クリスマスが近づくと、街にはイルミネーションとクリスマスソングが流れて、自然と心がウキウキした経験がある人も少なくないでしょう。
2025年11月24日、東京の大手町タワーに、気軽にクリスマスの本質に触れることができるマシンが設置されました。
その名も、GIVEマシン。
今回このマシンの説明と実際に使ってみたレポートを紹介します。
GIVEマシンとは
これは大きな赤い自動販売機のような見た目をしていますが、商品が出てくるわけではありません。また、自分のために買うこともできません。
このマシンは、世界中で助けを必要としている人に、その人が必要としているアイテムをプレゼントするものです。
いわゆる、自動寄付マシンです。
ネットや現金での寄付は聞いたことがありますが、マシンを使って必要とされているアイテムを選び寄付することはあまり聞いたことがありません。
2025年の日本では、5つの慈善団体が賛同し、それぞれが6つのアイテムを提示しており、価格は1000円からとなっています。
寄付金は全額それぞれの団体に送られます。つまり、教会は寄付金から1円も受け取りません。また、機械、設置費用などの運用費はすべて教会が負担しています。
これはこの教会が慈善事業を大切にしていて、1人でも多くの人がクリスマスにキリストの精神を知り、体験してほしいからです。
クリスマスの精神
もともとクリスマスは、キリストの誕生をお祝いするイベントです。
新約聖書を読んでみると、キリストは貧しい人、病気の人、孤独の人、社会的な地位が低い人、また幼い子どもたちに手を差し伸べ、寄り添い、愛を示したことを学べます。
イエスの有名な教えの中に、「あなたがたは、世の光である」という言葉があります。
わたしたちが善を行おうとする時、その影響は光のように広がり、周りの人をも照らすということです。
Light the Worldプロジェクトは、宗教に関係なくすべての人に、イエスのような愛ある行動を通して「世界を光で照らしましょう」と呼びかけます。GIVEマシンをクリスマスに設置するのも、そのためなのです。
GIVEマシン公式HPより
クリスマスの時期に多くのクリスチャンは、キリストの生涯、彼が人々に与えた愛を思い出し、それを普段よりもさらに実践しようとします。
クリスマスの真の喜びは、救い主をこの季節の中心に置くときに、見いだすことができるのです。
トーマス・S・モンソン
GIVEマシンで寄付してみた
8年前に教会がGIVEマシンを発表した時から、わたしはこの日が日本に訪れることを心待ちにしていました。その嬉しさから日本でのオープンの日に早速行ってきました!
東京駅から外に出ることなく10分ほどで大手町タワーに着きます。

OOTEMORIという商業施設に入り、数分でGIVEマシンの会場に着きました。すぐそばにはこの施設の大きなクリスマスツリーもあり、とても素敵な空間でした。
そこには大きな赤いGIVEマシンが3台ありました。ボランティアの人がいて、やり方を説明してくれます。
支払い方法は、クレジットカードと現金です。
1つの団体に寄付することもできますが、今回わたしは現金で2つの団体に寄付しました。

とにかく、とっても簡単でした。しかも決済ができると画面上に紙吹雪が飛んだり、クレジットカードを使用するとアニメーションが始まり、かわいかったです。何よりやってみて楽しいと思いました。また心が温かくなる感じがしました。
ちなみに、GIVEマシンを使った寄付は、減税対象になります。
支払い後に出てくるQRコードから手続きすると、寄付した団体から寄付金受領が送られてきます。このクリスマスまでに寄付をすれば、2027年3月の確定申告で利用できます。
日本での取り組み
初めてGIVEマシンを日本で運用するにあたり、現地スタッフから苦労したことを2つお聞きしました。
設置場所
日本でGIVEマシンを設置するために、候補地がいくつかあったのですが、ほとんどが断られたそうです。それは、このプロジェクトを運用しているのが宗教団体だからです。
日本では、宗教団体というとあまりいいイメージがないという人も少なくないと思います。
このプロジェクトは、布教活動ではなく慈善事業であること、海外ではこのような活動を宗教団体が行うことはめずらしくないこと、運用費用は全額教会負担を説明しても、やはり宗教団体ということで受け入れてもらえませんでした。
結局20箇所以上から断られました。しかし、今回マシンの設置を許可してくださった建物側は、このプロジェクトの目的や社会貢献意義がとても高い取り組みだということを理解してくださって実現しました。
クレジットカード払い
クレジットカードは4つが利用可能です。こちらの4つはマシンで直接決済ができます。
- JCB
- アメリカンエクスプレス
- ダイナーズクラブ
- ディスカバー
お気付きかもしれませんが、VISAとMasterが入っていません。
これは日本の法律上難しいことがあるそうです。またクレジットカード会社の規定によって現段階では使用できないようです。
しかし、表示されたQRコードからオンライン決済が可能です。ネットに繋いで決済する必要があるので、ちょっと手間を感じるかもしれませんが、まったく使えないという訳ではありません。
また、今回マシンで直接決済できなかったクレジットカード会社も、このプロジェクトの意義を理解し、興味を示してくださいました。
今後どのような形になるか分かりませんが、多くの企業の理解があると、わたしたちが誰かに手を差し伸べる機会が増えるのかもしれない、と思いました。
GIVEマシンが日本にある意義
海外での活動と比較すると、日本でほかの人を助ける機会は少ないと感じます。
もちろん、街や電車で困っている人に手を差し伸べる人たちも見かけます。しかし、やはりちょっと恥ずかしかったり、断られたりするとちょっと悲しさを感じるのも事実です。
慈善事業のイベントを見つけるのも難しく感じます。
ただ、GIVEマシンはクリスマスシーズンに設置されるので、誰かへのクリスマスプレゼントとして堂々と寄付することができます。
また、日本で宗教があまり受け入れられない昨今、宗教が立ち上げたプロジェクトで困っている人を助けることは、本来宗教が社会に行うべきこと、与える善い影響の1つだと感じます。
クリスマスの本当の意味を体験できることも見逃せません。純粋に誰かのために何かをすることで感じる幸せは、消えたり忘れたりしません。
このクリスマスの精神は、クリスチャンでなくても経験して欲しいです。
まとめ
GIVEマシンはとっても手軽で、やってみると楽しいです。本来、人を助けることなどの奉仕は、楽しさを感じるものです。それはキリストも、きっと楽しんで人に奉仕していたのでしょう。
ぜひGIVEマシンを体験してみてください。もし東京まで来ることが難しければ、身近な人に手を差し伸べてみてください。クリスマスは、そんなちょっとした善い行いにピッタリです。ぜひ奉仕をして、心に感じる温かい気持ちを体験してみてください。