みなさんのお父さんはどんな人ですか?みなさんは父の日にどのように感謝を伝えようと思っていますか?お父さんと良い関係で、素直に感謝を伝えることができる人もいれば、照れくさくて何を伝えたら良いかわからない人、またはお父さんとの関係が良くなく、悩んでいる人もいると思います。今回は、数人のお父さんとのエピソードや父の日にできる楽しい活動、プレゼントのアイデアなどを紹介していきたいと思います。
父とわたしの関係
エピソード1(Rさん)
わたしは遠い大学に通うために、実家から出ました。毎日会えない代わりに、家族と定期的にビデオコールをすることにしました。最初の頃はお父さんと何を話したら良いか、よく分かりませんでした。でも、お母さんに話すようにお父さんにも話しかけるよう心がけていたら、以前よりも会話がスムーズになりました。中学生の頃は、兄が父について「ガニマタでダサい」などと悪口を言い始めました。それを鵜呑みにしてしまったわたし。父との距離が遠くなっていったように思います。今思うと兄の言うことに惑わされず、ありのままの父を受け入れられたらどんなに良かっただろうと思います。結局、父のことをどう思うかは自分の選びですよね。お父さんとの距離を縮めるためには、自分からお父さんに歩み寄ることが必要ではないかと思います。
エピソード2(Mさん)
父の職業は医者です。物心ついた時から父は仕事に追われ、ほぼ不在でした。高校生の頃、父とわたしの関係は最悪でした。その原因の大半は、父が小学生の頃から家にまったくいなかったことでした。父はわたしにとって悩みを相談できる存在ではなかったのです。わたしには姉、8歳下に弟がいます。なのでわたしは結構自由にやりたいことをやって生活していました。姉や弟は何でも好きな物を買ってもらっていたのに、わたしだけはいつも「自分で働いてお金を稼いで生活しなさい」と言われていました。だから、なんで自分だけ・・と感じていました。父と何を話して良いのかも分かりませんでした。しかし、大学生、就職、結婚して自分が父親になったことなどの経験から、父の教えてくれた「一生懸命働く事」、「自立すること」がとても大切なことだと理解することができました。そして、父が家族の為に払ってきた「目に見える犠牲」、そして「目に見えない犠牲」に気が付き、父親としての視点から物事を考えるようになったことをきっかけに、父との関係も良くなりました。確かに父親の気持ちは父親にならないと分からないものだけど、若い時に少しでも分かっていたら、父に対する態度も違っていたと思います。
エピソード3(Jさん)
正直、わたしは父が嫌いです。
わたしが5歳の頃には、父は単身赴任で家にはいませんでした。年に数回は帰ってきて、一緒に夕食をとったりして、その時間がすごく嬉しくて、当時は毎度本当に楽しみにしていたのを覚えています。
しかし、わたしが大学生になった時、母がわたしを呼び出し、少し息をついたあと、真実を話してくれました。父が不倫をしたこと、わたしには既に義兄弟もいること、これから離婚するということを伝えてくれたのです。わたしがある程度大人になるまで親族ぐるみでこのことは伏せてくれていたようでした。
母は、いつも笑顔でした。そんなことは微塵も感じさせることはないくらいに。
そんな母を裏切った父が恨めしかった。そして、わたしの父が「誰かの父」になっているということが、後になり寂しくも思いました。
それを機に、わたしの姓は母方の姓に変わりました。
それからしばらく経ち、社会人になったくらいの頃に、父と年に数回会うようになり、母の勧めもあって食事に行くようになりました。
しかし、今から5年前のある日、父と些細なことがきっかけで喧嘩になり、それ以来、今に至るまで会っていません。
本当に些細なことではあったので、わたしは既に熱は冷め、仲直りしたいとは思い、結婚、出産の報せを入れていますが、返信は一切ありません。
これまでほとんど父はいない生活を歩み、母を苦しめた父を恨み、嫌っているはずの父でしたが、やはり母同様、世界で1人だけの存在である父に、お祝いのお金とかそういうのは一切いらないから、せめて「おめでとう」の言葉だけでも欲しかったのが正直なところです。
きっと結婚式でも母の隣に父がいれば…父が挨拶をしてくれていたら…孫を抱いてくれていたら…いろいろ考えては悩み、キリがありません。
そして、「父のいないわたし」は今、父になりました。
よちよち歩きのチビたちにとって、誇れる父になりたい。それには、チビたちの祖父と父が不仲のところは見せられない。またわたしの父もそう老い先長くはないはずだから、今一度、頭を下げて会ってみようかな。きっと今なら少しくらいは分かり合えるはず。そう信じてます。
上記の3つのエピソードを読んでいかがでしたか?これらのエピソードの著者は性別、宗教、職種また、家族構成などで様々ですが、共通にして「できれば父親と仲良くしたい」「愛を示したい」という思いが伝わってきますね。どんな関係であれ、父親が世界に一人だけの存在である事に変わりはありません。父との関係を築きたい、歩み寄りたい、理解したいという気持ち。これは人が生まれつき持った性質なのかもしれないですね。
家族でできる父の日アクティビティ・ギフトアイデア
あなたはここにある質問にいくつ答えることができますか?ぜひ家族みんなでやってみてください。そして書いたものをお父さんにプレゼントしてみましょう。
父の日のプレゼントアイデア
- サプライズで釣りやキャンプを計画する
- サプライズバーベキューを計画する
- お父さんの好きなメニューを準備する
- お気に入りの写真を使って、手作りでデコレーションした写真フレームを作る
- お父さんの好きなデザートを作ってあげる
- 手作りカードを作る
父の日のプレゼントは、お父さんが好きな物、好きな事、趣味によって変わりますが、大好きなお父さんのために一生懸命考えてくれた、という気持ちが何より嬉しいプレゼントとなるはずです。リストに載っていないアイデアがあればぜひコメントにシェアしてください!
父の日が特別で、思い出に残る日になることを祈っています。また父の日に関わらず、年間を通して皆さんが父親とより良い関係を築くことができますように。