進学や就職、習い事や引っ越しなど新しいスタートやチャレンジに、ちょっとした言葉が励みになったりしますね。また身近な人が人生の新しいステージに向かおうとしている時、何かいい言葉をプレゼントしたいなと思った経験もあるかもしれません。そんな皆さんのために、神への信仰スタッフが選んだ応援聖句を紹介します。参考にしてみてください。
入学や就職などこれまでと違う環境が始まるなら
1.箴言31:10
「だれが賢い妻を見つけることができるか、彼女は宝石よりもすぐれて尊い(たっと)い。」
この聖句のように女性に限らず、勉強や仕事を頑張って知識や知恵を付けることで、宝石よりも輝く人となることができます。特にこれといった目標はなくても、学校や職場で今できることを最大限行うことで、将来に備えることができます。これは期待や希望にあふれた聖句だと思いませんか?
2.ニーファイ第二書2章25節
「…人が存在するのは喜びを得るためである。」
生きている限り辛く悲しい経験をすることが多いと思います。筆者ももうこんな辛い思いしたくないー!!と何度も思ったことか。でも、その辛い経験の後には大きな喜びが待っています。なぜなら、わたしたちが存在するのは喜びを得るためだからです。とりあえず笑ってみませんか?「笑う門には福来る」ともいいますし。
3.モーサヤ書4章27節
「これらのことはすべて、賢明に秩序正しく行うようにしなさい。人が自分の力以上に走ることは要求されていないからである。しかしまた、賞を得るために勤勉に励むのは必要なことである。したがって、何事も秩序正しく行うようにしなさい。」
自分の力以上に早く走ることは要求されていない=できないことを無理にしなくても大丈夫、ということだと思います。それは怠けてもいいということではありませんよ。なぜなら、賢明に秩序正しく行うことは求められていますから。でも、時間がないのにたくさんのことを引き受けたり、寝ずに勉強し続けることは違います。自分のできる限りを行う時に祝福があります。それが受賞だったり合格だったりすることもあります。計画性を持って努力してバランスを保ってください。
4.アルマ書26:37
「さて、兄弟たち、神は民がどの地に住んでいようとも、すべての民を心にかけられることが分かる。まことに、神は御自分の民を数えておられ、神の憐れみの心は全地のうえに及んでいる。これがわたしの喜びであり、わたしの深く感謝しているところである。わたしはとこしえに神に感謝をささげよう。アーメン」
地元から遠く離れた土地に引っ越しても、神が見守ってくださることが分かって安心します。わたしたちがどこにいても、神はいつでも心にかけてくださっています。しかもどの地域に行っても教会に行って礼拝堂に行くと、神の教会は同じだと感じて安心します。
5.D&C 84:88
「そして、あなたがたを受け入れる者がだれであろうと、わたしもそこにいるであろう。わたしはあなたがたに先き立って行こう。わたしはあなたがたの右におり、また左にいる。わたしの御霊はあなたがたの心の中にある。また、わたしの天使たちはあなたがたの周囲にいて、あなたがたを支えるであろう。」
これはとても頼もしさを感じる聖句です。先の見えない不安を感じたとしても、何か新しいことにチャレンジするとしても、実は主が皆さんと一緒にいてくださいます。周りをぐるっと囲って守ってくださいます。だから安心してください。主に頼ってぜひ進んでください。
大切な人の存在に気づいたら
6.箴言13:20
「知恵ある者とともに歩む者は知恵を得る。愚かな者の友となる者は害をうける。」
「友達は選びなさい」と言われたことがある方もいるかもしれません。それは友達はお互いに影響し合うからです。相手の言動も自分の言動も互いを高め合ったりもしますし、一緒に道を外してしまうこともあるかもしれません。友達を選ぶというより、自分が友達にいい影響を与える存在になろうと努力してみませんか?
7.箴言17:17
「友はいずれの時も愛する。兄弟は悩みの時のために生まれる。」
どんな時にも親身になって話を聞いてくれる友達の存在はありがたいですよね。時として、家族以上に支えてくれることもあります。家族から離れて暮らしていると、友達の存在に大きな助けを得ることもあるでしょう。そんな友達と出会ったら、ぜひ大切にしてあげてください。
8.箴言18:24
「世には友らしい見せかけの友がある、しかし兄弟よりもたのもしい友もある」
友達と思っていた人に裏切られた経験はとってもショックです。食事もままならなくなってしまいます。でも、その後に本当にいい友達に出会えたら、それはきっとその友達の良さを存分に知れるための苦い経験だったのかもしれません。まだそんな人に出会えていないなら、きっとあなたのことを待っているかもしれませんよ。
9.アルマ34:38
「神が授けてくださる多くの憐れみと祝福を日々感謝しながら生活するように、わたしは願っている。」
皆さんが持っている物、得ている物は当たり前のことではないです。友達や恋人、パートナーもそうです。いろんなめぐり合わせの中で出会えた大切な存在です。普段からよく感謝を伝えてはいかがでしょう?きっとお互いの関係がさらに良くなることでしょう。
10.箴言27:17
「 鉄は鉄をとぐ、そのように人はその友の顔をとぐ」
この聖句は鉄の刃をこすり合わせることで、互いに鋭くなり切れ味が良くなるという例えから来ています。同じようにわたしたちも友達や家族、パートナーなどの存在によってお互いに教え合い、励まし合い、高め合うことで一緒に成長していけるということです。いい言葉を贈り合うことも、一緒に祈ることもさらに成長するための方法です。
途中で行き詰ったり迷ったり悩んだりしたら
11.箴言17章22節
「心の楽しみは良い薬である。たましいの憂いは骨を枯らす。」
心と身体は繋がっています。心にいいことは身体の健康にいいですし、逆にストレスがあると体調が崩れちゃいますよね。行き詰ったり悩んだりした時は、好きなことをするなど、リラックスや気分転換もおススメです。
12.マタイによる福音書7章7節
「求めよ、そうすれば、あたえられるであろう。捜せ、そうすれば、見出すであろう。門をたたけ、そうすれば、あけてもらえるであろう。すべて求めるものは得、捜すものは見出し、門をたたく者は開けてもらえるからである。」
どうせ無理だろうと諦めないでください。目標を達成するために、方法を見つけるために、とにかく求めて動いてください。神に祈り求めることは無駄な行動ではありません。求めて自ら動くことで祝福がやってきます。ぜひ動き出してください。やってみてください。きっと何かが始まることでしょう。
13.コリント人への第一の手紙10章13節
「あなたがたの会った試練で、世の常でないものはない。神は真実である。あながたがを堪えられないような試練に合わせることはないばかりか、試練と同時に、それに耐えられるように、のがれる道も備えてくださるのである。」
今まさに試練の中にいてもう堪えられない!!って思っているなら、この聖句を思い出してください。神はあなたが乗り越えられない試練を与えたわけではありません。そして、その苦しい試練に耐えられるように、のがれられるように道も備えてくださっています。
14.ヨハネ14:27
「わたしは平安をあなたがたに残して行く。わたしの平安をあなたがたに与える。わたしが与えるのは、世が与えるようなものとは異なる。あなたがたは心を騒がせるな、またおじけるな。」
人生成功ばかりではありませんよね。でも失敗することとか大変な状況に陥りたくないです。しかしこの聖句から、どんなに失敗しても、悪い状況になっても主が慰めてくれると思うと頑張れそうな気がしてきます。そして実際にもう一度やってみよう、もうちょっと頑張ってみようという気持ちがしてきます。
15.アルマ37:6
「小さな、簡単なことによって大いなることが成し遂げられるのである。」
千里の道も一歩からという言葉もあります。大きな目標のために派手なことをするよりも、身近で簡単なことを積み重ねることが成功へと繋がることが多いです。また行き詰っている時も、やることを細かく分けたり、方法をシンプルにしてみたりすると道が開ける事もあります。コツコツとすることが鍵なのかもしれません。
16.アルマ 37:36-37
「また、あなたの必要とするあらゆる助けを神に叫び求めなさい。まことに、あなたの行うことはすべて、主のために行うようにしなさい。どこへ行くにも主にあって行くようにしなさい。まことに、あなたの思いを常に主に向けるようにしなさい。まことに、あなたの心の愛情をとこしえに主に向けるようにしなさい。あなたのすべての行いについて主と相談しなさい。そうすれば、主はあなたのためになる指示を与えてくださる。まことに、夜寝るときは、眠っている間も主が見守ってくださるように、主に身を託して寝なさい。そして、朝起きるときに、神への感謝で心を満たしなさい。これらのことを行うならば、終わりの日に高く上げられるであろう。」
祈ったり聖典を読んだりする時に、主をいつも覚えていることができます。そして、何をするにも祈ってみたり、キリストだったらどうするんだろう、と考えることで苦しい状況に光が指すことがあります。どんな小さなことでも主に頼ってください。でも、大変な状況になった時、なかなかこういうことを思い出せなかったりします。ですから、何も問題がない時ほど、また上手くいっている時ほど、良く祈ったり主に思いを向けることをおススメします。本当に大変な時に最善の方法を見つけやすくなりますよ。
17.アルマ38:10-12
「あなたは御言葉を教え始じめているので、今後も教え続けてもらいたい。そして、すべてのことに勤勉であり、自制するようにしてもらいたい。高慢にならないようにしなさい。自分の知恵や優れた力を誇らないようにしなさい。大胆でありなさい。しかし、尊大であってはならない。また、激情をすべて制し、愛で満たされるようにしなさい。怠惰にならないようにしなさい。」
努力した結果、得たものは誇りに思ってもいいと思います。でも、それを自慢したり過信して手を抜いたりしたら、それもまたそのまま結果に繋がると思いませんか?謙遜な心でいられるように、適度を保てるように、感謝を忘れないでください。感謝は他人に対しても思いやりを持てるようにしてくれます。そしてもっと自分の事が好きになれるでしょう。
18.エテル12:27
「もし人がわたしのもとに来るならば、わたしは彼らに各々の弱さを示そう。わたしは人を謙遜にするために、人に弱さを与える。わたしの前にへりくだるすべての者に対して、わたしの恵みは十分である。もし彼らがわたしの前にへりくだり、わたしを信じるならば、そのとき、わたしは彼らの⑤弱さを強さに変えよう」
自分ができないことや弱さに気づく時、それはわたしたちが謙遜になる時です。神はそのためにわたしたちを不完全な状態に造られました。できないことや弱いことを認めて、主に頼ってください。あなたの弱さは強さに変えられます。
19.D&C24:8
「苦難の中で忍耐強くありなさい。あなたは多くの苦難を受けるからである。しかし、それに耐えなさい。見よ、わたしはあなたの生涯の最後まで、あなたとともにいるからである」
辛く苦しい時って孤独を感じたりしますよね。誰に相談していいかも分からなくなったりします。でも忘れないでください。いつも主は一緒にいてくださいます。こんな心強いサポートはありません。そして家族や友達、先輩や後輩、先生も実はとっても心強いあなたのサポーターになりますよ。日記にも辛いことを書くことで、心の整理や、前に進む力をさらに得る助けになることでしょう。
20.D&C 112:10
「あなたは謙遜でありなさい。そうすれば、主なるあなたの神は手を引いてあなたを導き、あなたの祈りに答えを与えるであろう。」
謙遜であることが必要ですが、反対のことを言えば謙遜な状態であるなら、まるで手を引いて導いてくれているかのように神の助けを感じることができます。謙遜の偉大な模範はイエス・キリストです。キリストは地上での生活の間、神に常に頼り、全ての力は神から来ていることを認めておられました。わたしたちもキリストに頼らないといけないことを認めること、またそうできることに感謝の思いを抱くことで謙遜になることができます。
新しいスタートに孤独や不安を感じるなら
21.ヨシュア1:9
「強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主が共におられるゆえ、恐れてはならない、おののいてはならない。」
これを読むと主が共にいるから大丈夫、やってみようという気持ちになります。チャレンジをするにも新しい環境に行くにも不安を感じるかもしれませんが、「主が共におられ」ますよ。安心してください。
22.箴言3:5-6
「心をつくして主に信頼せよ、自分の知識にたよってはならない。すべての道で主を認めよ、そうすれば、主はあなたの道をまっすぐにされる」
自分の努力は大切ですが、やはり限界がきます。どうしても乗り越えたい課題や問題が目の前にある時、ぜひひざまづいて祈ってください。神が助けてくださると信じて祈ってください。そして神がどのような助けをくださるかよく観察してみてください。そしてどんな助けがあったか日記に書いてみてください。神からの助けに気が付きやすくなるでしょう。
23.ピリピ人への手紙4:13
「わたしを強くして下さるかたによって、何事でもすることができる。」
何か新しいことを始める時に、この聖句を読むと「きっとできる!」という気持ちになります。わたしはこの聖句に励まされてきました。皆さんも同じ経験をすることができるかもしれません。ぜひそうなることを祈っています。
24.1ニーファイ3:7
「わたしは行って、主が命じられたことを行います。主が命じられることには、それを成し遂げられるように主によって道が備えられており、それでなくては、主は何の命令も人の子らに下されないことを承知しているからです」
何が起きるか分からなくても、やろうと決めたことが間違いでないと感じるなら、またそれを神が望まれていると感じるなら、そこにはあなたのために道が備えられているんです。大丈夫。無謀だと思える事でもニーファイたちは成し遂げることができました。ぜひ信じてください。
25.アルマ 38:5
「 わが子シブロンよ、神を信頼すればするほど、あなたはそれだけ試練や災難や苦難から救い出され、そして終りの日に高く上げられるということを覚ていてもらいたい」
「信仰は力」という言葉があります。神を信じていれば行う力を得ます。また神があなたを助けてくださいます。苦しい時が続いてもそれを乗り越えたら祝福があります。
26.3ニーファイ13:20-22
「むしろ自分のため、虫も食わず、さびもつかず、また、盗人が押し入って盗み出すこともない天に、宝を蓄えなさい。あなたの宝のある所には、心もあるからである。体の明りは目である。だから、あなたの目が正しく見ていれば、あなたの全身に光が満ちるであろう」
勉強で得た知識も苦労して受かった資格も、小さないいことも、全部全部誰も盗むことができない大切なあなたの宝物です。宝石やお金、高価な服ではなく目では見えない努力の結果や善意があなたを輝かせて見せてくれるんです。
27.D&C 6:36
「あらゆる思いの中でわたしを仰ぎ見なさい。疑ってはならない。恐れてはならない。」
信仰を持っているし、ちゃんと祈ってるし聖典も読んでいる。なのに全然上手くいかない、そんな時でも神を疑わないでください。神はちゃんと皆さんをご覧になっています。不安で悲しくてやるせなくても神に思いを向け、キリストの贖いに頼り、生きてください。状況はかならず変化していきます。でもそれは周りが変わったのではなく、自分自身に変化があったのかもしれませんね。
28.D&C18:10
「人の価値が神の目に大いなるものであることを覚えておきなさい。」
神の前で、財産や地位、名誉など関係ありません。おっちょこちょいな人でも忘れん坊でも、怒りやすくてもみんな神にとって価値のある存在です。人はみんな不完全なので、そりゃ上手くできないことがあります。でもそこも含めて神はあなたのことを愛してくださいます。不完全な部分を受け入れ、気を付けて対応して行きましょう。落ち込んで自分を責めないでください。あなたは価値がある人です。
29.D&C 122:9
「それゆえ、あなたの道に踏みとどまりなさい。そうすれば、神権はあなたとともにある。彼らの限界は定められており、彼らはそれを越えることはできない。あなたの命数は知られており、あなたの寿命が短くされることはない。それゆえ、人のなし得ることを恐れてはならない。とこしえにいつまでも、神はあなたとともにいるからである」
この聖句は、末日聖徒がとても過酷で苦しい状況に置かれていた時の話です。そんな状況で神がこの言葉を語られました。もし周りの人からひどいことをされたとしても、自分が正しいと思っていることを否定されたとしても、そこに確信があるのなら意見や考えを変えなくてもいいんです。神はわたしたちと共におられます。誰かからひどいことをされ続けているなら、距離を取ることも大切です。自分を心配し、愛し、大切に思ってくれる人や神に心を向けてください。
末日聖徒イエス・キリスト教会の会員はもちろん、クリスチャンなら聖句によって励まされたり元気づけられた経験があるかと思います。また、クリスチャンではなくても身近な人や偉人の言葉に勇気づけられたり後押しされたことがあるかもしれません。いい言葉は人を幸せにしたり力を与えることができます。心を温かくし、安らぎや平安を感じさせてくれます。もしあなたの大切な人が何かにチャレンジしようとしていたり、新しいスタートをしようとしているなら、いい言葉をプレゼントしてみてはどうでしょう?そしてここで紹介した聖句もぜひ参考にしてみてください。