2026年2月、クラーク・G・ギルバート 長老が、末日聖徒イエス・キリスト教会の十二使徒定員会に召されました。
この知らせは世界中の教会員にとって大きな意味を持つのはもちろん、日本の会員にとっては、特別な親しみを感じさせる要素があります。ギルバート長老は若い頃、日本神戸伝道部で宣教師として奉仕しており、日本での経験を持つ使徒の一人だからです。
異なった文化と言語の中で福音を伝えた経験は、確かにギルバート長老の人生と奉仕の基盤の一部となっています。そしてその歩みは、教育と福音を結びつける独自の召しへとつながっていくのです。
教育と福音は切り離せないという信念
ギルバート長老は、2026年2月11日に使徒として召され、翌12日、ダリン・H・オークス大管長および大管長会顧問、十二使徒定員会の会員によって聖任されました。これは、彼のこれまでの奉仕とキャリアの積み重ねの延長線上にあります。
カリフォルニア州オークランドで生まれ、アリゾナ州フェニックスで育った彼は、幼少期から「福音と教育は自然に結びついている」という考えを家庭で育まれてきたと語っています。
両親のおかげで、教育と福音が何らかの方法で切り離されることはないという考えに至りました。信仰を持てば持つほど、学び、成長したいという思いは強まり、学び、成長すればするほど、信仰は深まります。
この教えは、ギルバート長老の学生時代にもはっきりと表れています。ブリガム・ヤング大学(BYU)で国際関係学の学士号を取得した後、スタンフォード大学で東アジア研究の修士号、ハーバード大学で経営学の博士号を取得しました。学術的に非常に高い評価を受ける環境に身を置きながらも、彼の関心は常に教会の教育に向けられていました。
教会の教育を通して世界を見る視点
卒業後ハーバード・ビジネススクールで教えていたギルバート長老の夢は、BYUで教鞭を取ることでした。そんな中、当時のBYUアイダホのクラーク学長が、ギルバート長老に「教会の教育を世界規模で再考するのを共に助けてほしい」という誘いを受けました。
その後の彼のキャリアは一貫しています。
- BYUアイダホ学長
- デゼレトデジタルメディア CEO
- デゼレトニュース社長
- BYU–パスウェイワールドワイド 初代学長
- 教会教育システム(CES)コミッショナー
このような責任ある立場で、ギルバート長老が重要視してきたのは、学ぶ1人ひとりがキリストにあって成長することでした。
BYUパスウェイワールドワイドは2009年の開始以来、180か国以上で28万8千人を超える学生に教育の機会を提供してきました。その成功についてギルバート長老は、制度や規模ではなく、「神聖な可能性」に焦点を当てていると説明しています。
この教会において、わたしたちは神のすべての子供たちには神聖な可能性と、キリストによってさらに大いなる者となる能力がある、と信じています。

使徒としての召しと明確な証
使徒として召された直後、ギルバート長老は次のように語りました。
今は、人々を救い主イエス・キリストに導くための素晴らしい時です。そうすることで、わたしたちはキリストの中に喜びと慰め、そして平安を見いだすことができます。(信仰プラス訳)
さらに彼は、ラッセル・M・ネルソン大管長の言葉を引用しながら、キリスト中心の生き方の重要性を強調しています。
世界中の人々が主を仰ぎ見るなら、主は人々の人生をより良く、意義深く、喜びに満ちたものにしてくださるでしょう。そしてそれは、救い主イエス・キリストによって、また救い主イエス・キリストを通して起こるのです。
この言葉は、ギルバート長老が長年、教育・指導・管理の立場にありながらも、常に中心にとしてきたものがイエス・キリストへの証であったことを示しています。使徒としての新しい責任は、彼にとって方向転換ではなく、これまでの奉仕の延長として受け止められていることが分かります。
日本の教会員にとっての意味
日本では、クリスチャン自体がマイノリティであり、さらにこの教会の会員はもっと少ないです。しかし、日本について知っている使徒が新たに1人召された事実と彼の言葉は、日本の教会員に大きな励ましとなるでしょう。
出発点が恵まれていようと厳しい状況であろうと、わたしたちの目と傾きを、天に向け続けましょう。そうするときに、キリストはわたしたちをより高く引き上げてくださいます。
教育者として、指導者として、模範を示し奉仕してきたギルバート長老は、今や使徒として召されました。
クラーク・G・ギルバート長老の証と歩みは、イエス・キリストを中心に据える人生が、どのように人と世界を強め、高めていくのかを、確かに示しています。
参考:Church News