ソルトレーク・シティー ― 2017年1月25日水曜日、世界中の宣教師および宣教師訓練センターへの放送で、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)の専任宣教師の一日のスケジュールについての変更や柔軟性について発表された。

スケジュールとキーインディケーターの変更

モルモン教と呼ばれることもある末日聖徒イエス・キリスト教会の宣教師はそれぞれの伝道部会長と協議の上、これからはより効果的に奉仕できるよう安全面、地元の文化、健康および地域の状況に合わせてスケジュールを変更することができる。

今回新たに発表されたもう一つの方針変更は「キーインディケーター」(p.138) として知られる宣教師の報告についての簡略化である。

変更は末日聖徒イエス・キリスト教会の大管長会と十二使徒定員会により承認された。現在、教会の422の伝道部において71,000人以上の宣教師が奉仕している。

「スケジュールの最も重要な変更は宣教師と伝道部会長が宣教師の一日の務めの中で必要な決断や調整をするために裁量を与えることです」と十二使徒定員会会員で宣教師管理評議会を管理するダリン・H・オークス長老は述べた。

宣教師管理評議会のメンバーはこの訓練集会において、宣教師が人々にイエス・キリストの福音を教え、仕え、招きながらも宣教師自身の成長や進歩に関する教義と原則について話した。

現在、教会のガイドラインでは宣教師は6時半に起床し、運動、シャワー、身支度、朝食、勉強の時間を取ってから伝道のためにアパートを出ることになっている。通常は宣教師はアパートに夜9時には戻り、デイリープランニングをして10時半に就寝する。

これからの宣教師のスケジュールは仕える地域や国の文化によって、より柔軟性を持ったものとなる。例えば南アメリカで奉仕する宣教師の場合、少し遅く起きて、アパートにも遅く帰るが、一方アフリカの国によっては少し早く起きて、早く帰るということになる。

その他の調整としては、デイリープランニングを朝のスケジュールに持ってきて、アパートを出発したあとで同僚との勉強、言語学習、新任の宣教師の訓練を行うことも許可されている。

毎日のスケジュールの柔軟性に加え、週に一度の「準備の日」はより柔軟性を増したものとなった。洗濯、買い物、家族や伝道部会長へのメールや手紙、運動、レクリエーション活動をする時間をさらに持てるようになった。朝の勉強の時間はデイリープランニングと個人の勉強にだけあてて、同僚との勉強、言語学習、新任の宣教師の訓練は準備の日のスケジュールには組み込む必要がなくなった。

「この新しいスケジュールで良いところは、宣教師たちが選択の自由を用いて自分の時間を有意義に使うことを決めることができるようになることです」と中央若い女性会長で宣教師管理評議会の一員であるボニー・L・オスカーソン姉妹は述べた。「宣教師が時間を賢明に使うことを主が信頼しておられることを示しています。」

十二使徒定員会のデビッド・A・ベドナー長老は次のように付け加えた。「もう一つこの変更で興味深いのは、この教会は全世界の教会であり、一つのやり方がどこでも通用するという訳ではないということです。ですから地域や伝道部で調整できるようになることがとても重要だと思います。」

この方針の変更により、宣教師の健康とさらに効果的に働けるようになることが期待されている。伝道中だけでなく、伝道を終えた後のメリットにもつながる、と指導者たちは述べた。

「これにより宣教師たちが伝道を終えた後、通常の生活にスムーズに移行し、生活の中で祈り、聖文を学び、主に近くあり続けるという同じ目標を柔軟性を持って行えるようになります」と七十人定員会会員で末日聖徒イエス・キリスト教会の宣教師管理部管理ディレクターのブレント・H・ニールソン長老は述べた。

宣教師は効果的に伝道するためのキーインディケーターが単純化したものを使って行くことになります。報告内容は教えた人、バプテスマと確認を受けた人、バプテスマの予定がある人、聖餐会に出席してレッスンを受けている人、新しく福音を学ぶ人にだけに焦点を当てるようになる。

 

この記事はScott Taylerによって書かれ、Deseret Newsに掲載されました。