天父はすべての男女に子供をもうける神聖な力を与えられ、どのように使うか厳格な戒めを与えられました。性についての戒め、『純潔の律法』に従うならば、男女共にとても幸せになることができます。

 

生殖の力は神から与えられた神聖な特権

末日聖徒イエス・キリスト教会では、天にいる霊たちが地上に来ることができるよう主により子供をもうけることを命じられた、アダムとエバによって地上の生殖が始まったと信じています。肉体は、神がその子供たちに与えられた最も偉大な賜物(贈り物)のひとつです。

末日聖徒は、天父が骨肉の体を持っていると信じています。神はその子供たちにご自身のようになって欲しいと望まれているので、すべての男女は肉体を持つ必要があります。

子孫をもうけ命を与える能力は、主から与えられる力です。家族は地上の生活において最も基本的で肝心な単位であり、それを創造する能力は同じくらい重要です。神はその子供たちを祝福され、その力を正しく使って欲しいと望まれています

末日聖徒は、生殖の力は神聖であり、婚姻関係内でのみ使われるべきであると信じています。言い換えれば、男女は結婚前に、または、自分の夫、妻以外とは、性的関係を持つべきではないということです。これが、純潔の律法として知られているものです。

この教会の教義では、子供たちは幼い頃から、体は神聖な神からの贈り物だと教えられます。これは老若を問わずすべての会員が持つ信条です。そしてなぜ末日聖徒が、結婚の特別な祝福された状況以外でどんな性的関係も持たないのかを理解する助けになります。お互いを尊敬する夫婦間の婚姻関係内での生殖の力は清いものです。それは美しい贈り物であり、神聖な特権です。

 

純潔の律法は何を禁じているのか

純潔の律法に従うということは、婚姻関係でのみ表わすことが許される強力な感情をかき立てるようなことは、一切しないという事も意味します。末日聖徒イエス・キリスト教会の青少年が真剣にデートする時には、自分自身に、また相手にこのような感情をかき立てる行動を避けるよう勧告されています。

情熱的なキスや相手の上に横たわること、相手の神聖なプライベートゾーンに触れることなどを避けるというガイドラインが、彼らが純潔を損なうのを避けるために若い男女に与えられています。

サタンは、男女が純潔の律法を破って後の世で天父の御元(みもと)に戻れなくしたいと望んでいると、末日聖徒は信じています。生殖の力はとても神聖なので、破った時はその結果が人の救いが危うくなることがあります。

サタンは巧妙な方法で、男女が肉体を神聖と思わずに純潔の律法を破るように促すと、末日聖徒は信じています。サタンのこれらの悪意に対抗するため、教会員たちは、思いや言葉、行い、服装における清さのために努力できることは何でもします。

 

純潔の律法を破ってしまったら

純潔の律法を破ることは、重大な罪です。末日聖徒は、性的罪は「主の目から見て忌まわしい行いであること、まことに、罪のない者の血を流すことや聖霊を否定することを除いて、どのような罪よりも非常に忌まわしい行為」(アルマ39:5)であると信じています。

純潔の律法を破ることは深刻な不幸をもたらし、悔い改めることが難しいものです。もしイエス・キリストに信仰を持って罪を悔い改めるか、またはまだ末日聖徒イエス・キリスト教会の会員でない場合バプテスマを受け主の教会の会員になるならば、神は純潔の律法を破った者を赦されます。

この悔い改めの過程は難しく、初めから純潔の律法を破らないほうがもちろんずっと良いのですが。

悔い改めは、イエス・キリストへの信仰とその贖いの犠牲の力を通してもたらされます。人は犯した罪を心から申し訳ないと感じ、悔い改めの過程により清められるために主に赦しを願わなければならないと、末日聖徒は信じています。

完全に悔い改めるためには、重大な性的罪(姦淫や不貞などの)を神権指導者に告白もしなければなりません。ある種の罪の告白は、悔い改めの過程の一部です。回復や賠償も悔い改めの過程の一部です。そして、失った貞節は元に戻すことができないので、性的罪の場合回復は不可能です。これが性的罪が重大だとされる理由のひとつです

レイプされたり、性的虐待を受けた人々は純潔の律法を破った罪にはならないと末日聖徒は堅く信じています。純潔の律法を心に留めることによりもたらされる祝福は、そのために必要とされる厳格で純粋な従順に値すると信じています。

何よりも、主は戒めに従う者に適切だと思われる祝福を与えます。ですから末日聖徒イエス・キリスト教会では、ただ単に戒めとして与えられたという理由で純潔の律法に従うべきであり、神の子は、主の前に謙遜にすべての戒めに従う意思を持つべきだと感じています。

実際に、純潔の律法への従順は、すべての男女に益をもたらします。純潔の律法に従順であることは、今日世界中で広がっている性病からの守りとなります。結婚の絆の中で保たれている性的関係は清く、夫婦間の祝福された愛を表す行為です。夫婦共に互いに対して忠実であると知っていることにより、結婚前も結婚後も感情的な安心感と平安をもたらします。純潔の律法は真に、永遠に続く平安と愛をもたらす祝福です。