のあるワードの会員です。

信じがたいことですが,この6ヶ月の間,息子は散髪の度に髪の毛をすこしずつ短くしようとしています。そして,以前は決してしませんでしたが,時々ネクタイをつけます。わたしはこのことを限りない忍耐をもって努力している青少年の指導者たちの努力の賜物であると思います。わたしの息子の顔は彼らを見ると輝きます。そして息子は彼らから愛されていると感じていると知っています。

わたしは彼が宣教師の髪型にいつかなるのか分かりません。それどころか伝道に出るのは更に不確かなことです。彼は福音の原則をもっと受け入れる姿勢ができています。そして,そのことがわたしが彼に願う最高のことです。

 

 

この記事はジェシカ・カーターによって書かれました。