日本時間の2025年12月8日、ユタ州ソルトレイクシティのカンファレンスセンターシアターで、クリスマス・ディボーショナルが行われました。

2025年のクリスマス・ディボーショナル
カンファレンスセンターシアターでの今年のクリスマス・ディボーショナル 
画像:末日聖徒イエス・キリスト教会

今回は、教会の「世の救い主」の制作セットからの録画放送だったので、いつもと雰囲気が違い、新鮮で神聖な感じがしました。

毎年クリスマス・ディボーショナルは素敵なクリスマスの音楽が個人的に楽しみだったのですが、今回は過去に演奏された曲が使われていました。それでも美しく壮大な音楽からは、クリスマスの特別さを感じることができます。

演奏された楽曲は次の通りです。

神の御子は今宵しも

Oh, Holy Night

Christmas Bells are Ringing

How Far Is It to Bethlehem

ああ、ベツレヘムよ

さらに、ディボーショナルでは4人の指導者が話をしました。彼らの話を聞いて、クリスマスを心から楽しみ、充実したクリスマスにする方法を学んだので、ご紹介します。

絶望の中でも希望がある

日本でのクリスマスは、平日であることが多く、加えて年末ということで、多くの人が忙しく過ごしています。欧米ではこの時期は大型連休となるため、家族でゆっくり過ごす人が多いです。

年末で忙しい日本でも、クリスマスを希望が溢れるひとときにすることができます。

中央初等協会会長のスーザン・H・ポーター姉妹は、2010年と2016年のクリスマスイブに苦しい経験をしました。

夫が原因不明の病気で手術をし、回復をするも2016年のクリスマスイブには亡くなったのです。

ポーター姉妹は、辛く困難な状況を「希望や太陽が沈む」と表現しました。しかし、彼女の信仰とキリストへの知識、そしてクリスマスという時期がポーター姉妹に希望と光を与えました。

太陽が沈んでいくときに、主がわたしたちに光と理解を与えてくださったようでした。イエス・キリストに心を向け続けるとき、主は希望と癒しの道を照らしてくださいます。

年末は忙しく、心にゆとりがないかもしれません。予想もしていない悲しく嫌な出来事を経験しているかもしれません。しかし、キリストについて考え、知って、思いを向けてみてください。

たとえ小さくても暗闇の中で光を見つけ、きっと心が軽くなると思います。

受け入れることは受け身ではない

クリスマスにプレゼントをもらう人もいるでしょう。ただ、もらったものを受け入れるかどうかは自分次第だと、ティモシ―・L・ファーンズ長老は話しました。

受け入れる言葉には、意識的な選択と意図的な行動が含まれます。

ファーンズ長老がブラジルで伝道をしていた時に、貧しい家庭に福音を教えた経験がありました。その家族は、クリスマスに宣教師のためにたくさんの食事を用意してくれました。

彼らは、ファーンズ長老と同僚を心からもてなし、食事をしてくれることを喜んでいました。

どのような機会も、受け入れる人の選びと行動によって、その価値が変わることを感じました。

ファーンズ長老のメッセージは、日々悔い改めて、キリストを自発的に受け入れることを教えてくれました。

キリストに対するわたしたちの献身は、満点を目指して提出する学校の課題とは異なります。…わたしたちは改善しようと務める時、主に心を向けます。それは私がやった、獲得した、達成したという精神ではなく 、むしろわたしは受け入れますという精神です。

キリストがわたしたちのためにしてくれたことも、受け入れるわたしたちがどのような気持ちを持ち、行動するかで、きっと変わってくるでしょう。

孤独な人に寄り添うクリスマス

ジェフリー・R・ホランド長老は、妻を亡くしてから3度目のクリスマスを迎えます。

伴侶に先立たれたり、家族から離れている学生や伝道中の宣教師にとって、孤独なクリスマスとなる可能性があります。

欧米では、クリスマスは1年で一番家族と過ごしたいと思う日です。クリスマスソングの1つにも「I’ll be home for Christmas (クリスマスを我が家で)」があります。

これは、欧米にはキリスト教徒が多く、クリスマスの意味を理解しているから存在する文化とも言えます。

人々が贖いの業を理解すると、クリスマスの夜は喜びと約束の夜、天使と星と救いの夜となり、できる限り大切な人々と過ごす夜となりました。

ホランド長老はそんな人たちが素敵なクリスマスを過ごせるように、クリスマスに1人で過ごしている人の家族となるようにと勧めました。

日本もこれだけクリスマスが浸透しているので、クリスマスの意味を知り、考えて、理解することができます。その過程を踏むことが、充実したクリスマスを過ごす確実な方法でしょう。

大切な人に小さな贈り物を

ヘンリー・B・アイリング管長は、娘さんたちとパンを作り、それを近所の人に配る伝統がありました。

世界中のいろんな家庭、いろんな地域のクリスマスの伝統によって、キリストの誕生を共に祝い、一つとなることができると話しています。

人生の状況が良くても悪くても、イエスのおかげでいつも主の愛を感じ、主に希望を見いだすことができます。

キリストの誕生を祝うクリスマスは、人の心に優しさと愛が生まれ、それを誰かに与えようという気持ちにさせてくれます。

キリストに思いを向けると、さらに導きを受け、年末の忙しさの中でも、素敵なクリスマスを過ごすことができます。

アイリング管長は、ハワード・W・ハンター長老の言葉を引用して、クリスマスに大切な人にできる小さな贈り物の提案をしてくれました。

今年のクリスマスにやってみること~ハンター大管長の言葉から学ぶ~

  1. 争いを修復する
  2. 忘れられている友達を探す
  3. 疑念を跳ねつけ、信頼に変える
  4. 手紙を書く
  5. 穏やかな返答をする
  6. 青少年を励ます
  7. 言葉と行いで誠実さを示す
  8. 約束を守る
  9. 人へのわだかまりを捨てる
  10. 敵対する人を赦す
  11. 謝る
  12. 理解するように努める
  13. ほかの人々への要望を吟味する
  14. まずほかの人のことを考える
  15. やさしくなり、もう少し笑う
  16. 感謝を述べる
  17. 見知らぬ人を歓迎する
  18. 子どもの心を喜ばせる
  19. 地上の美しさと偉大さを楽しむ
  20. 愛を言葉にして何度も伝える

できることからやってみましょう。忙しくてもきっとできそうなことはあるはずです。まずは計画してみるだけでもいいかもしれません。

あなたの心が、クリスマスをより良くしたいと願うなら、きっといつもと違った充実したクリスマスになるでしょう。

クリスマス・ディボーショナルはこちらからご覧になれます。