オーケストラと歌うモルモンタバナクル合唱団

 

ハリウッド映画であれば、数百万ドルの大きな予算で製作されるでしょうが、3月11日金曜日にユタ州、アイダホ州、ネバダ州の25ヶ所の劇場で公開される「Singing with Angels」が誇るのは、モルモン・タバナクル合唱団全団員との共演です。

この長編映画は、ドキュメンタリーでもコンサートでもなく、一人の若い母親が合唱団入団テストを受け、入団するまでの物語です。人生の試練や心痛をとおして、まわりの人々が彼女と彼女の家族を支え強める様が描かれています。

2014年にキャンドルライト・メディアが、合唱団を中心にした映画製作の話をもちかけるやいなや、モルモン・タバナクル合唱団のロン・ジャレット会長はとても喜びました。

会長は「合唱団の舞台裏と団員たちの犠牲について話す必要があると思いました。合唱団が映画に出演するのは、ミスター・クルーガーのクリスマス以来のことですから」と話しました。

会長は大管長会から、合唱団の映画出演の認可を受けました。

「天使と共に歌う」

映画の主人公はフィクションですが、物語には真実が織り交ぜられています。それは台本を書くにあたり、監督のブライアン・ブロウが、現在の団員と元団員に合唱団での特別な経験をメールで分かち合ってもらったからです。

その多くは感動的な物語であり、そのいくつかは映画の中に織り込まれています。ジャレット会長は「わたしにも似たような経験があります。その多くはとても個人的なため、特定の人としか分かち合うことができません」と話しました。

このような経験の一つから、この映画の題名がつけられました。多くの団員は、特に初期のアルバムのために、とても難解なウェールズのレコーディングをしたときに、天使の存在が加わわるのを感じたと話しました。

 

完成までの道のり

ブライアン・ブロウは、台本を書いていたときの最大の試練は、彼の姉妹であるブリッタニー・ウィスコムが書いたストーリーを合唱団が圧倒することなく、それでいて合唱団を十分に目立たせることだったと語りました。

実際に、合唱団は公演や日曜日の放送のためとても忙しく、撮影は一晩の三時間しかありませんでした。「わたしたちは、とても注意深く計画をたてました」とブロウは言いました。

映画の合唱団の指揮者と会長はフィクションで、俳優たちによって演じられましたが、モルモン・タバナクル合唱団の指揮者マック・ウィルバーグは、劇中で歌われるすべての合唱曲を選びました。彼は「非常に気をつけて選曲したので、合唱団を最大限によく見せていると思う」と話しました。

ところで、ジャレット会長はこの映画に満足したのでしょうか?会長は「映画を観た最初の数回は、すべてが正しく描写されているか確認するために、批判的な目で観ました。そしてプレミアの晩、初めて一般の視聴者として観たときに、映画のスピリットに感動させられました。笑ったり泣いたりしました。」

「プレミアの晩、ほとんどの人々は映画がとても美しいストーリーなので驚いていました。人々は観終るときに、合唱団員になるとはどういうことであり、団員らが払う犠牲や、代わりに受ける祝福を理解することでしょう」と話しました。

この映画は、感動的であり魅力的です。場面を通して織り込まれた合唱曲は、全面的に気持ちを高めてくれます。

「Singing with Angels」は、キャンドルライト・メディアによって封切られ、サラ・ケント、スコット・クリストファー、アン・スワードが出演しています。上映している劇場のリスト、またはあなたの街で映画を上映するようリクエストするには、www.singingwithangelsmovie.com(英語)へ進んでください。

 

この記事は、もともとモーリン・プロクターによってLDSLivingに書かれたものです。