クリスチャンにとって、クリスマスの季節は救い主がこの地上に来たことを思い出す、光と希望に満ちた時期です。しかし、年末の忙しさや「完璧なクリスマス」を準備しようとすることで、クリスマスの本来の希望を見失ったり、疲れてしまうこともあります。
気が付いたらクリスマスは終わってて、結局プレゼントや欲しい物のことばかり考えていた、という経験はありませんか?これは、クリスマス商戦の煽りを受けているのかもしれません。
しかし、もし今年はいつもと違うクリスマスにできるとしたらどうでしょう?
今年は、キリストに近づくことを中心にしたクリスマスシーズンにしてみませんか?そのための10のアイディアをご紹介します。

1. 神様とつながるために、世の中から少し離れる
SNSが毎日の生活に欠かせないものだとしても、神様を近く感じたいなら、一度距離を置くことをおススメします。
神様は大きな声ではなく、あなたの内側に伝えるために「静かなささやき」で語ります。しかし、あなたの心がスマホなどのデバイスに向いたままだと、そのささやきには気付けないかもしれません。
一日だけでもSNSを断ち、その時間にキリストのことを思う時間を取りましょう。キリスト生誕の物語を読む、キリストを感じた出来事を振り返る、讃美歌を歌うなどができるでしょう。この動画もおススメです。
きっとその日、あなたのクリスマスはキリストに近づくものになります。

2. 自分の聖約を思い起こす時間を持つ
もしあなたが教会の会員なら、バプテスマや神殿の儀式など、あなたが神様と交わした聖約を思い起こしてみましょう。
聖約を思い起こすための毎週の聖餐が当たり前になっていませんか?聖餐の祈り、静寂、主の贖いについてさらに考えてみましょう。
また神殿ガーメントは、わたしたちが神様と結んだ聖約を思い出させてくれます。このクリスマスはいつもの習慣から一歩離れ、なぜそれを身につけているのか思い返してみましょう。
ヘンリー・B・アイリング長老はこう語りました。
神殿の聖約を守り、それを覚えているなら、聖霊を招いて伴侶とし、聖霊によって強められ、清められることができます。
聖約を思い出してそれを尊ぶとき、わたしたちは生活に御霊を招き、同時に主へと近づいていきます。
3. いつもと違う祈り方をしてみる
祈るとき、どんな風に感じますか?
遠くの誰かと話しているように感じますか?
もしそうなら、このクリスマスシーズンに祈り方を見直してみましょう。
いつも同じ言葉ではなく、いそがずに、神様が目の前にいると想像して、あなたの心の中にあることを語ってください。
本当の悩み、願い、質問を心から祈ると、想像しているよりも自分の近くに神様がいることが分かります。
キリストが教えたことは次の通りです。
あなたがたの父なる神は、求めない先から、あなたがたに必要なものはご存じなのである。
祈りは、あなたを理解し助けたいと望んでいる、神様との対話です。

4. あなたを縛るものを手放す
この機会に、過去にあなたを傷つけた相手と和解し、辛い記憶を手放しましょう。
自分を傷つけた相手を赦すことはとても苦しいことかもしれません。しかし、赦せないという気持ちを抱えて生きていくことは、赦すことよりももっと苦しく、あなたを幸せから遠ざけます。
クリスマスはただキリストの誕生を祝うためではありません。あなたを縛る鎖から救うためにキリストが生まれたことを考える時でもあります。
赦すことは、自分だけで重荷を背負わずに済む方法です。
ブルース・K・フォーダム兄弟は言いました。
自分自身やほかの人々を赦すことは、わたしたちに内なる平安をもたらし、救い主に近づけてくれる神の賜物です。
赦すことはあなたを救い主へと導く力です。このクリスマス、赦しという贈り物を差し出してみてください。すぐには赦せないケースもあると思いますが、赦すための一歩を踏み出すことをお勧めします。
5. 批判ではなく、優しさを選ぶ
1日に何度、誰かの欠点を考えると思いますか?
大切なのは、その後にどう行動するかです。誰かへの批判が浮かんだら、優しい思いに置き換えてみましょう。
それは愛と慈しみを選ぶということです。 モロナイはこう教えました。
しかし、この慈愛はキリストの純粋な愛であって、とこしえに続く。
心の中に生まれた慈愛は、あなたをキリストに近づけます。

6. 誰にも気づかれない人に寄り添う
多くの人は「できるだけ避けたい相手」がいます。
しかし、キリストは拒絶でなく受け入れることを教えました。
このクリスマス、そんな人に声をかけてみてください。
興味を持って質問し、心から話を聞いてみてください。それが誰かにとって何よりの贈り物になるかもしれません。
キリストはいつも誰からも注目されない人を見ておられました。 あなたもある一日を決めて、キリストを真似してみてください。誰かの生活を明るくし、温かい気持ちを感じる日になるでしょう。

7. 聖文の物語を1つ深く理解してみる
聖文には美しさがありますが、理解が難しい箇所もあります。
いつもなら読み飛ばす部分かもしれません。しかし、このクリスマスシーズンには一つだけある物語に集中して深く学んでみましょう。
教会の公式資料などで調べると、驚きの発見があるかもしれません。
聖文を理解すればするほど、キリストはただの名前ではなく、あなたの心の中で生きる存在になります。

8. カレンダーを「目的を持って」使う
紙のカレンダーを用意し、一年間で神殿へ行く日を決めて書き込んでみましょう。可能なら定期的に行けるように計画してみてください。予定が自然に空くのを待つ必要はありません。そんな日はいつまでも来ないからです。
予定と時間は自分で作りましょう。
アイリング管長はこう言いました。
神殿に参入するとき,わたしたちは前世で御二方との交わりからもたらされていた平安を感じることができます[。]
もし計画していたのに神殿に行くことが難しくなったら、日付を変更して大丈夫です。ただし、神殿に行くことはやめないでください。継続こそが鍵なのです。

9. 神権の祝福を求める
わたしたちは時々、神権の権能を持つ人の手が頭に置かれ、心が求めてきた言葉を聞く必要があります。
このクリスマス、神権の祝福を求めてみてください。または自分の祝福文を読み、祈りながら深く考えるのも良いでしょう。
どちらも、神様の力に触れ、神様がどれほど自分の近くにいるかを感じる助けとなります。

10. 奉仕し、クリスマスを特別にする
キリストに従う最も確かな方法は奉仕です。大きな行いでなくても、心からの小さな行いで十分なのです。
信仰について語ること、じっくり耳を傾けること、誰かのそばにいること、これらも奉仕です。
イエスはこのように教えました。
これらの最も小さい者のひとりにしたのは、すなわち、わたしにしたのである。
クリスマスは善意の季節です。奉仕するとき、御霊をあなたの人生に招くことができます。
クリスマスの時期はすることが多くあると思いますが、今年は「クリスマスにやることリスト」をこの10個に減らしてみるのはどうでしょうか。そうすれば12月26日に、自分はキリストと共にクリスマスを過ごすことができたと気づけるでしょう。
今年、あなたの最大の贈り物はキリストそのものかもしれません。